産地・歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 08:17 UTC 版)
『毛吹草』や『五畿内志』などの文献によれば、大坂の木津村が古くからかんぴょうの産地として有名であり、神功皇后伝説に由来する日本のかんぴょう発祥の地とされている。江戸時代にかんぴょうの生産は水路を経て近江国の水口(現在の滋賀県甲賀市)に伝わり、近江の特産品となった。歌川広重の浮世絵連作『東海道五十三次』では、水口宿の絵に干瓢を干す姿が描かれている。かんぴょうの主産地は20世紀以後、栃木県南部が主な産地となっており、日本のかんぴょう生産の8割以上を占めている。1712年に水口藩藩主だった鳥居忠英が下野国(栃木県)壬生藩に国替えとなった際に、水口からユウガオの種を取り寄せたことが栃木県のかんぴょう生産の始まりといわれている。 日本で消費される干瓢のうち、8割は輸入品(中国産など)で、主に業務用で使われる。国産は2割で、消費者へ直接小売りされる商品に多い。 1970年、消費者物価指数の対象品目から除外された。
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