ニテとは? わかりやすく解説

に‐て

連語

【一】完了助動詞「ぬ」の連用形接続助詞「て」。上代語》…てしまって。…てしまっていて。

老い—ある我(あ)が身の上に」〈万・八九七〉

【二】断定の助動詞「なり」の連用形接続助詞「て」》

であって。…という状態で。

望月の明(あか)さを十あはせたるばかり—、ある人の毛の穴さへ見ゆるほどなり」〈竹取〉

(下に補助動詞「あり」「おはす」などを伴って)…で。…として。

大路見たるこそ、祭り見たる—はあれ」〈徒然一三七〉


にて

[格助]格助詞「に」+接続助詞「て」から》名詞活用語連体形に付く。

所を表す。…において。…で。「面接本社行います

「わづかに二つの矢、師の前—一つおろかにせんと思はんや」〈徒然・九二〉

時・年齢を表す。…の時に。…で。「本日午後五時閉館します

長くとも、四十(よそぢ)にたらぬほど—死なんこそ、めやすかるべけれ」〈徒然・七〉

手段・方法材料を表す。…によって。…で。「飛行機任地赴く

「すべて、月、花をば、さのみ目—見るものかは」〈徒然一三七〉

理由・原因を表す。…によって。…で。「病気欠席いたします

御物の怪(け)—、時々悩ませ給ふこともありつれど」〈源・若菜上

資格を表す。…として。

ただ人(うど)—おほやけ御後見(うしろみ)をするなむ、ゆく先頼もしげなめる」〈源・桐壺

[補説] 中世以降「で」に音変化して現代語に及ぶ。なお、「にて」は、現代語でも文語表現あるいは改まった表現用いる。




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