音階とは? わかりやすく解説

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音階

読み方:おんかい

「音階」とは、音楽構成する個々の音を音高音の高さ)順に整然と並べた列のことである。一般的には西洋音楽における「ドレミファソラシ+半音」の12音階(12音音階)を指す。

音楽文化によっては音楽構成する音の数が独特である場合がある。この場合は、用いられる音階が異なる(別種の音階を用いている)ということになる。

「音階」の基本的な意味

「音階」は、基本的には、音を(譜表の上に)高さの順に並べて示される。たいていの場合は、左から右に向かって、低い音から高い音に続くように並べられる。ただ、高い音から低い音に向かって並べられる音階もある。

一般的な「ドレミファソラシ」は「12音音階」であり、7つの「全音」と5つの「半音」で構成される。「全音」はピアノの白い鍵盤発する音であり、「半音」は同じくピアノの黒い鍵盤発する音である。

ふつう「音階」は「1オクターブ内の」音を1まとまりとして扱う。つまり「ドレミファソラシドではなく「ドレミファソラシ」までをひとつの音階として扱う。

12音階を構成する個々の音は、現代において周波数として厳密に定義されている。

音階を構成する個々の音(「ド」「レ」「ミ」など)の名称は「音名」と呼ばれる。この「ド」「レ」「ミ」等の音名は、イタリア語による音名である。

イタリア語では「do(ド)」「re(レ)」「mi(ミ)」という音は、英語では「C」「D」「E」といい、日本語では「ハ」「ニ」「ホ」と表記される

英語の音名用いた音階が「C」から始まり同じく日本語音名用いると「ハ」から始まる。つまり「ABC」「イロハではなく3番目の文字から音階が始まる。これは、音程概念生まれた当初は「ラ」の音が基準とされており、後に「ド」の音を基準とした方が都合が良い分かってずらされたため、とされる

音階は全12音から構成されるが、曲を作る場合には7つの音に絞って使用すると良い調和生み出せとされる。この7音の組み合わせには種類がある。たとえば「ドレミファソラシ」の長音7つ用い場合、そこで用いられる音階は「長音階」と呼ばれる

「音階」の語源・由来

「音階」の「階」には「上下序列順序」という語義がある。たとえば位(身分)の高低は「位階」といい、組織における職位高低は「職階」という。そして音楽理論における音の高低が「音階」である。

「音階」に関連する用語の解説

音階表とは

「音階表」は、楽器の音を出す箇所と、そこから出せる音を、関連付け図表のことである。言い換えれば音名と、その音を出すためのポジション結び付けた表である。音とポジションに関する表であるため「ポジション表」と呼ばれることもある。

たとえばギターでは、1弦の1フレット目に指を置くポジションでは「F(ファ)」の音が鳴る。そしてギターの音階表では、ギターの弦とフレット描いたイラスト上で、1弦1フレット目の部分「F」や「ファと書かれる。

ピアノの音階表の場合は、鍵盤イラストの上に、ドレミの音階がそれぞれ割り振られる形が一般的である。

おん‐かい【音階】

読み方:おんかい

楽音を高さの順に並べた音の列。全音階半音階五音音階十二音音階などがある。スケール

音階の画像
「音階」に似た言葉

音階

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/28 17:21 UTC 版)

音階(おんかい、英語: scale:スケール)は、音高により昇順あるいは降順にならべたものである。

「音階」は西洋音楽の音楽理論用語Tonleiter, Skala(ドイツ語)scala(イタリア語)gamme(フランス語)scale(英語)などの訳語として明治期に日本語に登場した。それまでの日本で使われていた音階に似た用語を探すと、雅楽声明の世界において使われていた「五声・五音」「七声・七音」「調(西洋音楽で定義される『調』とは意味が違う)」などが挙げられる(更にこれらは中国音楽の音楽理論用語からきている)。したがって基本的には「音階」とは西洋音楽理論において定義されるそれ(音を高低の順番に並べたもの)である。

1オクターブに含まれる音の数によって五音音階七音音階などと分ける事もある。

クラシック音楽における名称と分類

ジャズなどのポピュラー音楽における名称と分類

調性に基づく音階とそこから派生した音階

メジャー・スケール(チャーチ・モード)

教会旋法からスケールを抽出し、20世紀になって新たにスケールとして使用されるようになったもの。 ジャズ、ポピュラー音楽など現代の音楽では欠かせないものとなっている

