みず‐てん【▽不▽見転】
不見転
- 客が云ひ寄る侭に身を任す芸妓のこと。花合せにて、親が場の札を下向けて播き賞を受け、斯くする時は親は必らず勝負せざるべからざる事より転じて来る。
- 1 相手構はずに春をひさぐ下等芸者などの称。2 未調査などの意にもいふ。
- 不見転。相手構はず金にて自由になること。又、その芸者をいふ。
- 春を売る芸妓のことをいふ。相手を見ずに金さえ出せば転ぶといふ意から不見転(みずてん)といつたのである。〔花柳語〕
- 〔花〕花札の「みづてん」から来た語、相手を見ずに金さへ出せば転ぶといふ意。又春を売る芸妓のことを「不見転芸者」といふ。
- 金さへ出せば相手を見ずに転ぶ芸者のこと。〔花柳界〕
- 下等の芸者が相手構はず安値に転ぶこと。〔隠語〕
- みずてん。客を選ばず淫売する芸妓。「不見転芸者」ともいふ。「不見転買い」-不見転芸者を買ふ事。
- 客の要求のまま相手を問はず淫を売る芸妓なり。
- 見ずにコロブ意、或は云ふ花合戦の作法に出づ、又『水転』に作る。平家残党の女、媚を水上に売る者に始まると称す。異説紛々何ぞ転妓の関知する所ならんや。芳町(よしちゃう)にては特に之を『水天宮(すゐてんぐう)』と云へり。末摘花に曰く『三味線の下手は転ぶが上手なり』又曰く『水転(みずてん)にならないやつは蟹になり』。
- 春を売る芸妓のことをいふ。相手を見ずに金さえ出せば転ぶといふ意から不見転(みずてん)といつたのである。
- 淫売芸者のことをいふ。相手を見ずに金さへ出せば転ぶ所から。
- 三流芸者。未調査。未試験。冒険的などの意を含む。
- 客の顔の見ないうちからもう転ぶ(寝る)用意をしてゐる芸者。下級な三味線もひけず、唄も歌へずただ転ぶことのみ知つてる芸者のこと。
- 芸妓が相手構はず金づくで客に接するを云ふ。又其の芸妓の称。語源は、花骨牌八々憲法に、親が幾許かの報償を得るを目的として、手札、場札の如何に拘らず、無謀に出戦するを「不見出」と称するに由来し、「出」を転に変書せるもの。
- 〔花〕客を見ずに転ぶの意、淫売婦同様の芸者のこと。
- 淫売芸者(ころび芸者)。不見転芸者の省略語で相手見ずに転ぶの意。〔花〕
- 三流芸者、未調査未試験、冒険的などの意を含む。
「不見転」の例文・使い方・用例・文例
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