えっ‐とう〔ヱツ‐〕【越冬】
越冬
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越冬(えっとう)とは、季節の変化がある地域において、生物が気温の低下する冬を乗り切ることである。
- ^ 猪又 (2006)、230頁
- ^ 尾園 (2012)、388頁
- ^ 猪又 (2006)、133頁
- ^ 最新版 はじめての果樹の育て方 著:高橋栄治 年:2021、p202
- ^ “植物たちの冬支度を知って、冬も花や緑を福岡で楽しもう!|フクリパ”. フクリパ|福岡の今と未来をつむぐ. 2023年2月9日閲覧。
- ^ “Overwintering tender plants: wrapping / RHS Gardening” (英語). www.rhs.org.uk. 2023年2月9日閲覧。
- ^ “Overwintering tender plants: lifting or mulching / RHS Gardening” (英語). www.rhs.org.uk. 2023年2月9日閲覧。
- ^ Cox, Martyn. “It's a wrap! Simple tricks to keep your plants snug in the cold months”. Mail Online. 2023年2月9日閲覧。
越冬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:53 UTC 版)
成虫で越冬する。成虫は水生昆虫の中でも長寿命で、飼育下では約2年 - 3年生き、長いものでは約6年近くにわたって生きた記録もある。野生個体の越冬に関して詳しい生態は判明していないが、以下のような考察がある。 都築・谷脇・猪田 (2003) は「湧水などがあり真冬でも水面以外が凍らない池沼などを選んでおり、多数の個体が集まって越冬することも多いようだ」と述べられいる。また飼育下では11月を過ぎると活動が鈍るようになり餌の摂食量も減るが、冬季でも完全な冬眠状態にはならず活動し続けているため、様子を見ながら餌を与える必要がある。 内山 (2007) で市川は「水中の枯葉の下・泥の中などで冬眠しているようだ」と考察している。 都築・谷脇・猪田 (2003) は「自身の経験では本種の越冬・産卵の関係を考えると、産卵をうまく成功させるためにはタガメの場合とは違い一定期間は低温で飼育して越冬させる必要がある」と評価している。
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越冬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/09 02:04 UTC 版)
本種は秋に越冬への準備としてドングリなどを大量に食べて皮下脂肪を貯え、豊富な栄養を摂取することにより体重を15 - 20%増加させる。 本種はエゾシマリスと異なり冬(11月 - 4月)も冬眠せず、氷点下25℃以下にまで気温が低下して髭が白く凍り付き、小さな体を吹き飛ばされるほど激しい猛吹雪が吹き荒れる厳冬期でも餌を食べに巣穴の外へ出て活動するが、冬季は活動を必要最小限にとどめるため活動時間が極端に短くなり、活動開始・終了時間とも非常に不規則になる。 また本種は体を寄せ合い保温効果を高める目的で1つの巣穴に複数個体(通常は2 - 5匹、多い場合で10匹程度)が集まり集団で越冬する習性がある。本種は無駄な争いを好まず、冬季に自分の巣穴へ同種他個体が来ても拒絶することなく互いに厳しい冬を乗り切る。
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越冬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 14:25 UTC 版)
「アムンセンの南極点遠征」の記事における「越冬」の解説
フラムハイムでは4月21日に太陽が沈み、その後4か月現れない極夜になった。アムンセンは、ベルギカ遠征で冬の氷の間に閉ざされていた時のような退屈さと士気の低下に気を配っていた。橇を動かす可能性は無かったが、岸の隊は忙しくしていた。緊急を要する事項は橇の改良であり、補給所設置の旅ではうまく動かせていなかった。橇はこの遠征のために特別に選ばれたものに加えて、1898年から1902年にやはりフラム号で行ったスベアドラップの遠征で使った橇数台をアムンセンが持ってきていた。この時アムンセンはそれの方が今後の任務には向いているのではないかと考えた。ビアランドが木製部品に鉋をかけて古い橇の重量をほぼ3分の1だけ減らした。予備にあったヒッコリー材から独自の橇を新たに3台作り上げもした。改装された橇はバリアを横切るときに使い、ビアランドの新しい橇は旅の最終段階、南極台地で使うことにされた。ヨハンセンは橇に積む食料を準備し、ビスケット42,000 個、ペミカンの缶詰 1,320 個、それに約 220 ポンド (100 kg) のチョコレートとした。