産地偽装事件とは? わかりやすく解説

産地偽装事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 02:24 UTC 版)

鳴門わかめ」の記事における「産地偽装事件」の解説

鳴門わかめでは2008年平成20年)の発覚以降産地偽装発覚相次いだ。以下は事件に関する一連の経緯である。 2008年平成20年1月21日 - 「鳴門わかめ」として出荷され商品韓国中国産のワカメ混入していたとして、徳島県鳴門市内の加工業者2社に不適正表示是正するよう指示。2社のうち1社の社長日本わかめ協会会長務めており、同社長が経営していた別会社偽装に関わっていたとして厳重注意受けたその後徳島県による調査で、偽装確認されたのは13社に及んだ。県は不正を監視するために、商品抜き打ち検査食品表示Gメン導入。 産地偽装事件への対策目的として、鳴門市内の加工業者は「鳴門わかめブランド回復緊急対策部会」を、市外加工業者は「鳴門わかめブランド回復対策会議」をそれぞれ発足した加工業者2団体に県漁連や生産者の代表を加え信頼回復のため「偽装発覚すれば自主廃業する」旨を含めた鳴門わかめ信頼回復のための協定書』を結んだ2009年平成21年6月 - 「鳴門わかめブランド回復緊急対策部会」は「鳴門わかめブランド対策部会」に名称を変更7月22日 - 鳴門市内の加工業者(以下「加工業者A」)が中国ワカメを「鳴門産」と記載したとして、徳島県から不適正表示是正するよう指示2010年平成22年5月9日 - 加工業者Aの前社長徳島県警により不正競争防止法違反逮捕7月22日 - 理研ビタミン鳴門市内のワカメ業者から仕入れた原料のわかめが、産地偽装されていた疑いが強いことから商品回収発表9月16日 - 加工業者Aの前社長に徳島地方裁判所懲役2年執行猶予5年判決下される2011年平成23年6月 - 鳴門市内の加工業者(以下「加工業者B」)が伝票などを適切に保管していなかったとして、徳島県ら行指導を受ける。 2012年平成24年11月 - 徳島県加工業者Bに2度目行政指導2014年平成26年1月27日 - 徳島県加工業者Bを刑事告発県警により加工場家宅捜索を受ける。 同日 - 徳島県加工業者や生産者集めた緊急の対策会議開催加工業者Bは「鳴門わかめブランド対策部会」に加盟していなかったことから、生産者側は対策部会や県に「会員それ以外区別一目でわかるようにして欲しい」と要望対策部会は、生産者発行する産地証明書について発行依頼しない加工業者もいることから、産地証明のために徹底するよう部会員に呼びかけるとした。 5月28日 - 徳島県警加工業者Bの代表者社員2名を逮捕10月 - 徳島県が、加工履歴適正に管理している加工業者を県が認定する徳島県鳴門わかめ認証制度』を設ける。 2015年平成27年11月2日 - 徳島県鳴門市加工業者(以下「加工業者C」)に対して是正指示11月6日 - 加工業者Cが、徳島県聞き取りに対して出荷先などについて虚偽回答をしていたことがGメン調査発覚12月8日 - 徳島県悪質性が高いと判断した加工業者Cを刑事告発県警により代表者自宅家宅捜索を受ける。 同日 - 加工業者による外国産わかめを使用した生産量水増しを防ぐため、鳴門市の関係部署養殖業者に生産履歴票の作成保管求めることを申し合わせた2016年平成28年1月29日 - 徳島県鳴門市内の加工業者(以下「加工業者D」)に是正指示同社事件発端となった2008年平成20年)の最初の調査で厳重注意受けており、「鳴門わかめブランド対策部会」の部会長専務務めていた。 2月10日 - 部会長による偽装事件受けて鳴門わかめブランド対策部会」の臨時総会開催信頼失った部会維持したままの信頼回復は困難と判断示され同日付での解散決定した2月12日 - 新しい組設立のため、鳴門市加工業者の呼びかけにより鳴門市徳島市の計4社が徳島市内で発足準備会を開催。「鳴門わかめブランド回復対策会議」の解散決定するとともに、『徳島県鳴門わかめ認証制度』の認証受けている加工業者による「鳴門わかめ認定業者連絡会議」を近く設立することを決定2月15日 - 徳島県加工業者Dを刑事告発対策部会部会長による度重なる偽装であり、悪質判断されたためである。県警により経営者自宅倉庫加工場などが家宅捜索を受ける。 2月18日 - 「鳴門わかめ認定業者連絡会議」が発足偽装事件巡って初め生産者加工業者が連携図りその時点で『徳島県鳴門わかめ認証制度』の認証受けていた18社のうち12社が参加した9月 - 加工業者Cの代表者とその長男徳島地方検察庁書類送検11月25日 - 徳島県は『徳島県鳴門わかめ認証制度普及のため、申請必要な加工履歴記録簡易化するためのアプリの開発発表2017年平成29年6月1日加工履歴作成支援アプリ「わかめ管理」が公開される6月10日 - 加工業者Cの代表者とその長男が、徳島地方裁判所懲役8月執行猶予3年判決下される

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