クランスカ・クロバサとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > クランスカ・クロバサの意味・解説 

クランスカ・クロバサ

(クランスキーソーセージ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/07 04:11 UTC 版)

クランスカ・クロバサ(首都リュブリャナにて)

クランスカ・クロバサ (kranjska klobasa) は、スロヴェニアを代表する伝統的なソーセージである。ドイツ語ではクライナー・ヴルスト (Krainer Wurst)、オーストラリア英語ではクランスキー・ソーセージ (kransky sausage) としても知られている。北アメリカでキールバーサ (kielbasa) またはポーランド風ソーセージ (polish sausage) の名で親しまれているものに近い。

名称

クロバサ (klobasa) は、スロヴェニア全域で一般的に供される小さめのソーセージを指す。サラミ (salama) とは異なる。

クランスカ (Kranjska) とは、カルニオーラ (Carniola) という歴史的地域名に由来している。ドイツ語ではクライン (Krain)。オーストリア・ハンガリー帝国における1つの地域名であり、この地域はだいたい現在のスロヴェニア共和国の領域と重なる。

歴史

クランスカ・クロバサについての最古の記述は、ドイツ語圏では1896年に出されたカタリナ・プラト (Katarina Prato) の料理本『南ドイツの料理』 (Süddeutsche Küche) の改訂版に見られる。スロヴェニアにおいては1912年のフェリツィタ・カリンシェク (Felicita Kalinšek) による『スロヴェニア料理』 (Slovenska Kuharica) の6番目の改訂版で、初めてクランスカ・クロバサという用語が登場する。

具材

スロヴェニアにおいては、『肉加工食品の品質に関する法律』 (Pravilnik o kakovosti mesnih izdelkov) の中で、クランスカ・クロバサについては次のように厳密に規定されている。

豚肉を最低68%以上、牛肉を最低12%以上使用し、脂身は20%以下でなければならない。添加物として認められているのは、食塩ニンニクコショウが5%以内である。その他の添加物は加えてはならない。肉は10 - 13mm、脂身は8 - 10mmの大きさに挽いておく。豚のに直径32 - 36mmになるように具材を詰める。長さは12 - 16cm、重さは180 - 220gになるようにし、70℃以下の温度で燻製にする。

この条件を満たしていないものは、スーパーマーケット精肉店の店頭販売でクランスカ・クロバサという名称を使えない。

バリエーション

Käsekrainer

バリエーションとしては、オーストリアに渡ったスロヴェニア系移民によって一般的になったチーズ入りのソーセージ (Käsekrainer) などがあるが、スロヴェニア国内におけるクランスカ・クロバサとは少し異なる。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、クランスカ・クロバサに関するカテゴリがあります。




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クランスカ・クロバサ」の関連用語

クランスカ・クロバサのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クランスカ・クロバサのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクランスカ・クロバサ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS