かべ‐しろ【壁代】
壁代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/18 03:22 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動壁代(かべしろ)とは、日本の貴族の家において目隠しの目的で用いた帳。
現代も一部の神社などの内装に用いることがある。また、神前式の結婚式で用いられることもある。
なお、別名を帳壁代(ちょうかべしろ)、帷壁代(とばりかべしろ)と言う[1]。
形状
九寸八尺の白い綾を七枚横に縫い連ねて、上部を袋縫いにして檜の棒を通し、紐で結わえるかS字フックの形をした蛭鉤(ひるかぎ)で長押の釘に掛けて垂らしたもの。
蝶鳥か朽木形と言われる朽ちた流木のような形の模様を型染めで表し、裏地は無地のままで表面を蛤の殻で瑩して(磨いて)光沢を出した。
綾の縫い目ごとに、濃い紅色と蘇芳色の表地に白い裏地の胡粉か白糸の刺繍で蝶鳥の模様を表した三寸幅の絹リボンを垂らした。
関連項目
脚注
- ^ 『出雲大社教布教師養成講習会』発行出雲大社教教務本庁平成元年9月全427頁中75頁
壁代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 00:57 UTC 版)
壁代(かべしろ)は几帳から台と柱を取って、内法長押(うちのりなげし)に取り付けたようなカーテンである。約3mの柱間を覆うのだから横幅も丈も几帳に使うものよりかなり大きい。壁代は綾絹製で併仕立。表は几帳と同じく朽木形文などの模様で裏は白地である。 『類聚雑要抄』巻第四には「壁代此定ニテ、七幅長九尺八寸也」とある。壁代は通常取り付ける高さより約2尺長い。余った部分はちょうど几帳の裾のように外側に出す。通常御簾の内側は四尺几帳だが、冬場は寒気を避けるために御簾の内側に壁代を掛け、その内側にまた几帳を立てた。 御簾を巻き上げるときは壁代も巻き上げるのを常とし、そのときは木端(こはし)という薄い板を芯にいれて共に巻き上げ野筋で結ぶ。野筋とは帷に垂れ下がっている絹の紐である。几帳にも付いている。画像06の中段に御簾の裏側に巻き上げられた壁代が描かれている。 壁代の一種に引帷(ひきもの)というものもあり、室内を仕切るのに用いる。
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