エレファント‐とう〔‐タウ〕【エレファント島】
エレファント島
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エレファント島(エレファントとう、英語: Elephant Island)は、南極海のサウス・シェトランド諸島にある氷に覆われた山がちな島。サウス・シェトランド諸島の中でも南極大陸から離れた場所に位置しており、イギリス領サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島から西南西に1,290km、フォークランド諸島から南に940km、チリのホーン岬から南東に890kmの場所にある。アルゼンチン、チリ、イギリスがそれぞれ領有権を主張している。
- 1 エレファント島とは
- 2 エレファント島の概要
- 3 参考文献
エレファント島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 11:27 UTC 版)
「帝国南極横断探検隊」の記事における「エレファント島」の解説
1916年4月末にジェームズ・ケアード号がエレファント島を後にしたとき、そこにはシャクルトンが信頼していた副隊長フランク・ワイルドをリーダーとして22名が残っており、シャクルトンが再び戻ってくる日まで根気良く待ち続けていた。その間さまざまな逆境に立たされた。シャクルトンの記述によると、彼がサウス・ジョージア島に向けて出発する前の二週間、時速70〜90マイルの風が吹き荒み、氷にしっかり繋がれていたテントは暴風によって「ずたずた」に引き裂かれた。最初にエンデュアランス号が氷に捕われた所から1,000マイルほど北上したのに、気温はまだ極めて低かった。ここで生き残るために、残留した隊員達は残された二つの救命艇を屋根として使い、海岸の石を用いて小さな小屋を建てた。テントの残骸はズック壁に作り変えられ、建物を断熱するため側面に雪が積み上げられた。この小屋はよく考えてあったので、頻繁に起る地吹雪や時折吹くハリケーン並の暴風にも見事に耐えた。しかしその一方で天候が良くなると、凍らせて保存していたペンギンやアザラシの肉が溶けて腐り始め、断熱のため積み上げた雪も溶けだして、床が何百ガロンもの塩水で溢れ返った。実際、隊員達は寒い方がいいと思うようになった。
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エレファント島
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「ジェイムズ・ケアード号の航海」の記事における「エレファント島」の解説
サウスシェトランド諸島の東端部にあるエレファント島は、遠征隊が行こうと計画していた何処よりも遠く、また通常の船が通るルートからも遥かに離れていた。救援船が探しに来る可能性も低く、外界の機関が救援を考えるとしても無視して掛かるところだった。この島は荒涼として人には厳しく、大地には植物が生えなかったが、清水があり、アザラシやペンギンが比較的多かったので、差し当たり生存するための食料や燃料は調達できた。南極の冬の厳しさが急速に迫っていた。キャンプしている狭い砂利浜には既にほとんど連続した暴風や暴雪に見舞われており、その暫定キャンプのテントの1つを破壊しており、別のテントはぺしゃんこになった。それまでに隊員が経験した圧力や厳しさが、さらなる困難さを予告しており、隊員の多くは精神的にも肉体的にも疲れ切った状態にあった。 このような状態の中で、シャクルトンは救命ボートの1隻を使って助けを呼びに行くことにした。最も近い港は540海里 (1,000 km) 離れたフォークランド諸島のスタンレーだったが、偏西風のため、近づくのが困難だった。よりましな選択肢はサウスシェトランド諸島の西端部にあるデセプション島を目指すことだった。そこは無人島だが、海軍本部の記録では、難破船のための物資が蓄えられており、捕鯨業者がときたま訪れているということを示していた。しかし、そこに行くためにはやや開けてはいない海だが偏西風を逆行することになり、救援の手があるのか確実性が無かった。副隊長のフランク・ワイルドおよびエンデュアランス号船長のフランク・ワースリーと検討した後、シャクルトンは北東にあるサウスジョージア島の捕鯨船基地に行くことに決めた。このことは南極海を横切って約800海里 (1,500 km) というかなり長距離を救命ボートで航行することを意味した。冬が急速に近づいていたが、追い風を受ければ実行できると思われた。シャクルトンは「海に氷がなく、ボートが荒海に耐えれば、1か月の内に航海して、救援隊と共に戻って来られる」と考えた。
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「エレファント島」の例文・使い方・用例・文例
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