多宝塔とは? わかりやすく解説

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たほう‐とう〔‐タフ〕【多宝塔】

読み方:たほうとう

仏塔の一形式。本来は多宝如来安置する塔をさす。日本では上層円形下層方形とした塔身の二重塔をいい、下層屋根上の亀腹(かめばら)が特徴現存最古の例として鎌倉時代初頭石山寺のものがある。


多宝塔

読み方:タホウトウ(tahoutou)

宝塔円形塔身に屋方形裳階付した塔。


たほうとう 【多宝塔】

法華経見宝塔品に、七宝塔が出現し釈迦多宝二仏が並座したとあるのによって造られた塔で、二重三重その他がある。高野山には大日如来の多宝塔がある。

多宝塔

名称: 多宝塔
ふりがな たほうとう
名称(棟):
名称(ふりがな):
番号 1486
種別1: 近世以前/その他
国宝重文区分 重要文化財
指定年月日 1961.03.23(昭和36.03.23)
員数(数): 1
員数(単位):
代表都道府県 滋賀県
都道府県 滋賀県湖南市菩提寺岡山1846
所有者名: 甲西町
指定基準
管理団体名:
管理団体住所
管理団体指定年月日
構造形式 石造多宝塔
仁治二年七月 日の刻銘がある
時代区分 鎌倉前期
年代 仁治2(1241)
解説文:

寶塔寺塔婆(多宝塔)


常寂光寺塔婆(多宝塔)

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近世以前(寺院):  崇福寺媽姐門  崇福寺護法堂  崇福寺鐘鼓楼  常寂光寺塔婆  常徳寺円通殿  常念寺表門  常福院薬師堂

多宝塔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 00:43 UTC 版)

多宝塔(たほうとう)は、寺院建築のうち仏塔における形式のひとつである。現代の寺院建築用語・文化財用語としては、一般に、平面が方形(四角形)の初層の上に平面が円形の上層を重ね、宝形造(四角錐形)の屋根を有する二層塔婆を「多宝塔」と呼称する。宝塔という呼称もあり、現代の寺院建築用語・文化財用語では円筒形の塔身に宝形造(四角錐形)の屋根を有するものを「宝塔」と称して「多宝塔」と区別している。ただし、「宝塔」はもともと塔婆一般の美称であり、これらの呼称の区別は便宜的なものである[1]。また、多宝塔は主に真言宗系の寺院で見られるのも特徴である。


  1. ^ a b 『日本建築史基礎資料集成 12 塔婆II』、p.3
  2. ^ 今泉淑夫編『日本仏教史辞典』(吉川弘文館、1999)の「多宝塔」の項(執筆は濱島正士)。
  3. ^ 山岸常人「日本の塔の形式と意味」『週刊朝日百科 国宝と歴史の旅8 塔 形・意味・技術』(朝日新聞社、2000)、p16
  4. ^ 『日本建築史基礎資料集成 12 塔婆II』、p.5
  5. ^ 『日本建築史基礎資料集成 12 塔婆II』、p.116
  6. ^ 『日本建築史基礎資料集成 12 塔婆II』、p.204の断面図


「多宝塔」の続きの解説一覧

多宝塔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 14:54 UTC 版)

日本の発明・発見の一覧」の記事における「多宝塔」の解説

多宝塔は、主に密教真言宗天台宗寺院見られる日本の仏塔の一形態である。多くの塔とは異なり2階建てである。平安時代初期にその原型がある。

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多宝塔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/31 16:37 UTC 版)

実相院 (世田谷区)」の記事における「多宝塔」の解説

2011年平成23年)に着工し2012年平成24年)に完成した

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多宝塔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 21:20 UTC 版)

仏国寺」の記事における「多宝塔」の解説

国宝第20号新羅時代751年の作と推定される石造の多宝塔。高さは10.4m。四面階段設置されまた、塔下部は四本支えられている珍しい塔の形状をしている。また塔の周りには石獅子配置されていたが、現在では1体だけが残っている。

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多宝塔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 03:08 UTC 版)

石窟庵と仏国寺」の記事における「多宝塔」の解説

国宝第20号。高さ10.4m。新羅時代751年の作と推定されている。四面階段設置され塔下部は四本支えられている珍しい塔の形状をしている。また塔の周りには石獅子配置されていたが、現在では1体のみ残る。

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多宝塔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 02:04 UTC 版)

「塔」記事における「多宝塔」の解説

多宝塔は本来、多宝如来釈迦如来2つ仏像安置した塔のことである。木造の他に石造のもの(長野常楽寺多宝塔など)も存在する通常、一層目が方形で、二層目が円形をした二層形式のものが一般的であるが、その外観一定していない。中国では三層式が多く日本でも六角三重塔のものが存在していた。 二層目の円形部分支え第一層にまで伸ばしたものを大塔形式呼び、多宝塔と区別する場合もある。空海建立した高野山大塔810年頃か)が最初と言われる石山寺の多宝塔は、鎌倉時代1194年建立で、現存する木造多宝塔のなかで最古のものである根来寺の多宝塔(大塔)は高さ約36m。現存する日本最大規模の多宝塔であり、唯一現存大塔形式でもある。

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多宝塔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 01:58 UTC 版)

多宝如来」の記事における「多宝塔」の解説

多宝塔の項目を参照

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