ちょう‐だい〔チヤウ‐〕【帳台/帳代】
帳台
帳台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/03 08:55 UTC 版)
母屋に正方形の四角に「帳」とあるのが帳台(画像473)である。奈良時代から平安時代初期に歌われた風俗歌『催馬楽』には「我家は 帷帳(とばりちょう)も 垂れたるを 大君来ませ 婿にせむ 御肴(みさかな)に 何よけむ」と帷帳(とばりちょう)が出てくる。「私家の娘が適齢期になりました、帷帳(帳台)も垂らして閨房は完璧です。どうか来てくれませんか」、と若い男に向 かって招婿(しょうせい)している歌であるので、その帳台はその屋敷の主人のものではない。 しかし寝殿造の具体例が明らかになる12世紀、東三条殿の指図画像472では帳台は主人の関白藤原忠実の分だけであり、北庇の娘や息子の居所には帳台は無い。更に帳台を構えたのは内裏の天皇、皇后、中宮と、あとは摂関家など最上級の貴族の主人だけにしか無く、貴族全員が使っていた訳ではない。
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帳台(帳)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 22:55 UTC 版)
先に挙げた12世紀(年月不明)の画像420の段階ではもう寝所(帳台)は塗籠の外であった。画像472は永久3年(1115)7月21日に当時左大臣だった藤原忠実が東三条殿を相続し、そこに移ったときの寝殿の指図である。この指図でも本来寝室であるはずの塗籠には何の室礼もなく、帳台(ちょうだい)は母屋中央に設置され、その脇と前に昼の御座がしつらえられている。画像473が帳台である。
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