まち‐あい〔‐あひ〕【待(ち)合(い)】
待合
読み方:まちあい
- 東京にて男女、特に男と芸者と会合して遊ぶ茶屋をいふ。
- 芸妓を招聘して遊興させたり、男女の密合をさせたりする場所をいふ。男女が待ち合はせる所であるから。待合茶屋の略。〔花柳語〕
- お客が来ると芸者を聘んで遊ばせたり、男女の密合をさせたりするところ。〔花柳界〕
- 待合茶屋、主として芸者と客との会して遊蕩する場所なるも、一般の男女の密会にも用ひらる。
- 江戸時代に於ける水茶屋、出合茶屋等の更に機能を発達したる物にして、東京地方の特産なり。料理業を兼営する事なく席料、茶代、玉祝儀(ぎょくしうぎ)のハネ銭等に依りて経営す。席料普通二円以上五円、女中一円以上二円、芸妓出先の大部を占む。明治年代国家の大事を議する者は必ず此の処に於てするを常と為す、之を以て待合政治の語あり。満都の不見転者流又多く此処を以て戦場と為す。明治初年の交は其の数反つて船宿の半に如かざりしと云ふ、時流想ふべし。
- 芸妓を招聘して遊興させたり。男女の密会をさせたりする場所をいふ。男女が待ち合せる所であるから。待合茶屋の略。
- 待合茶屋の略。芸妓を呼んで遊んだり、男女密会の場に用ひる。
- ⑴待合茶屋の略。⑵男女密会の場所。⑶停車場待合室の略。
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待合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/15 19:50 UTC 版)
待合(まちあい)は、待ち合わせや会合のための場所を提供する貸席業(貸座敷とも呼ばれる)で、(東京などで)主に芸妓との遊興や飲食を目的として利用された。京都でお茶屋と呼ばれる業態に相当する。
注釈
- ^ 近年の料亭は、不況や観光資源化により初めてでも入店できる店も増えてきているが、現在でも京都のお茶屋は特に紹介がなければ入れない所が多く残っている。
出典
- ^ 松川二郎『三都花街めぐり』(誠文堂、1932)。加藤政洋『花街』(朝日新聞社、2005)P21-24に1933年時点の全国の分布表がある。
- ^ 『江戸名所図会』1巻に「金六町 志からき茶店」の図がある。現在の「銀座信楽通り」(銀座7・8丁目、中央通りに並行する築地寄りの通り)に名を残している。
- ^ 岸井良衛『女芸者の時代』(青蛙房、P325)。浜の家女将・お花(もと小浜)は高杉晋作や桂小五郎の座敷も務めた芸妓で、井上聞多(馨)の愛人だったという(コトバンク[1])。当時はまだ待合というものはなかった。
- ^ 岸井『女芸者の時代』P84、108、125。
- ^ 加藤『花街』P156-172。
- ^ 松川『三都花街めぐり』p10。
- ^ 永沢信之助編『東京の裏面』(金港堂書籍、1909)。
[続きの解説]
「待合」の例文・使い方・用例・文例
- 旅行者が続々と待合室へ入っていった
- 面接を受ける人は待合室でやや緊張しているようだった。
- 待合室にあるそのバーは100キロを超える人がもたれかかっても安全なように設計されている。
- すぐに先生が待合室に顔を出して私たちを診察室に呼んだ。
- 私たちは待合室で少し待った。
- 彼らは空港の待合室で話している。
- 彼女は心配で心配で、待合室の中を行ったり来たりしていた。
- 彼は待合室を見回した。
- 彼は待合室に座っています。
- 待合室に5人の患者がいる。
- 私の考えでは空のたびで最悪な面は、空港の待合室でぶらぶらしなければならない。
- 一昔前だったら、駅や、レストランや、病院の待合室でタバコに火をつけるのをためらう人はいなかっただろう。
- その待合室はあまりにうるさくて、自分の名前が呼ばれるのが聞こえなかった。
- (雨よけのある)バス待合所.
- 空港の乗り継ぎ用待合室.
- 待合室は程よい温かさになっていますか.
- 一等待合室
- 彼らは待合へ入り込んでいる
- 彼は待合にしけ込んでいる
- 待合荒らし
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