園芸農業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/30 06:52 UTC 版)

園芸農業(えんげいのうぎょう)とは、需要の高い都市市場への出荷を目的とした農業[1]。野菜(蔬菜)、観賞用の花、果物、庭木などを栽培し、新鮮なものを市場に提供することを目的として行われる[1]。鮮度の高いものほど商品価値が高いので、輸送の制約が大きい[1]。他にも促成栽培(冬の暖かい気候を利用し、夏野菜を冬や春に出荷すること)でのビニールハウスの利用のことを「施設園芸農業」という。
特徴
- 大量に資本を投下する、年間の労働日数、単位面積当たりの労働にかかる費用の点で集約的農業である[2]。これは酪農にも共通した特徴である[2]が、園芸農業が最も集約的な農業であるといえる。
- コメやムギなどの主食の栽培は含まれない。
分類
一般的に都市(大消費地)との距離によって分類する[1]。
乾燥地帯の園芸農業
中央アジア、サハラ砂漠、南アメリカ大陸の乾燥パンパのような乾燥した地域でも、オアシスの周囲や灌漑が行われている場合は園芸農業が展開する[3]。生産物はブドウなどの果樹やタバコ・綿花・亜麻などの工芸作物である[3]。
脚注
参考文献
- 青野壽郎 編『大学教養 人文地理学(再訂版)』森北出版、1970年3月25日、297pp.
- 今井清一『改訂増補 人文地理学概論<上巻>』晃洋書房、2003年5月10日、151pp. ISBN 4-7710-1459-0
- デイビット・グリッグ『農業地理学』山本正三・内山幸久・犬井 正・村山祐司訳、財団法人農林統計協会、平成10年9月10日、260pp. ISBN 978-4-541-02402-2
関連項目
外部リンク
- 日園連ホームページ - 日本園芸農業協同組合連合会
- 『季節のない野菜』(1963年) - 年中過不足無く野菜を供給出来る仕組み開発の一環として、温度調節によって発育をコントロール出来る野菜栽培の模様を映し出した短編映画。関西電力の企画の下で日映科学映画製作所が制作。『科学映像館』より
園芸・農業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 21:42 UTC 版)
多孔質のため保水性が良いので園芸用土、土壌改良剤として使われる。代表的なものが栃木県鹿沼市から産出し盆栽等に使われる鹿沼土である。
※この「園芸・農業」の解説は、「軽石」の解説の一部です。
「園芸・農業」を含む「軽石」の記事については、「軽石」の概要を参照ください。
園芸農業
園芸農業と同じ種類の言葉
- 園芸農業のページへのリンク