狂言の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 16:36 UTC 版)
「猿楽#歴史」も参照 申楽(猿楽)ないし猿楽態(さるごうわざ)と総称された即興性と滑稽味を持った劇芸能から、能と狂言がそれぞれ分立していった経緯や、その能と密接に提携する形式(間狂言、別狂言)のルーツなどは明らかでないが、室町時代の初期から末期にかけて、現代に伝わる形式や関係性が定着・整備されていったものと考えられている。安土桃山時代には、100の曲目(演目)を収録した膨大な台本集『天正狂言本』が残され、現代で演じられるものとほぼ同内容となっている。 能同様、江戸幕府指定の「式楽」として儀式的な体制下に置かれる反面、演技の聞き書きを元にしたとみられる「狂言記」が一般向けの読み物として出版されて人気を呼び、幕末まで版を重ねた。また、後述の3流派が成立し、それぞれによる台本の確定と伝承がなされた。
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