瓦とは? わかりやすく解説

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が【瓦】

読み方:が

常用漢字] [音](グヮ)(漢) [訓]かわら グラム

[一]〈ガ〉粘土素焼きしたもの。かわら。「瓦解瓦礫(がれき)/釉瓦(ゆうが)・煉瓦(れんが)」

[二]〈かわら(がわら)〉「瓦版鬼瓦屋根瓦

難読瓦斯(ガス)・瓦落(がら)


かわら〔かはら〕【瓦】

読み方:かわら

粘土一定の形に作り瓦窯焼いたもの。主に屋根を葺(ふ)く材料とするが、床敷きにも用いられる屋根瓦には本瓦葺き用と桟瓦葺き用とがあり、形状使用場所によって平瓦丸瓦鬼瓦桟瓦軒瓦などとよぶ。現在は石・セメント金属製のものもある。

値うちのないもの。くだらないもの。

本書中の人物に玉すくなく多きは」〈逍遥当世書生気質

瓦の画像
瓦の画像

グラム【(フランス)gramme/(英)gram】【瓦】

読み方:ぐらむ

メートル法、およびCGS単位系質量の単位。1グラムは1キログラム1000分の1。記号g, gr

[補説] 精肉鮮魚などの食料品について、「グラム83円」などと言う場合は、100グラムあたり価格であることが多い。


日本建築多く使用される屋根材一般的に本瓦のものや桟瓦のもの等の一定の形をした粘土瓦のことであるという認識が多いが、スタイル用途焼成法・色・等級産地など様々な分類法があり、分類する1000越えるほどの種類がある。

瓦(かわら)

粘土に砂を混ぜて固め、かまどで蒸し焼きしたもの建築では屋根材として使われる日本古くからある和形もあるが、ログハウスには洋瓦がよく使われる釉薬有無で、燻し瓦塩焼き瓦、釉薬瓦素焼き瓦などがある。和形では有名な産地別で、三州瓦遠州瓦、淡路瓦石州瓦越前瓦などがある。

瓦(かわら)

というと一般に屋根瓦をさしていると思われがちであるが、屋根瓦だけでなく粘土製の比較小さな板を瓦と呼んでいる。床に敷く瓦や土塀をつくるための瓦もある。
かわらの語源サンスクリット語カパラからくるといった説や、屋根の皮の意味からきたという説、さらに亀の甲を「かふら」と呼んだことからきたという説などさまざまである中国語の瓦という字は、粘土焼いたものの総称である。瓦は、煉瓦土器もそうであるが人間化学変化利用して製作した最初のものである


作者稲垣瑞雄

収載図書風の匠
出版社岩波書店
刊行年月2006.9


読み方:カワラ(kawara)

作者 鈴木三重吉

初出 明治44年

ジャンル 小説


読み方
かわら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/07 07:01 UTC 版)

(かわら、: roof tiles)は、屋根葺きに用いられる代表的な建材である[1]


注釈

  1. ^ 瓦という字、概念が用いられているのは、他にも煉瓦(れんが)など。
  2. ^ 英語では屋根瓦は「(roof)tiles」と呼ばれる。「tile」は「cover 覆い」という意味のラテン語: tegulaを語源としておりそれが古英語tileとなったものであり[3]、tileも主として粘土を焼いて作られており、屋根や壁を覆うことに使われているわけである。英語では屋根瓦を指す場合にも「tile」と言うだけでも大丈夫だが、「屋根覆い」という分類をはっきりさせる場合に「roof tile」と言う。
  3. ^ 参考:JIS A5402:2002[10]
  4. ^ ただし、その際は桟瓦や本瓦は用いず、試し割り専用の瓦、又は棟積みに用いる熨斗瓦を使う。

