催馬楽とは?

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 催馬楽の意味・解説 

さいばら【催馬楽】

平安初期ごろに成立した歌謡の一。上代民謡などを外来唐楽曲調にのせたもので、笏拍子(しゃくびょうし)・笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・竜笛(りゅうてき)・琵琶・箏(そう)を伴奏とする。歌詞は律25首、呂(りょ)36首が残るが、曲は室町時代廃絶、現在10曲ほど復興


さいばら【催馬楽】

〔名〕 中古以後に行なわれた歌謡一種。主に上代民謡歌詞をとって、外来楽である雅楽曲調あてはめたもので、律と呂(りょ)とに分かれる中古初め少なくとも貞観元年(八五九)以前に譜が選定され、宮廷貴族宴遊寺院法会(ほうえ)などに歌われた。笏拍子(しゃくびょうし)を打って歌い、和琴(わごん)、笛などを伴奏用いた。近世になると和琴用いず、龍笛、笙、篥(ひちりき)、琵琶、箏を伴奏とする。源家家との二流派を生じ、平安中期全盛をきわめ、応仁の乱廃絶し、寛永三年一六二六)に再興された。明治時代には「伊勢海(いせのうみ)」「更衣(ころもがえ)」など六曲が行なわれ、大正以後数曲が復興された。

三代実録貞観元年(859)一〇月二三日「広井少修徳操挙動礼。以歌見称。特善催馬楽歌

[補注]梁塵秘抄口伝集‐一」に「催馬楽は、大蔵の省(つかさ)の国々貢物納めける民の口遊(くちずさ)みに起これり。〈略〉催馬楽は、公私(おほやけわたくし)のうるはしき楽(あそび)の琴の音琵琶の緒、笛の音につけて我が国調べともなせり」とある。


催馬楽


催馬楽

読み方:サイバラsaibara

上代民謡歌詞をとり雅楽曲調あてはめたもの。


さいばら 【催馬楽】

平安中期から室町期まで宮中賢所神楽のときうたわれ歌謡。瑟・琵琶・笛笏拍子などで舞楽の譜に合わせてうたう。もと町の歌だったものが宮中に入ったといわれるサイバラ大蔵省貢物を運ぶ馬追い歌の意とも、「我駒」の意とも、雅楽歌曲前張の転とも、諸説がある。

催馬楽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 03:09 UTC 版)

催馬楽(さいばら)とは、平安時代に隆盛した古代歌謡。元来存在した各地の民謡・風俗歌に外来楽器の伴奏を加えた形式の歌謡である[1]。管絃の楽器笏拍子伴奏しながら歌われた「歌いもの」の一つであり、多くの場合遊宴や祝宴、娯楽の際に歌われた[2][3][4]語源については馬子唄や唐楽からきたとする説などもあるが定かではない。




注釈

  1. ^ そのために、風俗歌が荷前の貢進にともなった東歌の系統に属するのに対し、催馬楽は大嘗祭における稲穂の貢進にともなった風俗歌の系統であるとする推定が生まれている。西村(1966)p.90
  2. ^ 一説には一条雅信(源雅信)によって律呂の譜が定められたといわれている(『奥義抄』など)。

参照

  1. ^ a b c 秋澤(2010)p.65
  2. ^ a b c 増本(1990)p.108
  3. ^ 吉川(1990)p.78
  4. ^ a b c d e f g h i 多田(2004)
  5. ^ a b c 声楽(日本辞典)
  6. ^ a b 西村(1966)pp.90-91。原出典は『折口信夫全集 第14巻』p.185
  7. ^ a b c 増本(1990)p.109
  8. ^ 西村(1966)pp.89-90
  9. ^ 西村(1966)p.90。原出典は藤田『日本文学大辞典』「催馬楽」の項
  10. ^ 西村(1966)p.90
  11. ^ 豊永聡美「平安時代における天皇と音楽」(初出:『東京音楽大学研究紀要』25号(2004年)/改題所収:豊永「鎌倉期以前の天皇と音楽」『中世の天皇と音楽』(吉川弘文館、2006年) ISBN 4-642-02860-9 P31)


「催馬楽」の続きの解説一覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「催馬楽」の関連用語

催馬楽のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



催馬楽のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
中経出版中経出版
Copyright (C) 2021 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの催馬楽 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2021 GRAS Group, Inc.RSS