園芸種としての特徴と栽培
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 10:07 UTC 版)
「コニファー」の記事における「園芸種としての特徴と栽培」の解説
常緑樹であるため、年間通じて鑑賞価値がある。森林浴効果が期待できる。夏場と冬場で葉色が異なる品種も少なくない。花は咲かず、仮に咲いても目立たないが、色彩、樹形など、また大型から矮性あるいは匍匐性のものまで品種が豊富で、さまざまな組み合わせにより、住宅事情に合わせた利用が可能。庭木としては管理が比較的簡単で、植木屋の世話になることが少ない。 ビャクシン類は赤星病の越冬用中間宿主となり、梨の産地では植栽が禁止されている所もある。スギ・ヒノキと同様に、花粉症の原因となることもある。 栽培は排水の良いところが適しているが、乾燥に弱い種もある。日当たりと風通しは特に重要で、雑草に覆われるとその部分の枝だけが枯れることもある。日向での栽培が望ましい種類が大半である。 日陰に弱い品種 - トウヒ属、ヒマラヤスギ属、ビャクシン属 日陰に強い品種 - スギ属、ヒノキ属(英語版)、クロベ属(英語版) コニファー類は一般に萌芽力(剪定後の再生力という意味)が弱く、鉛筆のように葉のないところで剪定すると再生できないことが多い。カイヅカイブキの生垣で下の方の枝がなくなってしまうのは、これが原因である。カイヅカイブキの剪定は、刈り込みバサミばかりを使い続けると、スギのようなトゲトゲの枝を伸ばすことが多い。先祖がえりといわれる現象で、数年で元の枝に戻る。2〜3年に一度は、剪定バサミで一枝ずつ芽の位置を確認して剪定すると、スギのような枝が出にくい。 繁殖は挿し木・接木・実生があるが、ほとんどの品種は挿し木で繁殖される。接木の方が根張りが良好で倒れにくいので、挿し木苗が好まれることもある。根の発達が拙劣で、移植が困難な品種が多い。そのため、鉢植えで栽培されるものが多い。
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