じょ‐は‐きゅう〔‐キフ〕【序破急】
読み方:じょはきゅう
1 雅楽で、楽曲を構成する三つの楽章。初部の「序」は緩徐で拍子に合わず、中間部の「破」は緩徐で拍子に合い、終部の「急」は急速で拍子に合う。
2 芸能における速度の3区分。「序」はゆっくり、「破」は中間、「急」は速く。講談などの話のテンポ、邦楽などの演奏のテンポなどにいう。
3 芸能における演出上の3区分。「序」は事なくすらすらと、「破」は変化に富ませ、「急」は短く軽快に演ずる。能・舞踊などでいう。
4 能や浄瑠璃などで、脚本構成上の3区分。「序」は導入部、「破」は展開部、「急」は結末部。
5 能などで、番組編成上の3区分。五番立ての番組で、脇能を「序」、二番・三番・四番目を「破」、五番目を「急」とする。
6 連歌・俳諧で、一巻(ひとまき)の運びを規制した形式・原理。「序」は無事に静かに、「破」は曲折に富んでおもしろく、「急」はさらさらと軽くつけ終わるべしとするもの。
序・破・急
序破急
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/16 07:25 UTC 版)
序破急(じょはきゅう)とは、日本の雅楽の舞楽から出た概念であり、能楽、連歌、蹴鞠、香道、剣術、抜刀術、居合道、茶道[1]など芸道論で使用される言葉である。
- ^ 千玄室『日本人の心、伝えます』2016年、幻冬舎、88ページ。
- ^ 『大辞林』 第三版 三省堂 「じょはきゅう【序破急】」の項
- ^ 『世界大百科事典』 第2版 平凡社 「じょはきゅう【序破急】」の項
- ^ 「歌舞伎舞踊の作品と表現-五段構成と序破急」、独立行政法人日本芸術文化振興会 文化デジタルライブラリー、2014年2月28日閲覧
- ^ 浜野高宏; 今村研一、ハンス・ロバート・アイゼンハウアー (2012年). “ドキュメンタリーの国際共同製作ガイダンス” (PDF) (Japanese). 公益財団法人ユニジャパン. p. 12. 2014年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月2日閲覧。
- 1 序破急とは
- 2 序破急の概要
「序破急」の例文・使い方・用例・文例
- 序破急の序
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