ロシア語版
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「Unua Libro」の記事における「ロシア語版」の解説
ロシア語版が発行されたのは、まだザメンホフがエスペラントに改良を重ねている時期だったこともあり、現在のエスペラントと違う部分があった。これらはその後発行されたフランス語版などには無い。 初版での綴り→現在の綴り speri → esperi (希望する) vinki → venki (勝利する) 幾つかの単語は、現在では使われない意味を持っていた。 単語 (初版での意味→現在エスペラントでの意味) erari (さまよう→誤る) militi (戦う→戦争する) forko (熊手→フォーク) stalo (鋼→馬小屋) ŝtofo (物質→布地) vaksi (成長する→蝋を塗る) tombi (落ちる→動詞としては無いが、名詞tomboは「墓」) 相関詞のうち、時を表す部分がロシア語版では-anだったのがその後の版では-amに変わっている。 ĉian → ĉiam (いつも) ian → iam (いつか) kian → kiam (いつ) nenian → neniam (決して~ない) tian → tiam (その時)
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ロシア語版
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アーラ・プガチョワの歌唱で知られるロシア語版の作詞は、アンドレイ・ヴォズネセンスキー(ロシア語版)によるものである。1982年にメロジヤから33回転シングル盤として発売された。多くのテレビ番組やラジオ番組で取り上げられ、ソビエト連邦の崩壊まで長きにわたって絶大な人気を博した。1983年には日本でもLP盤としてビクターよりリリースされ、1988年には同じくビクターよりCDがリリースされた。 歌詞の内容はグルジア(現:ジョージア)の画家ニコ・ピロスマニがマルガリータという名の女優に恋したという逸話に基づいている。ラトビアの作曲家が書いた曲に、ロシアの詩人がグルジアの画家のロマンスを元に詞をつけ、モスクワ生まれの美人歌手が歌うという、多様な民族の芸術家が絡んでいる点で、ソ連ならではの歌とも言える。 このロマンスの真実性については諸説ある。ピロスマニはマルガリータをモデルとしたといわれる作品を何枚か残しており、グルジア(ジョージア)の首都トビリシの国立美術館で『女優マルガリータ』を観ることができる。1969年にパリでピロスマニの個展が開催された際にはマルガリータ本人と目される女性が現れたと伝えられる。一方、1975年にピロスマニについての研究書を著したエラスト・クズネツォフはこの著作の中でマルガリータの実在性に強い疑問を呈していた。 山之内重美は2002年の著作において、ピロスマニにマルガリータという名の恋人がいたことは確からしいとしつつ、彼女がバラの花を愛した、とか、画家が大量の真紅のバラを贈った、といったエピソードはヴォズネセンスキーの創作だとしている。2007年にはロシアの文化テレビ局が放送したピロスマニについてのドキュメンタリー番組でパリでの個展の際の出来事が紹介された。 なお、ラトビア語版原曲同様にラップ・ミュージシャンによるカバーがある。ロシアのシンガーソングライターでラップ歌手のイーゴル・クリード(ロシア語版、英語版)によるものであり、タイトルこそ“Миллион алых роз”であり、悲劇的なロマンスを描くものではあるものの、ピロスマニのエピソードを描くものではない。前述のオゾルスによるものは本曲の伴奏をバックに原曲歌詞にインスパイアされたラトビア語による自作のラップを重ねて終始叫び続ける構成であるのに対して、イーゴル・クリードの楽曲ではサビの部分はロシア語歌詞をイーゴル自身が歌唱しており、全編ロシア語によるラップ・語り・歌唱による構成であるがその内容は、大国の支配に翻弄されるラトビアの苦難を体勢に抗うレジスタンスの悲哀に映して描くようなもので、楽曲全体のムードともどもラトビア語版原曲を彷彿とさせるものである。
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