座敷とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 建設 > 家屋 > 座敷 > 座敷の意味・解説 

ざ‐しき【座敷】

読み方:ざしき

畳を敷きつめた部屋。特に、客間。「お客を—に通す」

宴会の席。酒席また、酒席での応対。「—が長引く」「—を取り持つ」「—をつとめる」

芸者芸人などが招かれる酒席。「お—が掛かる」→御座敷(おざしき)

しとね・円座上げ畳など、すわるための座を敷くこと。また、そのようにした場所。通常の板敷きに対していう。

「御—に高く座を構へて」〈沙石集・九〉


座敷

作者ヨシイドク,ヨシイミツ

収載図書ねむりばこ
出版社新風舎
刊行年月2004.7


座敷

読み方:ざしき

  1. 監房。〔第五類 一般建物
  2. 監房を云ふ。
  3. 監房のこと。

座敷

読み方:ざしき

  1. (一)宴会等のとりもちのこと。「彼の芸者は-がうまい」。(二)来客等の対談時間を云ふ。「-が長い」。
  2. 芸妓などが客より招かるる事。
  3. 芸者などが客に呼ばれて出る宴席を云ふ。普通二時間を一座敷と定め一座敷を二本とか三本とか定めて玉代をとるのである此の一座限り帰る場合を「平座敷」といつてゐる。
  4. (一)招かれて行く酒席(二)雇われて行く余興

分類 東京花柳界芸能

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

座敷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/30 05:15 UTC 版)

1.を敷いた部屋和室

座敷(ざしき)は、日本における居住空間の呼称の一つであり、以下に示すような複数の語義がある。

  1. 「座敷」は本来「座具(即ち)を敷いた部屋」を意味していたが、鎌倉時代中期に鎌倉における上層武家住宅で、客を迎え入れて酒宴などを開く部屋を指すようになった。その後、座敷を中心とする住宅が普及し、そのような住宅の建築様式は書院造と呼ぶ。つまり、座敷は書院造の基本空間である。近代になると洋室との比較から和室と呼ばれるようになる。→「書院造#歴史」も参照のこと。
  2. 近現代の一般住宅で、一番よい和室に対して当てられる語。日当たりや風通しが良く、床の間が設けられていることもある。冠婚葬祭などの儀礼や改まった年中行事の場として用いられるほか、客を接待したり、宿泊させることも多い。
  3. 飲食店宿泊施設などで、酒宴を行うために設けられている大きな和室。
  4. 芸妓の仕事。宴会に呼ばれて歌舞音曲を催したり、接客をすること。「お座敷がかかる」などと用いられる。

概要

表座敷と奥座敷

客間として使う「座敷」と、もっぱら家族が起居するための奥まった「座敷」とを区別するためには、前者を「表座敷(おもてざしき)」、後者を「奥座敷(おくざしき)」と呼ぶ。また、換喩表現としては、「表玄関」という語があるために「表座敷」はあまり用いられないが、「奥座敷」は繁華地に近接するリゾート地を指す語として用いられる(なお、多くの場合、和風のリゾートであり、和風リゾートの多くは温泉街であるが、必ずしもその限りではない)。

関連語・関連事象

遊廓語

江戸時代中期以後は男女の密会のために座敷を提供するのを業とする家を「貸座敷」と呼んでいたが、明治時代には遊女屋の公式名称となった[1]

1930年に刊行された『全国遊廓案内』は、貸座敷について「芸娼妓置屋揚屋又は兼営の家等を総称したもの」と説明している[2]

1873年12月10日、東京府は貸座敷渡世規則・娼妓規則・芸妓規則をさだめた。

座敷牢

別項「座敷牢」を参照

座興

座興(ざきょう)とは、宴会などで、その場を愉快なものにする目的をもって行う遊戯芸能のことである(用例「 - として隠し芸を披露する」)が、ここでの「座」は「座敷」と関連が深い。また、第2には、その場限りのちょっとした戯れを意味する(用例「その場の - にすぎない」)。

酒宴の席などで行う座興は座敷芸(ざしきげい)と呼ばれ、日本の伝統芸能の一種である。

座敷芸などで宴席の客を楽しませる職業および職業人は、太鼓持ちとも俗称される幇間であり、著名な幇間としては、曽呂利新左衛門落語家)、英一蝶絵師)、悠玄亭玉介芸人)のほか、正岡子規俳人歌人)が知られている。