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) スペル、備考など
アイオニアン・スケール (Ionian)
メジャースケール長音階
C D E F G A B 1 2 3 4 5 6 7 メジャー・キーの第1音から派生したスケール
Maj7上などで使用可能
ドリアン・スケール (Dorian) C D Eb F G A Bb 1 2 b3 4 5 6 b7 メジャー・キーの第2音から派生したスケール
mi7上などで使用可能
フリジアン・スケール (Phrigian) C Db Eb F G Ab Bb 1 b2 b3 4 5 b6 b7 メジャー・キーの第3音から派生したスケール
mi7上などで使用可能
リディアン・スケール (Lydian) C D E F# G A B 1 2 3 #4 5 6 7 メジャー・キーの第4音から派生したスケール
Maj7上などで使用可能
ミクソリディアン・スケール (Mixolydian) C D E F G A Bb 1 2 3 4 5 6 b7 メジャー・キーの第5音から派生したスケール
ドミナント7th上などで使用可能
エオリアン・スケール (Aeolian)
ナチュラル・マイナー・スケール自然短音階
C D Eb F G Ab Bb 1 2 b3 4 5 b6 b7 メジャー・キーの第6音から派生スケール
mi7上などで使用可能
ロクリアン・スケール (Locrian) C Db Eb F Gb Ab Bb 1 b2 b3 4 b5 b6 b7 メジャー・キーの第7音から派生したスケール
mi7♭5上などで使用可能

ナチュラル・マイナー・スケール(自然短音階)

ナチュラル・マイナー・スケールはメジャー・スケールの3度と6度と7度を半音下げたスケール。メジャースケールの6度から始めた音階でもあるのでそこから派生するスケールも並べ替えただけとなる。

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) スペル、備考など
エオリアン・スケール
(ナチュラル・マイナー・スケール、自然短音階
C D Eb F G Ab Bb 1 2 b3 4 5 b6 b7 マイナー・キーの第1音から派生したスケール
ロクリアン・スケール C Db Eb F Gb Ab Bb 1 b2 b3 4 b5 b6 b7 マイナー・キーの第2音から派生したスケール
アイオニアン・スケール
(メジャー・スケール、長音階
C D E F G A B 1 2 3 4 5 6 7 マイナー・キーの第3音から派生したスケール
ドリアン・スケール C D Eb F G A Bb 1 2 b3 4 5 6 b7 マイナー・キーの第4音から派生したスケール
フリジアン・スケール C Db Eb F G Ab Bb 1 b2 b3 4 5 b6 b7 マイナー・キーの第5音から派生したスケール
リディアン・スケール C D E F# G A B 1 2 3 #4 5 6 7 マイナー・キーの第6音から派生したスケール
ミクソリディアン・スケール C D E F G A Bb 1 2 3 4 5 6 b7 マイナー・キーの第7音から派生したスケール

ハーモニック・マイナー・スケール(和声短音階)

基本のハーモニック・マイナー・スケールはナチュラル・マイナー・スケールの7を半音上げたスケール。 ハーモニック・マイナー系は響きが独特であるため、ポピュラー音楽においては使用される事が少なく、さらにハーモニック・マイナー・スケールとハーモニック・マイナー・パーフェクト5th・ビロウ・スケール以外はほぼ使われない。

音階名
(スケール名)
音階の例 音度記号
(スケール・ディグリー)
備考など
ハーモニック・マイナー・スケール
和声短音階
C D Eb F G Ab B 1 2 b3 4 5 b6 7 ハーモニック・マイナー・キーの第1音から派生したスケール
miやmi△7上などで使用可能
ロクリアン♮6・スケール C Db Eb F Gb A Bb 1 b2 b3 4 b5 6 b7 ハーモニック・マイナー・キーの第2音から派生したスケール
アイオニアン♯5・スケール C D E F G# A B 1 2 3 4 #5 6 7 ハーモニック・マイナー・キーの第3音から派生したスケール
ドリアン♯4・スケール C D Eb F# G A Bb 1 2 b3 #4 5 6 b7 ハーモニック・マイナー・キーの第4音から派生したスケール
ハーモニック・マイナー・パーフェクト5th・ビロウ・スケール
(フリジアン・メジャー・スケール)
C Db E F G Ab Bb 1 b2 3 4 5 b6 b7 ハーモニック・マイナー・キーの第5音から派生したスケール
Hmp5↓と省略することもある。
ドミナント7th上などで使用可能
リディアン♯2・スケール C D# E F# G A B 1 #2 3 #4 5 6 7 ハーモニック・マイナー・キーの第6音から派生したスケール
スーパー・ロクリアン♭7・スケール(オルタード♭♭7・スケール) C Db Eb Fb Gb Ab Bbb 1 b2 b3 b4 b5 b6 bb7 ハーモニック・マイナー・キーの第7音から派生したスケール

メロディック・マイナー・スケール(旋律短音階)

基本のメロディク・マイナー・スケールはナチュラル・マイナー・スケールの♭6と♭7を半音上げたスケール。ジャズやフュージョンなどで多く使われる。クラシックでは下降時はナチュラル・マイナー・スケールとなるが、これはリーディングトーンを含んでいるので解決感を得るためのものであり、ポピュラー音楽においてはスケールではなく和声の扱う部類になるので、その概念自体ほとんど使われない。

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
メロディック・マイナー・スケール
旋律短音階
スーパー・イオニアン・スケール
C D Eb F G A B 1 2 b3 4 5 6 7 メロディック・マイナー・キーの第1音から派生したスケール
miやmi△7上などで使用可能
ドリアン♭2・スケール
スーパー・ドリアン・スケール
C Db Eb F G A Bb 1 b2 b3 4 5 6 b7 メロディック・マイナー・キーの第2音から派生したスケール
リディアン♯5・スケール
リディアンオーギュメントスケール
スーパー・フリジアン・スケール
C D E F# G# A B 1 2 3 #4 #5 6 7 メロディック・マイナー・キーの第3音から派生したスケール
リディアン♭7・スケール
(リディアン・ドミナント・スケール)
スーパー・リディアン・スケール
C D E F# G A Bb 1 2 3 #4 5 6 b7 メロディック・マイナー・キーの第4音から派生したスケール
ドミナント7thなどで使用可能
ミクソリディアン♭6・スケール
旋律的長音階
ドゥア・モル・スケール
スーパー・ミクソリディアン・スケール
C D E F G Ab Bb 1 2 3 4 5 b6 b7 メロディック・マイナー・キーの第5音から派生したスケール
ドミナント7th上などで使用可能
エオリアン♭5・スケール
オルタード・ドリアン・スケール
スーパー・エオリアン・スケール
C D Eb F Gb Ab Bb 1 2 b3 4 b5 b6 b7 メロディック・マイナー・キーの第6音から派生したスケール
ロクリアン♭4・スケール
スーパー・ロクリアン・スケール
オルタード・スケール
C Db Eb Fb Gb Ab Bb
※ C Db D# E F# G# Bb
1 b2 b3 b4 b5 b6 b7
※ 1 b2 #2 3 #4 #5 b7
メロディック・マイナー・キーの第7音から派生したスケール
完全五度で解決するドミナント7th上などで使用可能
※ オルタード・スケールとスーパー・ロクリアン・スケールは実音は同じであるが表記が異なる。

※ メロディック・マイナーやハーモニック・マイナーから派生するスケールの名称は上記以外にも様々な言い方や表記が存在する。

シンメトリカル・スケール

(英)Symmetrical Scale

規則的な法則によって人工的に創作された音階。ジャズフュージョンで使われる場合が多い。

ホールトーン・スケール

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
ホールトーン・スケール
全音音階移調の限られた旋法第1旋法)
C D E F# Ab Bb 1 2 3 #4 b6 b7 全て音程が全音のスケール
ドミナント7th上などで使用可能

ディミニッシュト・スケール

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
ディミニッシュト・スケール C D Eb F Gb G# A B 1 2 b3 4 b5 #5 6 7 音程が全音・半音という規則的なスケール
Dim7上などで使用可能
コンビネーション・オブ・ディミニッシュト・スケール
移調の限られた旋法第2旋法)
ドミナント・ディミニッシュト・スケール
C Db Eb bF bG G A Bb 1 b2 b3 b4 b5 5 6 b7 音程が半音・全音という規則的なスケール
ドミナント7th上などで使用可能

クロマティック・スケール

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
クロマティック・スケール C C# D D# E F F# G G# A A# B 1 #1 2 #2 3 4 #4 5 #5 6 #6 7 全て音程が半音のスケール。

シンメトリック・オーギュメント・スケール

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
シンメトリック・オーギュメント・スケール C Eb E G G# B 1 b3 3 5 #5 7 音程が短3度・半音という規則的なスケール

ペンタトニック・スケール(五音音階)

(英)Penta Tonic Scale

ポピュラー音楽においてはロックやジャズなど様々なジャンルで広く使われている。アヴォイドノートが存在しないため、古代から民謡、童謡、ブルースなどのほとんどがこのスケールによってメロディーが作られている。

ペンタトニック・スケール

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
マイナー・ペンタトニック・スケール C Eb F G Bb 1 b3 4 5 b7 ナチュラル・マイナ・スケールの第2音と第6音を抜いたスケール

ロック・コード・スケールと同一のスケール

メジャー・ペンタトニック・スケール C D E G A 1 2 3 5 6 メジャー・スケールの第4音と第7音を抜いたスケール

ヨナ抜き長音階と同一のスケール

ブルース・スケール

ブルースやロックなどでよく使われるスケール。後述のブルーノートスケールのピックアップ音階であり、ジャズの世界に於ける、モードイディオムの元祖といわれている。

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
メジャー・ブルース・スケール C D Eb E G A 1 2 b3 3 5 6 メジャー・ペンタトニック・スケールにb3の音を加えたスケール
マイナー・ブルース・スケール C Eb F Gb G Bb 1 b3 4 b5 5 b7 マイナー・ペンタトニック・スケールにb5の音を加えたスケール

ブルー・ノート・スケール

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
ブルー・ノート・スケール C D Eb E F Gb G A Bb B 1 2 b3 3 4 b5 5 6 b7 7 メジャー・スケールにb3、b5、b7(ブルーノート)を加えたスケール

その他の民族音階

ヨーロッパの音階

ハンガリーの音階

ハンガリーなどの民謡で使われるスケール。

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
ハンガリー・スケール C D Eb F# G Ab B 1 2 b3 #4 5 6b 7 ハーモニック・マイナーを♯4にしたスケール

ジプシーの音階

ジプシー音楽などで多用される。

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
ジプシー・スケール C Db E F G Ab B 1 b2 3 4 5 b6 7 ハーモニック・マイナー・パーフェクト5th・ビロウ・スケールを♮7にしたスケール

スペインの音階

スペイン音階はフラメンコなどの音楽で多用される。

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
スパニッシュ・スケール C Db E F G Ab Bb 1 b2 3 4 5 b6 b7
スパニッシュ・8ノート・スケール C Db Eb E F G Ab Bb 1 b2 b3 3 4 5 b6 b7 フリジアン・スケールにMajor 3rdを加えたスケール

アラブの音階

半音の半分、1/4音下げる記号をここではqと表記する事にする
音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
マカーム・ラースト C D Eq F G A Bq 1 2 q3 4 5 6 7
マカーム・ナハーワンド C D Eb F G Ab B 1 2 b3 4 5 b6 7 ハーモニック・マイナー・スケールと同一のスケール
マカーム・ナワサル C D Eb F# G Ab B 1 2 b3 #4 5 b6 7
マカーム・ナグリーズ C D Eb F# G A Bb 1 2 b3 #4 5 6 b7 ドリアン♯4・スケールと同一のスケール
マカーム・ヒジャーズカル C Db E F G Ab B 1 b2 3 4 5 b6 7 ジプシー・スケールと同一のスケール
マカーム・バヤーティー C Dq Eb F G Ab Bb 1 q2 b3 4 5 b6 b7
マカーム・サバー C Dq Eb Fb G Ab Bb 1 q2 b3 b4 5 b6 b7
マカーム・ヒジャーズィー C Db E F G Ab Bb 1 b2 3 4 5 b6 b7 ハーモニック・マイナー・パーフェクト5th・ビロウ・スケールと同一のスケール
マカーム・クルディー C Db Eb F G Ab Bb 1 b2 b3 4 5 b6 b7 フリジアン・スケールと同一のスケール。
マカーム・スィカ Eq, F, G, A, Bq, C, D, Eq
マカーム・フザム Eq, F, G, Ab, B, C, D, Eq

インドの音階

北インドヒンドゥースターニー音楽)の10のタート(バートカンデによる)

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
ビラーヴァル・タート C D E F G A B 1 2 3 4 5 6 7 メジャー・スケールと同一のスケール
カマージ・タート C D E F G A Bb 1 2 3 4 5 6 b7 ミクソリディアン・スケールと同一のスケール
カーフィー・タート C D Eb F G A Bb 1 2 b3 4 5 6 b7 ドリアン・スケールと同一のスケール
アサーワリー・タート C D Eb F G Ab Bb 1 2 b3 4 5 b6 b7 ナチュラル・マイナー・スケールと同一のスケール
バイラヴ・タート C Db E F G Ab B 1 b2 3 4 5 b6 7 ジプシー・スケールと同一のスケール
バイラヴィ・タート C Db Eb F G Ab Bb 1 b2 b3 4 5 b6 b7 フリジアン・スケールと同一のスケール
カリヤーン・タート C D E F# G A B 1 2 3 #4 5 6 7 リディアン・スケールと同一のスケール
マールワー・タート C Db E F# G A B 1 b2 3 #4 5 6 7
プールヴィー・タート C Db E F# G Ab B 1 b2 3 #4 5 b6 7
トーディー・タート C Db Eb F# G Ab B 1 b2 b3 #4 5 b6 7