他の者はブーツ、調理道具、ゴーグル、スキー板、テントの改良を行った。壊血病の危険性と戦うために、冬になる前に大量に集めて凍らせたアザラシの肉を1日2回食べることにした。コックのリンドストロームは、瓶詰のホロムイイチゴ(クラウドベリー)やブルーベリーでビタミンCを補い、また新鮮な酵母を使って焼いた全粒小麦のパンを提供してビタミンBを補った。 アムンセンはその隊員と装備に信頼を置いていたが、ハッセルが記録しているように自分はスコットのモーター駆動橇がイギリス隊を成功に導くという恐れに悩まされた。これを考えにいれたアムンセンは太陽が戻ってくる8月下旬になれば直ぐに南極点への旅を始める計画を立てた。ただし、ヨハンセンはその季節ではあまりに寒くてバリアを越えられないと警告した。アムンセンの意見が通り、8月24日に太陽が戻ってきたときに、7台の橇を出発できるようにしておくことになった。ヨハンセンの心配は正当であるように見えた。最初の2週間は気象条件が厳しく、気温は −58 °C (−72 °F) まで下がって、出発を妨げた。1911年9月8日、気温が −27 °C (−17 °F) まで上がると、アムンセンはこれ以上待てないと判断し、8人の隊が出発した。リンドストロームのみがフラムハイムに留まった。
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越冬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 19:58 UTC 版)
タガメは成虫で越冬する。8月末 - 9月にかけて稲刈りを控えると水田の水が落とされるため、タガメは水路・川・ため池などに移動する。10月になると次第に冬眠場所への移動を開始するため、水辺で見かける数は減少していき、11月半ばになると水辺では見られなくなる。野生個体は日照時間が短くなり温度が低下する11月下旬ごろに入ると活動が鈍り、越冬(冬眠)を開始するが、水中で越冬する個体と陸上で越冬する個体がいる。都築 (2003) は自身らによる調査結果として「活動期に比べ越冬期の場合、水域で確認できるタガメの数が極端に少ないため、ほとんどの個体は陸上で越冬している可能性が高い」と推測している。 水中で越冬する場合は流れの緩やかな用水路の淀み・ため池などに複数個体が集まり、水際の枯れた植物の葉陰やアシなど抽水植物の寝際などにしがみついている場合が多い。水中で越冬する個体は水位の増加により押し流されたり、逆に水位が低下して体が直接空気に曝されるリスクがあるため、越冬中でも完全に活動を停止する仮死状態にはならず、人間に捕獲されるとしばらくして動き出す。 陸上で越冬する場合は水田脇の泥の中・石の下などのほか、水域から離れた雑木林の落ち葉の中で越冬する場合もある。陸上で越冬する場合は水中越冬と異なり仮死状態に近く、採集されてもほとんど動かない場合が多いが、越冬中に鳥類などの天敵に襲われたり、乾燥死したりする危険が伴う。越冬状態のタガメは日照時間が長くなり温度も上昇する春になると冬眠から目覚め、3月下旬 - 5月上旬ごろにかけて水辺で餌を捕食し始めるようになる。しかし近畿地方の場合は5月初めごろまでに水が入っている水田は少ないため、それより早く目覚めたタガメは水田に水が入るまで水田横の水路・ため池で過ごす。 日本など温帯に住む昆虫の体内時計は日照時間の影響を受ける一方、タガメの繁殖には冬眠は必ずしも必要というわけではなく、日照時間(照明時間)が14時間以上あればどの季節でも繁殖できる可能性がある。
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越冬
「越冬」の例文・使い方・用例・文例
- 越冬性のある植物の育て方を教えてください。
- そのチョウは卵の状態で越冬する。
- それらは越冬に重要である。
- この動物は越冬できなかった。
- 探検者たちは越冬のための小屋を急いで建てた.
- 湖でたくさんの鴨が越冬しているのを見ることができる.
- 南米やオーストラリアに南下し越冬する一般的な北極キョウジョシギ
- 北方地域または北極地域で繁殖し、米国南部または地中海地域で越冬する一般的な小型シギ
- 北極で繁殖し南半球で越冬するシギ
- シャクルトンの部下はエレファント島で越冬した
- ある地域に,秋から冬にかけて越冬のために渡来し,春に去っていく鳥
- 越冬のため魚が浅場から沖へ下ること
- 沖縄で現在越冬中である野生のクロツラヘラサギ2羽の背中に送信機が取りつけられた。
- 日本,中国,台湾で越冬し,その後繁殖のため朝鮮半島へ飛ぶ。
- 昨年の冬,台湾で越冬していたクロツラヘラサギ74羽がボツリヌス菌で死んだ。
- そのため,日本で越冬するこの鳥を保護する必要性が高まった。
- 観測隊には研究者,技師,医師,調理師が含まれ,2つの隊(越冬隊と夏隊)で構成されています。
- 越冬隊はこの基地に14か月間,夏隊は2か月間滞在します。
- 私はかつて越冬隊の隊員でした。
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