出典

  1. ^ a b c 日本大百科全書『』 - コトバンク
  2. ^ 屋根』 - コトバンク
  3. ^ 出典:Oxford Dictionary
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 瓦の歴史”. 姫路市電子じばさん館(姫路市・公益財団法人 姫路・西はりま地場産業センター). 2020年8月3日閲覧。
  5. ^ a b 三浦正幸著『城のつくり方図典』小学館 2005年
  6. ^ a b チタン瓦の五重塔公開=浅草寺”. 時事通信 (2017年6月13日). 2017年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月15日閲覧。
  7. ^ セメント瓦屋根ってどんな特徴があるの?
  8. ^ 沖縄で普及した「セメント瓦」 今や工場は1軒だけ 最後の職人「需要ある限り作り続ける」
  9. ^ 役瓦”. weblio. 2023年1月30日閲覧。
  10. ^ JISA5402:2002 プレスセメントがわら
  11. ^ a b c d e 前場幸治『古瓦考(相模国分寺千代台廃寺)』冬青社、1993年
  12. ^ EcoKawara|テラゾーや瓦舗装やリサイクル舗装や二重床のタイルに最適
  13. ^ a b Roofing Tiles Market | Size, Share | Growth, Trends | Industry Analysis | Forecast | Technavio(英語)
  14. ^ a b 近藤豊著『古建築の細部意匠』大河出版 1972年
  15. ^ 日本セラミックマシナリー協会編『セラミックマシナリーハンドブック』日刊工業新聞社 2006年7月
  16. ^ 『日本書紀』21巻 崇峻天皇
  17. ^ - 香川県三豊市- 宗吉瓦窯跡
  18. ^ 菱田哲郎『丹後地域の古代寺院』(『丹後地域史へのいざない』ISBN 978-4-7842-1348-1 所収)、2007。
  19. ^ 小山市公式サイト、小山博物館『国指定史跡「乙女不動原瓦窯跡」』
  20. ^ 三里町公式サイト「水殿瓦窯跡」
  21. ^ 山本清一「古代瓦 文化財の守り神◇姫路城や東大寺の屋根修理、技術継承へ職人育成◇『日本経済新聞』朝刊2018年4月5日(文化面)
  22. ^ 一般社団法人 日本伝統瓦技術保存会(2018年5月4日閲覧)
  23. ^ 一井 純 (2017年9月9日). “市場75%減、日本の「屋根瓦」は生き残れるか 「地震に弱い」というイメージが瓦業界を直撃”. 東洋経済新報社. 2020年1月19日閲覧。
  24. ^ 経済産業省における住宅関連施策の動向” (PDF). 経済産業省製造産業局生活製品課住宅産業室 (2019年5月). 2022年1月10日閲覧。
  25. ^ 金井直子 (2016年8月). “耐震性は大丈夫!? 「瓦屋根」の魅力と注意点とは”. SUUMOジャーナル. 2019年10月11日閲覧。
  26. ^ 国交省、新築の瓦屋根はガイドライン工法を義務化に=瓦屋根の告示基準改正”. 株式会社住宅産業新聞社 (2020年7月). 2020年8月3日閲覧。
  27. ^ 建築:令和元年房総半島台風を踏まえた建築物の強風対策 - 国土交通省”. 国土交通省. 2021年2月21日閲覧。
  28. ^ 瓦屋根の緊結方法が強化されます - 国土交通省” (PDF). 国土交通省. 2022年1月10日閲覧。
  29. ^ 経済産業省における住宅関連施策の動向” (PDF). 経済産業省製造産業局生活製品課住宅産業室 (2019年5月). 2022年1月10日閲覧。
  30. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 現在(平成24年12月)粘土瓦の産地は24箇所 全国に点在 石州瓦工業組合
  31. ^ 瓦5 国内の瓦産地による呼称
  32. ^ 粘土瓦産地 - 大和製瓦株式会社
  33. ^ 瓦のはなし
  34. ^ 福井県瓦工業協同組合
  35. ^ 京瓦とは 浅田製瓦工場
  36. ^ 城島瓦 久留米観光コンベンション国際交流協会
  37. ^ a b 瓦師』 - コトバンク
  38. ^ 幕府御用瓦師の工房跡を発掘/大阪、瓦屋町遺跡”. 四国新聞社. 2022年12月28日閲覧。
  39. ^ 御用瓦師寺島家文書 一括(49点)”. 大阪市. 2022年12月28日閲覧。
  40. ^ ひと@東海:鬼師 岩月久美さん(54) 鬼瓦で新たな試み /愛知”. 毎日新聞. 2022年12月28日閲覧。
  41. ^ 小林信明編『新選漢和辞典』小学館、1963年。
  42. ^ 阿辻哲次著『部首のはなし 2』 中央公論新社 2006年


「瓦」の続きの解説一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 11:29 UTC 版)

飛鳥寺」の記事における「瓦」の解説

『日本書紀』や『元興寺資材帳』からは、崇峻天皇元年588年)、百済から四種技術分野八名技術者渡来したことが知られる。彼らが渡来してから建築用調達が行われる同三年591年)までに造営技術者工人養育養成が行われ、造瓦分野においては須恵器青海波紋作りに用い当て道具の使用痕跡認められることから、須恵器作り工人動員されていると考えられている。 これらの瓦博士、またはその指導受けた工人製作したものと思われる7世紀前半期の瓦が飛鳥寺寺域から出土しているが、これらは瓦当軒丸瓦先端円形部分)の素弁蓮華文文様から2系統分類されそれぞれ花組」「星組」と通称されている。このうち花組」は各弁の先端部分小さな切り込み入れて立体感出している。一方、「星組」は各弁の先端部分に1個の珠点を表す。「花組」と「星組」の瓦は瓦当裏面仕上げや、瓦当丸瓦接合方法にも差がみられる。「星組」が玉縁式(有段式)の丸瓦用い瓦当裏面は「なで調整」を行うのに対し、「花組」は丸瓦行基瓦(無段式)を用い瓦当裏面仕上げにあまり意を用いていない。以上のことは、飛鳥寺創建期の瓦を製作した工人集団には2つ系統があったことを意味している。 創建軒丸瓦花組奈良文化財研究所藤原宮跡資料館展示創建軒丸瓦星組奈良文化財研究所藤原宮跡資料館展示元興寺奈良市本堂禅室屋根屋根瓦の一部には飛鳥寺創建期の瓦が使用される

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 09:22 UTC 版)

白河小峰城」の記事における「瓦」の解説

瓦の文様は、松平定信家紋である梅鉢である。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 21:25 UTC 版)

竹田城」の記事における「瓦」の解説

竹田城には多くの瓦が出土している。但馬国では瓦が出土する城郭少なく八木城豊岡城では出土されておらず、有子山城では少量出土している。竹田城但馬国では群を抜いた瓦の出土量で、軒丸瓦軒平瓦文差瓦・鳥衾瓦・鯱瓦鬼瓦等の多様な瓦が収集されている。その中にあって2つ重要な瓦がある。一つは、丸瓦高麗瓦が1点確認されている。高麗瓦は文禄・慶長の役朝鮮半島侵略後、日本導入される特殊な瓦になる。もう一つは、竹田城出土した軒平瓦と、同文瓦が姫路城三の丸でも出土している。これにより竹田城の瓦は、姫路系瓦工集団作ったという指摘があり、当時姫路城主の援助によって築かれたと思われる

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出典:『Wiktionary』 (2021/07/06 08:48 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. かわら屋根葺くことに用い建材

接尾辞

  1. グラム:瓦姆より)メートル法における質量単位漢字表記

熟語

  • 瓦缶
  • 瓦釡雷鳴
  • 瓦甓
  • 瓦卜

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