幕府とは? わかりやすく解説

ばく‐ふ【幕府】

読み方:ばくふ

古く陣中にいる将軍が幕を張った中で軍務処理したところから》

陣中将軍がいる所。柳営

近衛府唐名また、近衛大将居館

武家政権政庁また、その権力組織源頼朝建久元年(1190)に右近衛大将に任ぜられたことからその居館を幕府と称するようになった


幕府

読み方:バクフ(bakufu)

古代官職近衛府近衛大将将軍別称


幕府

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/22 05:30 UTC 版)

幕府(ばくふ)は、日本において征夷大将軍を首長とする武家政権もしくはその政庁を指す語[1]


注釈

  1. ^ 前漢の将軍、周亜夫匈奴征伐のために「細柳」という地に布陣し、軍規を厳しく威令を整え、文帝の行列すらも陣中の作法を守らせるために下馬させ、かえって文帝の賞賛を受けたという『漢書』周勃伝の故事より
  2. ^ それぞれ「うこんえのだいしょう」「うだいしょう」と読む

出典

  1. ^ 『日本大百科全書』(小学館)、『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』(ブリタニカジャパン)、『山川日本史小辞典(改訂新版)』(山川書店)など
  2. ^ a b c 東島誠『「幕府」論のための基礎概念序説』
  3. ^ 高橋昌明『平家と六波羅幕府』(東京大学出版会、2013年)
  4. ^ 本郷和人『謎とき平清盛』(文春新書、2011年)
  5. ^ 入間田宣夫「藤原秀衡の奥州幕府構想」(上横手雅敬編著『源義経流浪の勇者―京都・鎌倉・平泉』(文英堂、2004年)、入間田宣夫『藤原秀衡―義経を大将軍として国務せしむべし』(ミネルヴァ書房、2016年)
  6. ^ 今谷明『室町幕府解体過程の研究』(岩波書店、1985年)、今谷明『戦国三好一族』(新人物往来社、1985年)、今谷明『戦国期の室町幕府』(講談社学術文庫、2006年)
  7. ^ 藤田達生「京都復帰を画策する足利義昭と「鞆幕府」」(『歴史読本』2011年7月号)
  8. ^ 藤田達生『信長革命―「安土幕府」の衝撃』(角川選書、2010年)
  9. ^ 河内春人『倭の五王』(中公新書、2018年)pp64-65


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幕府

出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 17:08 UTC 版)

名詞

(ばくふ)

  1. 征夷大将軍または近衛大将のいる場所。
  2. 近衛府唐名
  3. 中世から近世に於いて日本列島支配した征夷大将軍将軍)を頂点とする武士による統治機構通常以下の3幕府を言い、特に、幕府としての大きな存在感示したものは、江戸幕府であったため、江戸幕府のことを指すことが多い。
    1. 鎌倉幕府
    2. 室町幕府足利幕府
    3. 江戸幕府徳川幕府
  4. (俗)転じてそのような強大な力を持った個人揶揄する意味合いでも用いる。

語源

古典中国語において将軍のいる天幕意味したのが日本語借用され武家の棟梁であるものの名となった武士の長が天皇替わり日本君主として政治機構開き君臨する様になると、その統治機構のことを指す名詞となった

関連語

翻訳


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