几帳・壁代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 22:55 UTC 版)
几帳(きちょう)と壁代(かべしろ)は布のカーテンである。帷(とばり:反物)を何枚か横に縫い合わせる。 画像421が几帳で、持ち運び可能な台付きの低いカーテンである。御簾の内側に立てるのは四尺几帳で、三尺几帳は主人の御座の傍らなどに用いる。『松崎天神縁起』の裕福な受領・播磨守有忠の屋敷の居間のシーン(画像440)の右上で奥方が寝そべって和歌を書いているが、その手前にあるのが三尺几帳である(「障子#几帳」も参照)。 壁代は几帳から台と柱を取って、内法長押(うちのりなげし)に取り付けたようなカーテンである。夏場は御簾の内側は四尺几帳だが、冬場は寒気を避けるために御簾の内側に壁代を掛け(画像422)、その内側にまた几帳を立てた(「障子#壁代」も参照)。
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