勘定吟味役とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 社会 > 身分 > 吟味役 > 勘定吟味役の意味・解説 

かんじょう‐ぎんみやく〔カンヂヤウ‐〕【勘定吟味役】

読み方:かんじょうぎんみやく

江戸幕府職名老中属して勘定所事務全般監査当たった勘定吟味方


勘定吟味役

読み方:カンジョウギンミヤク(kanjouginmiyaku)

江戸幕府役職


勘定吟味役

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/08 14:16 UTC 版)

勘定吟味役(かんじょうぎんみやく)は、江戸幕府において、勘定所の職務すべての監査を担当した役職である。

概要

勘定吟味役は勘定所に設置され、旗本御家人から起用された。勘定所内では勘定奉行に次ぐ地位であったが、勘定奉行の次席ではなく老中直属の機関である。御定員数(おさだめいんずう、定員)は4名から6名。格式石高500石、他に役料(職務手当)300俵。平素は江戸城の中の間(なかのま)に詰めた。

勘定所は、幕府財政の収支、幕府領での年貢徴収、長崎貿易郡代代官の勤怠、貨幣改鋳など財政に関する事務一切を扱ったが、勘定吟味役はこれら職務すべてを監査した。財政支出を決定する際には必ず勘定吟味役の賛同を要した。老中直属であるから、勘定奉行を含め勘定所下僚に不正があった場合、ただちに老中に報告する権限を有していた。

はじめ徳川綱吉が設置し、元禄期に荻原重秀が独断で廃止したが、新井白石が再度設置した。享保期に財政担当と訴訟担当の吟味役に分離し、その後宝暦期には徳川家重の下命により、直属の部下13名をつけられ、独立した検査監査機構としての体制が整った。

幕臣は勘定吟味役になると、六位となり布衣が許される。享保の改革足高の制ができて以降、下級幕吏が到達できるほぼ最高の役職となり、これ以上の昇格は非常にまれとなる。

年表

関連項目




勘定吟味役と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「勘定吟味役」の関連用語

勘定吟味役のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



勘定吟味役のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの勘定吟味役 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS