なん‐ちょう〔‐チヤウ〕【難聴】
難聴 (なんちょう)
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難聴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 17:30 UTC 版)
難聴(なんちょう、英語: hard of hearing[注釈 1])とは、聴覚が低下した状態のこと[注釈 2]。医学分野で多く使用される表現であり、診断名や聞こえの障害の性質(例:伝音難聴・感音難聴)、程度の数量的表現(例:軽度難聴・高度難聴)として用いられる[2]。耳科学的には、聴力[注釈 3]が、正常聴覚閾値(正常最小可聴値) (0dB HL) [注釈 4]よりも劣っている事とされる。そのレベルは30dB HLとされている。難聴は代表的な耳疾患の症状である[5]。外耳、内耳、中耳から聴覚伝導路のどの部分が障害されても難聴になる[5]。難聴を検査する方法が聴力検査である。
注釈
- ^ 聴覚の困難さを表す用語として、英語圏では、"hearing impairment"、 "hearing disability"、"hard of hearing"、"hearingloss"、"deaf"などがある[2]。"hearing impairment"は、聴覚器官の構造や機能の損失や異常を意味するのに対し、"hearing disability"は、聞こえの障害に伴う能力障害や制限に言及した用語として用いられ、日本語の「聴力障害・聴覚障害」にあたる[2]。また、"hard of hearing" は 「難聴」、"deaf" は 「聾」 にほぼ対応する[2]。
- ^ 聴覚の困難さを表す用語として、「聴力障害」「聴覚障害」 「難聴」 「聾」 などが使われる[2]。それぞれに定義がなされているが、厳密に使い分けられているわけではなく、時代や国、障害に対する認識、立場によってさまざまである[2]。
- ^ 聴覚の諸機能の感度や精度 [3]。
- ^ 耳科学的に正常な18歳から30歳までの多数の評定者の聴覚閾値の最頻値 [4]。
- ^ "sensorineural hearingloss"は内耳性難聴の意味で使用されることがある。[10]
- ^ ヒトの音の感度は周波数によって異なっているので、例えば、250 [Hz] の断続音の結果と、4000 [Hz] の連続音の結果を比べても何の意味もない。あくまで、250 [Hz] の断続音と250 [Hz] の連続音といったように、周波数を揃える必要がある。なお、周波数とヒトの音の感度の相関については、「等ラウドネス曲線」の記事を参照のこと。
出典
- ^ Global health estimates: Leading causes of DALYs (Excel) (Report). 世界保健機関. 2020年12月. Download the data > GLOBAL AND BY REGION > DALY estimates, 2000–2019 > WHO regions. 2021年3月27日閲覧。
- ^ a b c d e f 城間将江ら編集 2021, p. 7.
- ^ 日本聴覚医学会(編)「日本聴覚医学会用語集(2022.10.5改訂)」、2022年。
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- ^ a b 洲崎春海ら 監修 2017, p. 43.
- ^ 聴覚・平衡機能障害 さいたま市 (PDF)
- ^ a b 城間将江ら編集 2021, p. 8.
- ^ a b 城間将江ら編集 2021, p. 58.
- ^ 日本聴覚医学会(編)「日本聴覚医学会用語集(2022.10.5改訂)」、2022年。
- ^ 日本聴覚医学会(編)「日本聴覚医学会用語集(2022.10.5改訂)」、2022年。
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- ^ ブロモバレリル尿素 KEGG
- ^ ロモバレリル尿素 大正製薬製品カタログ
- ^ 橋田英俊, 本田俊雄, 森本尚孝, 相原泰, 「市販鎮痛剤常用量の服用による慢性ブロム中毒の1例」『日本老年医学会雑誌』 38巻 5号 2001年 p.700-703, doi:10.3143/geriatrics.38.700
- ^ 上田英雄, 山本英雄, 権平達二郎 ほか, 「ブロム酸カリウム(コールドパーマ第2液)中毒による急性腎不全の1例」『日本内科学会雑誌』 54巻 12号 1965-1966年 p.1408-1414, doi:10.2169/naika.54.1408
- ^ 本庄巌, 松井博史, 牛呂公一 ほか, 「ティンパノグラムによる中耳疾患の鑑別」『耳鼻と臨床』 1980年 26巻 3号 p.557-562, 耳鼻と臨床会, doi:10.11334/jibi1954.26.3_557。
- ^ Bilodeau, Kelly (2022年1月1日). “Turning up the volume on brain health” (英語). Harvard Health. 2021年12月23日閲覧。
- ^ a b c World Health Organization (2021), The World Report on Hearing, World Health Organization, p. 40, ISBN 978-92-4-002048-1
- ^ a b c World Health Organization (2021), The World Report on Hearing, World Health Organization, p. 41, ISBN 978-92-4-002048-1
- ^ a b c d World Health Organization (2021), The World Report on Hearing, World Health Organization, p. 42, ISBN 978-92-4-002048-1
- ^ 加藤榮司, 東野哲也、「【原著】剣道による聴覚障害 -高等学校剣道部員に対する18年間にわたる聴覚健診の成果-」『日本耳鼻咽喉科学会会報』 2012年 115巻 9号 p.842-848, doi:10.3950/jibiinkoka.115.842。
難聴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 05:45 UTC 版)
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難聴(ムンプス難聴)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 04:24 UTC 版)
「流行性耳下腺炎」の記事における「難聴(ムンプス難聴)」の解説
重篤な難治性難聴が後遺症として残ることがある。頻度は教科書的には希もしくは1万5000人に1人程度とされていることが多いが、2004年の報告では高頻度としており、184 - 533人に1人とする調査結果もある。国立感染症研究所は、2001年の1年間の全国のムンプス難聴受療患者数は 650人と推計している。
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「難聴」の例文・使い方・用例・文例
- 感音性難聴
- 耳硬化は難聴につながることがある。
- 私は難聴です。
- 彼は生まれつき難聴という不利な条件を負っている.
- これは難聴の人たちのための学校です.
- この辺りはラジオが難聴である.
- 機能性難聴
- 難聴にする、あるいはさせる
- 迷路性難聴
- 音を増幅して、難聴を補うために身につけられる電子装置
- 内耳の病気。めまいと耳鳴り、(通常一方の耳の)難聴の進行を特徴とする
- 内耳迷路の骨化が耳鳴と最終的な難聴を引き起こす遺伝性疾患
- 先天性難聴が原因で話すことが不能になること
- 突発性難聴という,突然発生する原因不明の高度の難聴などの症状
- 難聴である児童
- ストレプトマイシンの使用による副作用で生じた難聴
- ディスコ難聴という聴力障害
- ヘッドホン難聴という聴力障害
- 難聴者のため,キーボードと音響カプラーのついた電話
難聴と同じ種類の言葉
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