お座敷唄

お座敷唄(おざしきうた)とは、長唄端唄小唄上方歌など、三味線の伴奏で歌われる俗曲のことである。歌舞伎のなかの舞踊曲や、清元節などを起源として、文化文政1803- 1830年)の頃から盛んになったといわれている。芸妓遊女がお座敷で歌ったほか、庶民の間にも流行した。

日本の歌謡曲流行歌)の起源については、川上音二郎などの演説歌(演歌)とする説が有力であるが、昭和初期、レコード会社が次々にでき、それぞれの会社所属の歌手が名乗りを挙げたとき、徳山璉佐藤千夜子藤山一郎淡谷のり子などといった声楽出身の歌手に混じって、藤本二三吉小唄勝太郎市丸赤坂小梅美ち奴などの芸妓出身の歌手(鶯芸者)も多く出ており、お座敷唄の流れを引く流行歌がかなりあった。 とくに1950年(昭和25年)頃からは、朝鮮戦争がらみの好景気で、日本全国の料亭などが繁盛し、歌謡界でもそれにあやかるように、「お座敷唄」あるいは「お座敷ソング」と呼ばれる歌のレコードが数多く発売された。神楽坂はん子久保幸江などの歌手がデビューし、『芸者ワルツ』や『トンコ節』などが一世を風靡した。

座敷猫と座敷犬

屋内で飼育される座敷猫(ざしきねこ)と呼ばれることがある。日本猫の一種の三毛猫は、江戸時代から座敷猫として愛玩されてきたことで知られている。

散歩に出るとき以外屋内で飼育されるは、座敷犬(ざしきいぬ)と呼ばれる。犬は猫より大型・中型の品種が多く、昔から屋外で飼うのが通常であったため、屋内で飼育されていることを強調するために「座敷猫」以上に「座敷犬」はよく使われる語である。日本史上初の座敷犬は江戸時代の大奥遊廓で特に女性に愛玩されたであり、座敷犬の典型となっている。

現代では、本義で言う「座敷犬」同然の厚遇を享受しているような飼い犬は、たとえ洋室で飼われていたとしても、その境遇を含意して「座敷犬」と呼ばれることが多い(座敷猫も同様)。たいていの場合、座敷犬と言えば小型犬であるが、大型犬であろうとも室内で飼われる例が少なくない現代にあっては、その限りではない。

座敷童子

座敷童子(ざしきわらし)は、古来、住家にまつわる吉兆精霊あるいはとして、東北地方で信じられてきたものであるが、(昔の認識で言う)座敷があるような勢いのある家[3]に取り付くわけではない。伝承にある話の順序から言えば、座敷童子が住み着くようになった家はに恵まれるようになるため、やがては隆盛となって立派な屋敷も建てられるようになるのである。また、座敷童子が居所とするのは奥座敷であるともいわれる。

脚注・出典

  1. ^ 貸(し)座敷(読み)カシザシキコトバンク
  2. ^ 『全国遊廓案内』11頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月30日閲覧。
  3. ^ 家系と家屋、両方の意。

参考文献

  • 『全国遊廓案内』日本遊覧社、1930年。

外部リンク


座敷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/21 23:53 UTC 版)

怪談 (小池真理子の小説)」の記事における「座敷」の解説

6月ある日和代友人真由美の住む、数寄屋造り屋敷訪れる。和代真由美から博史の死に関する話をきいた後、帰宅した豊次郎と稔に挨拶をする。そして、和代2人だけになったとき、真由美は「きいてほしいことがあるの」と、ある話を切り出す

※この「座敷」の解説は、「怪談 (小池真理子の小説)」の解説の一部です。
「座敷」を含む「怪談 (小池真理子の小説)」の記事については、「怪談 (小池真理子の小説)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「座敷」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「座敷」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



座敷と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「座敷」の関連用語

座敷のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



座敷のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
皓星社皓星社
Copyright (C) 2024 株式会社皓星社 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの座敷 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの怪談 (小池真理子の小説) (改訂履歴)、日本の食事作法 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS