祇園造とは? わかりやすく解説

ぎおん‐づくり〔ギヲン‐〕【×園造(り)】

読み方:ぎおんづくり

京都八坂神社本殿みられる建築様式入母屋(いりもや)造り母屋前方向拝(こうはい)を設け、さらに側面および背面三方に庇(ひさし)部分設けたもの。


祇園造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 07:08 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
八坂神社本殿

祇園造(ぎおんづくり)は、日本神社建築様式の1つである。八坂造(やさかづくり)とも。

概要

京都祇園の八坂神社だけに見られる祇園造は、別棟であった本殿と礼堂(現在の拝殿)を一つの屋根で覆ったもので、最も仏寺建築に近い神社建築様式とされる。

構造

祇園造の構造は、入母屋造平入である。正面5間、側面2間にを廻らして本堂とし、前面に礼堂を加え、それらを一つの檜皮葺屋根で覆っている。 更に、正面には向拝を、他の三面には孫庇を加え、大規模で複雑な構造になっている。

歴史

  • 承平5年(935年)の太政官符では、八坂神社の本殿と礼堂が別棟であることが記されている。
  • 元徳3年(1331年)の古図では既に祇園造で描かれているが、この古図の原本は寛和2年(986年)のものであることから、祇園造の様式は935年から986年の間に成立したと推定される。
  • 現在の本殿は、承応3年(1654年)に再建されたものである。

参考資料

  • 二十二社註式』
  • 八坂神社『紙本着色祇園社絵図』(重要文化財)



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「祇園造」の関連用語

祇園造のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



祇園造のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの祇園造 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS