茅葺
主名称: | 茅葺 |
ふりがな: | かやぶき |
認定区分: | 個人・団体 |
種別: | 建造物 |
選定年月日: | 1980.04.21(昭和55.04.21) |
解除年月日: | |
解説文: | 茅葺は、わが国では草葺の一種として古くから建造物の種類と地域を問わず広範囲に使用され、農・山村の民家では、今なお若干ながらそれをみることができる。しかし、一般には茅場制度の消滅と原野の開発によって良質の茅が得られなくなり、「茅手」と呼ばれた葺師も年とともに減少し、現在では兼業としてわずかにその技術を伝えているにすぎず、それも老齢化して、一般の需要がない今日では、専業として成り立たないことから後継者を育成することも困難となっている。 茅葺は、古代に行われたと考えられる「元吊り」の工法から次第に改良されて近世には既に現在みられる工法になっていたと思われるが、なお地域的にはいくつかの技法の差がみられ、それが茅葺の地方色として伝統的に残されている。 現在重要文化財として保存されている茅葺の建造物を維持し、後世に伝えるためには茅葺の技術は欠くことができない重要な技術である。 |
茅葺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/16 14:20 UTC 版)
茅葺(かやぶき、萱葺)とは、茅(ススキやチガヤ、ヨシ(アシ)などの総称)を材料(屋根材)にして家屋の屋根を葺くこと。またその屋根[1]。茅葺き屋根、茅葺屋根ともいう。ただし、茅葺き屋根の一部(下地等)には稲藁や麦藁を屋根材に含むことが多い[1][2]。
- ^ a b c d e f g h i j k “埼玉県立歴史と民俗の博物館博物館だより19号”. 埼玉県立歴史と民俗の博物館. 2019年11月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g 茅葺きルネサンス『日本経済新聞』朝刊2019年10月20日9-11面(NIKKEI The STYLE)
- ^ 英国を始め世界的には藁葺き屋根を意味するのが標準。
- ^ 伝統を守る伝統 木造建造物受け継ぐ「工匠の技」、無形遺産へ
- ^ 岩手県世界文化遺産関連ポータルサイト. “土屋根住居の発見”. 岩手県. 2022年10月2日閲覧。
- ^ a b c “(文化の扉)茅葺き、未来の建築材 「循環型生活の象徴に」/欧州でも再評価:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2019年5月13日). 2022年12月17日閲覧。
- ^ 市街地建築物法施行で藁屋根消える『大阪朝日新聞』大正15年9月16日九州版(『大正ニュース事典第7巻 大正14年-大正15年』本編p25 大正ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
- ^ “北上川ヨシ原 - 石巻市”. www.city.ishinomaki.lg.jp. 2022年12月17日閲覧。
- ^ 今野家住宅茅葺き屋根修理現場見学会 - 東北歴史博物館
- ^ “20万円で買った古民家に住む男「自給自足」の現実”. 東洋経済オンライン (2022年12月17日). 2022年12月17日閲覧。
- ^ “20万円で買った古民家に住む男「自給自足」の現実”. 東洋経済オンライン (2022年12月17日). 2022年12月17日閲覧。
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