トピアリーとは? わかりやすく解説

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トピアリー【topiary】

読み方:とぴありー

人工樹形一種樹枝動物・星・円錐などの形態刈り込む人工的整姿法のこと。


トピアリー

植物の仕立て方のひとつ。樹木枝葉刈り込んで、球や円錐などの幾何学的な形や、動物などの形に仕立てたもの。コニファーツゲなどの細かく小さ常緑樹適する。ワイヤー形作ったフレーム水ゴケ詰めつる植物をはわせたものも含む。

トピアリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 03:00 UTC 版)

タイアユタヤにある象形のトピアリー
ゴールドクレスト (植物)のトピアリー

トピアリー (topiary) とは、常緑樹や低木を刈り込んで作成される西洋庭園における造形物[1][2]。鳥や動物をかたどったり、立体的な幾何学模様を造る[1][2]。庭園技法としては、イギリスの庭園でよくみられる[1]

針金などの枠型に草花やアイビーなどのつる植物などを這わせて作成されたオブジェを含める場合もある。

歴史

ヨーロッパにおけるトピアリーの歴史は、古代ローマ時代までさかのぼり、大プリニウスの『博物誌』の中に記述を見ることができる。奴隷庭師が、生垣に主人と自分のイニシャルを刈り込んだのが最初といわれている。トピアリーの語源は前述の奴隷の庭師への呼称だとする説がある他、庭師を意味する「トピアリウス」(topiarius)から転じたとする説もあるが、定かではない[2]

トピアリーの技法が普及したのは16世紀以降のヨーロッパと考えられている。円錐や球体の幾何学的な形に樹木を刈り込んだトピアリーが王宮や貴族の館で流行した。

15世紀から17世紀のイギリス式庭園では緑の重要な造形としてトピアリーは不可欠となっており、トピアリーは庭師の代名詞ともなった[2]。しかし、トピアリーのような整形式庭園を非難し、あるがままの自然を賛美する詩人アレキサンダー・ポープがガーディアン紙(en:The Guardian (1713))に寄稿した随筆にみられるようトピアリーへの批判も起こり、18世紀初頭には自然風景を庭園風景に取り入れるようになっていった[3]

19世紀なると、建築と一体化した庭園技法として再評価が行われ、今日に至っている[2]

出典・脚注

  1. ^ a b c 渡辺均 (監修)『決定版 園芸作業の便利帳 暮らしの実用シリーズ』学研パブリッシング、2012年。ISBN 978-4054052437  pp.187
  2. ^ a b c d e 「トピアリー」(行雲流水)”. 宮古毎日新聞 (2012年12月6日). 2016年6月6日閲覧。
  3. ^ 中橋文夫(公立鳥取環境大学). “イギリス南部とロンドンの庭園を訪ねて” (PDF). 2016年6月6日閲覧。

関連項目

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