産地別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:56 UTC 版)
ヨーロッパ・ロシアなどドイツ - ヴァイスヴルスト、ブラートヴルストドイツのヴルストは、地名を冠して呼ぶことが多い。地方ごとに多種多様な形態があり、フランクフルト産の場合をフランクフルター・ヴルスト(フランクフルト風ソーセージ)と呼んでいる。 細くて長いテューリンガー・ヴルスト、短いニュルンベルガー・ヴルストやミュンヒナー・ヴルストなど、様々な種類がある。 ドイツのソーセージに似た郷土料理に、赤身肉やジャガイモをメス豚の胃に詰めてゆでたプファルツ風のプフェルツァー・ザウマーゲン(ドイツ語版) がある。また、メットをソーセージの中身のように調味して、パンなどに塗りつけ食するという料理法もある(メットヴルスト参照)。 オーストリア - もっとも簡単な食事としてソーセージを茹でて甘いマスタードとパンを添えて出す。茹でるソーセージには数種類ある。日本のウィンナーソーセージを2倍の長さにし、赤く染めていないものであり、子供も大人も好むフランクフルター(「フランクフルトのソーセージ」という意味)が最も一般的である。これはドイツの「ヴィーナー・ヴュルストヒェン」(ドイツ語版)と同類である。伝説ではフランクフルトでソーセージつくりを学んだ肉屋がウィーンで売り出したからお互いに「フランクフルトから来た」「ウィーン名物の」ソーセージと呼ばれるという。日本のウィンナー・ソーセージの長さのものは「ミニ・フランクフルター」、非常に長いものは「ザッハー・ヴュルステル」と呼ばれる。他にはチーズの入った ケーゼクライナー(ドイツ語版)や、香辛料のパプリカが入った「デプレツィーナー」(ドイツ語版)などがある。 オランダ - メトヴォルスト フランス - ブーダン、トゥールーズ、リヨネーズ、アンドゥイエット(英語版) イタリア - サラミ、チポラータ(英語版)、モルタデッラ(ボローニャソーセージ) 東ヨーロッパ諸国およびイスラエル - キシュカ スロヴェニア - クランスカ・クロバサ(クランスキーソーセージ) ポーランド - キェウバーサ(英語版) ハンガリー - ハンガリーサラミ(コルバース(ハンガリー語版) ロシア - カルバサー(ロシア語版) スペインおよびラテンアメリカ諸国 - チョリソ ポルトガル - リングィーサ イギリス - ブラックプディングイギリスのソーセージに似た郷土料理に、羊の内臓を羊の胃袋に詰めてゆでたスコットランドのハギスがある。 南北アメリカなどアメリカ合衆国・カナダ - ペパロニ、アンドゥイユ、ブレックファスト・ソーセージ(ケーシングを使わないソーセージ) アジア・中東・北アフリカなど日本 - カルパス(※ヨーロッパのドライソーセージをアレンジした日本独自の加工食品)、魚肉ソーセージ 中国 - 臘腸(中国語版)、紅腸、香腸 台湾 - 豬血糕(中国語版) 朝鮮半島 - スンデ タイ王国 - ネーム、サイクローク・イーサーン トルコ - シェフターリ・ケバブ(トルコ語版) マグリブ諸国 - メルゲーズ(英語版)リビア - オスベーン
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