エレクトロとは? わかりやすく解説

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エレクトロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/15 23:30 UTC 版)

エレクトロ
様式的起源
文化的起源 1980年代初頭のアメリカ合衆国西ドイツ及び日本
使用楽器 シンセサイザーショルダーキーボードドラムマシンヴォコーダーサンプラー
派生ジャンル マイアミベース、フリースタイル、テクノ、ジャングル、2ステップ
融合ジャンル
ゲットー・テック英語版エレクトロクラッシュエレクトロ・ハウスエレクトロ・ポップエレクトロ・スウィングエレクトロ・ホップ英語版エレクトロニック・ロック
関連項目
クラフトワーク
アフリカ・バンバータ
ローランド・TR-808
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エレクトロ: Electro(electro-funk もしくは electro-boogie)の略称[1])とは、1980年代前半に流行した電子音楽の1ジャンルである。本項のエレクトロ以外の一般的な意味としてのエレクトロ(Electro)は電気工学電子工学を含む上位概念の意味である。

歴史

エレクトロ・ファンク・ビートとブレイクビーツの相違点は、エレクトロがひたすら機械的であるのに対して、ブレイクビーツは人間が演奏しているかのように感じるケースもある点とされるが、境界線は曖昧なままである[2]

エレクトロは、楽器としてリズム・マシンのローランド・TR-808を使い、ヨーロッパの電子音楽とアメリカのファンクが融合して成立した。TR-808は、過去にはオルガンの伴奏として使用され、利用者がリズムパターンをプログラミングすることは許可しなかったが、ボサノヴァなどのセット・パターンは提供することができた。[3][4]一部の初期ブレイクダンスのBGMとして愛用され、後のさまざまなダンスミュージックへ影響を与えた。また、日本の音楽メディアでは、ロック色やニュー・ウェイヴ色が強い電子音を取り入れたダンスポップを「エレクトロ」と呼ぶメディアがあるが、本項目で扱う音楽ジャンルとは異なる。

ニューヨーク、ブロンクス出身のDJであったアフリカ・バンバータが、彼のDJプレイでもよく回していたクラフトワーク[5]の「ヨーロッパ特急」のメロディ、同「ナンバース」(『コンピューター・ワールド』に収録)のビートをサンプリングして旧友アーサー・ベーカーとともに作ったレコード、「プラネット・ロック」(1982年リリース)がその起源とされる。ラップをフィーチャーしたこのレコードでラップをより広め、バンバータはその功績から初期ヒップホップ界の三大DJの一人に数えられることもある[6]

1982年にラップ、ダンス・シーンで注目された音楽家には、グランドマスター・フラッシュジョージ・クリントン、フーディニ、タイロン・ブランソン、ジョンズン・クルーらがいた[7]

エレクトロはヒップホップテクノ、双方の音楽に影響を与えた。TR-808を使ったビートが特徴的であり、初期はエレクトロ・ファンクとも呼ばれていた。エレクトロは曲の基礎に、繰り返しのビートを使うため、曲によっては単調に聴こえる曲も存在した。この音楽の流行は短命で終わり、1985年を境にメジャーからのレコード発売は減少した。80年代末にはエレクトロを取り入れたマイアミの2ライブ・クルーによってヒットを記録し、アメリカでは1990年代初頭にマイアミベースとして人気を博した。

以降もアメリカのデトロイトや、ヨーロッパなどのアーティストにより、マイナーではあるがエレクトロの作品は作られ続けている。それらは「ニュー・エレクトロ」などと呼ばれる場合もあるが、基本的なスタイルは1980年代初期のそれと変わっていない。

脚注

  1. Electro-Funk > WHAT DID IT ALL MEAN ?”. Greg Wilson on electrofunkroots.co.uk. 2009年12月23日閲覧。
  2. Electro-Funk : What Did It All Mean? Electrofunkroots.co.uk. Retrieved 6 September 2025
  3. “The Roland TR-808: the drum machine that revolutionised music”. The Guardian. ISSN 0261-3077 2025年8月8日閲覧。
  4. “Slaves to the rhythm” 2025年8月8日閲覧。
  5. 「アウトバーン」などの作品でも知られる、西ドイツのテクノ・グループ
  6. クール・ハーク、アフリカ・バンバータ、グランドマスター・フラッシュの3人である
  7. Artist Biography”. AllMusic. 2025年8月8日閲覧。

関連項目

外部リンク



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