若菜 (源氏物語)
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「若菜」(わかな)は、『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。第34帖。本巻は源氏物語中最長の巻であり[1]、現在では通常本文の存在しない「雲隠」を除いて「若菜上」(わかな じょう)および「若菜下」(わかな げ)とし、それぞれ第34帖、第35帖とされていることが多い。源氏の絶頂期であり、同時に衰運の始まりとなる時期である。
- ^ 本巻は源氏物語中の他のどの巻と比べても圧倒的に長い巻であり、写本や版本、文字数や単語数など数え方によって異なるが、本巻を上下2巻に分けた場合でもほとんどの場合「若菜上」「若菜下」のいずれかが最長の巻になる。
- 1 若菜 (源氏物語)とは
- 2 若菜 (源氏物語)の概要
- 3 巻名
- 4 外部リンク
若菜 上
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「源氏物語各帖のあらすじ」の記事における「若菜 上」の解説
(源氏39歳冬-41歳3月) 源氏の四十歳を祝い、正月に玉鬘が若菜を献じる。一方で朱雀院は出家に際して末娘女三宮の行末を案じ、これを源氏に嫁がせる。紫の上の憂慮はひとかたならず、源氏自身もほんの少女にすぎない彼女に対して愛情を感じられないが、兄帝の皇女を無下には扱えない。秋、源氏四十の賀が盛大に行われる。さらに翌年の春には明石女御が東宮の子を出産し、源氏の権勢はいよいよ高まりつつあるが、その陰で、六条院の蹴鞠の催しに女三の宮を垣間見た内大臣の子息・柏木は彼女への密かな思慕をつのらせるのであった。若菜参照。
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