東南アジア、東アジアの音階

中国の音階

音階名 音階の例 音度記号(スケール・ディグリー) 備考など
宮調式 C D E G A 1 2 3 5 6 メジャー・ペンタトニック・スケールと同一のスケール
商調式 C D F G Bb 1 2 4 5 b7 メジャー・ペンタトニック・スケールの第2音から始めたスケール
角調式 C Eb F Ab Bb 1 b3 4 b6 b7 メジャー・ペンタトニック・スケールの第3音から始めたスケール
徴調式 C D F G A 1 2 4 5 6 メジャー・ペンタトニック・スケールの第4音から始めたスケール
羽調式 C Eb F G Bb 1 b3 4 5 b7 メジャー・ペンタトニック・スケールの第5音から始めたスケール
マイナー・ペンタトニック・スケールと同一のスケール

日本の音階

雅楽、俗楽などの古典邦楽の音階
音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
呂旋法雅楽 C D E G A[1] 1 2 3 5 6 メジャー・ペンタトニック・スケールと同一のスケール
律旋法(雅楽) C D F G A[1] 1 2 4 5 6
陽旋法・田舎節(俗楽 C D F G Bb
(下降形 A G F D C)[2]
1 2 4 5 b7
(下降形 6 5 4 2 1)
陰旋法・都節(俗楽) C Db F G Bb
(下降形 Ab G F Db C)[2]
1 b2 4 5 b7
(下降形 b6 5 4 b2 1)
民謡音階 C Eb F G Bb 1 b3 4 5 b7 ニロ抜き短音階と同一のスケール
琉球音階 C E F G B 1 3 4 5 7 ニロ抜き長音階と同一のスケール
明治以降の音階

明治時代になり西洋音楽の音階に当てはめられて創作された音階。

ヨナ抜き音階

音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考
ヨナ抜き長音階 C D E G A 1 2 3 5 6 呂旋法と同一のスケール

メジャー・ペンタトニック・スケールと同一のスケール

ヨナ抜き短音階 C D Eb G Ab 1 2 b3 5 b6 第4音から始めると陰旋法

平調子と同一のスケール

ニロ抜き短音階 C Eb F G Bb 1 b3 4 5 b7 マイナー・ペンタトニック・スケールと同一のスケール
ニロ抜き長音階 C E F G B 1 3 4 5 7 琉球音階と同一のスケール


音階名 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
雲井音階 C D Eb G A 1 2 b3 5 6
岩戸音階 C Db F Gb Bb 1 b2 4 b5 b7

インドネシアの音階

(参照 ララス、パトゥ(パトゥッ、パテット)、サイ・ピトゥ、ガムラン

本来はおおざっぱに1オクターブを5等分したもの、C, D, E, G, A, C もしくは C, D, F, G, A, Cもしくは C, D, F, G, Bb, C もしくは C, Eb, F, G, Bb, C 程度の感じ。
音階名(スケール名) 音階の例 音度記号(スケールディグリー) 備考など
ペロッグ・スケール C Db Eb G Ab 1 b2 b3 5 b6 第6音から始めると琉球音階となる
本来はおおざっぱに1オクターブを5つに不等分したもの。「広い音程」と「狭い音程」の2種の音程がある。狭い音程+狭い音程+広い音程+狭い音程+広い音程。C#, D, E, G#, A, C#もしくはC#, D, E, G, A, C#程度の感じ。

脚註

  1. ^ a b 芥川也寸志『音楽の基礎』岩波書店<岩波新書>、1971年、72頁。
  2. ^ a b 俗楽旋律考

参考文献

関連項目


音階

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/28 14:37 UTC 版)

沖縄音楽」の記事における「音階」の解説

沖縄音楽最大特徴は、沖縄音階琉球音階)である。鍵盤で「ドレミファソラシド」と弾いたときの「レ」と「ラ」を抜く(つまり「ドミファソシド」と弾く)のが西洋音階との最大違い。この音階はインドネシアなど東南アジア音楽にも一部存在するガムランなど)。また、鹿児島県与論島沖永良部島民謡でも多用されている。

※この「音階」の解説は、「沖縄音楽」の解説の一部です。
「音階」を含む「沖縄音楽」の記事については、「沖縄音楽」の概要を参照ください。

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