呂旋法とは? わかりやすく解説

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りょせん‐ぽう〔‐パフ〕【呂旋法】

読み方:りょせんぽう

中国および日本音楽理論上音階の一。宮・商・角・徴(ち)・羽(う)の五声変徴変宮の2音を加えた呂の七声のこと。相対的音程関係はソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファの形になる。雅楽基本的音階とされてきたが、現在の雅楽奏法にはほとんど用いられない呂旋。呂。⇔律旋法


呂旋法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/22 09:31 UTC 版)

呂旋法

呂旋法(りょせんぽう)は、日本旋法の一つである。

概要

宮、商、呂角、律角、徴、羽および律嬰羽の7音であり、角が宮より4律上にあるのがその特徴である。

雅楽では、この旋法の曲はきわめてまれで、壱越調、双調、太食調、沙陀調、水調などがこれに属するが、その大半は中国の商調(宮、商、角、嬰角、徴、羽および嬰羽からなる)で、ただし、宮調(宮、商、角、変徴、徴、羽および変宮からなる)、徴調(宮、商、角、嬰角、徴、羽および変宮からなる)もある。つまり、日本雅楽の呂旋法は、商調において起止音を宮音と定めたものであるといえる。いいかえれば、宮、商、角、徴、羽に、嬰角および嬰羽をふくむものである。

各調の呂旋法を示せば、

  • 呂旋法 - 宮、○、嬰羽、羽、○、徴、○、嬰角、角、○、商、○、宮
  • 壱越調 - 壱越、○、神仙、盤渉、○、黄鐘、○、双調、下無、○、平調、○、壱越
  • 双調 -双調、○、勝絶、平調、○、壱越、○、神仙、盤渉、○、黄鐘、○、双調
  • 太食調 - 平調、○、壱越、上無、○、盤渉、○、黄鐘、鳧鐘、○、下無、○、平調

参考文献

  • 下田和男『楽典 理論と実際』共同音楽出版社、1981年、249頁。ISBN 4-87390-446-3 

関連項目



呂旋法(りょせんぽう)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 04:28 UTC 版)

雅楽」の記事における「呂旋法(りょせんぽう)」の解説

雅楽では、この旋法の曲はきわめてまれで、壱越調双調太食調沙陀調水調などがこれに属するが、その大半中国商調(宮、商、角、嬰角、徴、羽および嬰羽からなる)で、ただし、宮調(宮、商、角、変徴、徴、羽および変宮からなる)、徴調(宮、商、角、嬰角、羽および変宮からなる)もある。

※この「呂旋法(りょせんぽう)」の解説は、「雅楽」の解説の一部です。
「呂旋法(りょせんぽう)」を含む「雅楽」の記事については、「雅楽」の概要を参照ください。

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