調性とは? わかりやすく解説

ちょう‐せい〔テウ‐〕【調性】

読み方:ちょうせい

楽曲がある主音主和音基づいて成り立っている場合、その音組織秩序


調性[tonality]

トーナリティと呼ぶ。曲の全体あるいは一部に、その曲の基となる音や音階感じられるもの。

調性音楽

(調性 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/05 17:15 UTC 版)

調性音楽(ちょうせいおんがく)は、19世紀終盤又は20世紀初頭以降の「無調音楽」の登場により、その対の概念として整備された音楽上の概念であり、狭義には長調または短調による機能和声に基づいた音楽を指し、広義には何らかの中心音が存在する音組織に基づいた音楽のことをいう。西洋16世紀のポリフォニー音楽の複雑化は、結局技法の困難さと共に中心音を浮かび上がらせる結果となり、17世紀の器楽曲の発展によって調性音楽が生まれることとなった。 当初は、狭義の用法のみを調性音楽として旋法性は排除されていたが、現代では旋法も包括して調性音楽とする広義の用法も定着している。長調や短調、教会旋法や非西洋の民族旋法などを含め、中心音の存在する音組織のことを包括し調性と呼ぶことも多い。




「調性音楽」の続きの解説一覧

調性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/14 16:40 UTC 版)

吹奏楽編曲」の記事における「調性」の解説

吹奏楽編曲時に、調性が変更されることがしばしばある。ハ長調の曲が変ロ長調になる(全音下がる)、イ長調の曲が変イ長調半音下がる)や変ロ長調になる(半音上がる)などの例は多い。これは、吹奏楽での楽器多くが、フラット系の調性の移調楽器を持つことに起因していると言われる運指和音作り容易さにも貢献している。 一方編曲時に調性が変わることを否定的に捉える者もいる。

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調性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 20:24 UTC 版)

ポピュラー和声」の記事における「調性」の解説

まず、機能和声において調性 "Tonality" がどのように確定するのかを示す。これは和音の機能後述)を説明する基本的な概念となるからである。 長調ダイアトニック・コード後述)の中で、最も響き不安定な和音は V7 であり、最も響き安定している和音は I△7 である(説明簡略のため I6 は含めない)。ハ長調説明するそれぞれ G7 と C△7 である。次のようなコード進行考える。 C Major Key G7 → C△7 解決のようす ファシ →→ ミド 音度記号 V7 → I△7 この、不安定な和音から安定した和音への進行は、緊張弛緩感じせさ、聴き手安心感与える。これは、G7 のシとファトライトーンといい、緊張感不安定さ感じさせる音程である。それが C△7 の安定した音程であるドとミ(長3度)に進行することによるのである。これを解決する "Resolve" という。 短調場合も同様で、 C Minor Key G7 → Cm7解決のようす ファシ →→ ♭ミド 音度記号 V7 → I-7 等 G7 のシとファCm7 等のドと♭ミ(短3度)に解決することにより、緊張弛緩感じせさ、聴き手安心感与える。 トライトーンの、長3度または短3度への解決が、調性を確定する重要な鍵となる。 また、G7のソがC△7のドに進行すること(強進行)も、弛緩感じさせる。これは、ソの倍音含まれるトライトーン(第5倍音と第7倍音によって形成される)が解決することによるのである。 まとめると、ドミナント・セブンス・コード V7 が I の和音(I、I△6、I△7、Im、Im6、Im7、Im△7)に進行すると調性が確定する

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調性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 14:31 UTC 版)

交響曲第5番 (ベートーヴェン)」の記事における「調性」の解説

ベートーヴェン選んだハ短調という調性はベートーヴェンにとって特別な意味を持つ調性であるといわれ、それらの作品はみな嵐のようでかつ英雄的な曲調という共通点を持つといわれる有名な例としてはピアノソナタ第8番悲愴』、ピアノソナタ第32番ピアノ協奏曲第3番弦楽四重奏曲第4番ヴァイオリンソナタ第7番序曲コリオラン』、交響曲第3番『英雄』葬送行進曲などがある。

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調性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 13:57 UTC 版)

ビューグル」の記事における「調性」の解説

アメリカでのドラム・アンド・ビューグル・コーでは、ビューグルはGキー基本キー(調)とした管(G管)を使用することが一般的である。1900年代初頭軍隊楽器売却したことで市民によるドラム・コー楽団設立されはじめた軍隊においてはGキー基本キーとして用いられていたことから、現在でもアメリカでビューグルがGキーであることにつながっている。アメリカ以外でのビューグルB♭またはE♭基本キー(調)である(これを通常B♭管、E♭管と表現する)。 日本の消防団などにおいてはA♭管(As管)が一般的であるが、地域によって、A♭管とG管に分かれているところもある。

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