園芸種としてのパフィオペディルム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/14 08:01 UTC 版)
「パフィオペディルム」の記事における「園芸種としてのパフィオペディルム」の解説
園芸的に人気のあるグループであり、洋ランの中でもカトレヤなどと並んで四大洋ランと称された。なお、古くはアツモリソウ属に含めたためにシプリペジウムと表記された。タイプ種のインシグネは1819年に発見されてすぐにイギリスに持ち込まれ、翌年には開花している。「特異な形態のため人目につく」上に、「花色は地味だが、味わい深く」、あるいは「色彩が渋みを持った特殊な美しさがあり」「気品の高い美しさ」がある、などと評価が高い。また、花期が約一ヶ月と長いことも鑑賞価値を高めている。古くから様々な交配品種も作られてきた。 他方で、組織培養による増殖技術が確立されておらず、野生優良個体は交配用の種親として高額で取引される。現在ではワシントン条約によって国際取引が厳しく規制されているが、新発見された希産種などは希少価値のみならず、園芸育種における遺伝子資源としての価値も高いため、現在でも違法取引が絶えない。 ちなみに1990年1月18日には、パフィオペディルム属(および近縁属のフラグミペディウム属)の原種は、一般のラン科植物が属する附属書II類(輸出入に許可が必要)からI類(輸出入は原則禁止)に格上げされている。
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