に於いて

実用日本語表現辞典

に於いて

読み方：において

に於いてとは、行動に関係する場所・時間・事項を指し示す意味で用いられる表現。

（2020年10月23日更新）

デジタル大辞泉

に‐おい‐て【に^×於て】

読み方：において

［連語］《「におきて」の音変化》

１ 動作・作用の行われる時・場所・場合を表す。「パリ—外相会議が開かれる」

「この事天下—殊(こと)なる勝事(しょうし)なれば、公卿僉議(くぎゃうせんぎ)あり」〈平家・一〉

２ 事物や人物について、それと関連する意を表す。…に関して。…について。「規模の大きさ—ひけをとらない」

３ （多くは下に「は」を伴って）上の人物・事柄を強く指示する意を表す。…こそ。

「妹尾(せのを)—は又いけどりに仕(つかまつ)り候はん」〈平家・八〉

４ （下に「は」を伴って）仮定条件を示す。もし…の場合には。

「一方欠けん—は、いかでかその歎きなからんや」〈平家・四〉

[補説] 平安時代以降、漢文の「於」を「おきて」と訓読したものが和文にも広がったもの。中世の軍記物などに多くみられる。現代語では文語的表現に用いられる。

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「に於いて」の例文・使い方・用例・文例

• 一つの仕事（プロジェクト）に於いて困難性の尺度で、仕事の遂行能力が、その頂上（ハンプ）を越えない場合は、何時まで待っても解決しない。
• 鳥にすら反哺の孝あり、いわんや人間に於いておや
• 演説や詩文に於いて人身批評をすべきものでない
• ここに於いて
• 大きさに於いてはこれに匹敵するものは無い
• 我々に於いては異存は無い
• 某｛それがし｝に於いてはさようなことはござらぬ
• 文章に於いては申分は無い
• （特に信仰や行動の基準に於いて）広い心を持ち寛容な人