びゃく‐し【▽拍子/▽百師/▽百子】
ひょう‐し〔ヒヤウ‐〕【拍子】
読み方:ひょうし
1 音楽用語。
㋐音楽のリズムを形成する基本単位。一定数の拍(はく)の集まりで、強拍と弱拍との組み合わせからなる。拍の数により二拍子・三拍子などという。雅楽では早(はや)拍子・延(のべ)拍子など。
㋒雅楽で、ある楽曲中での太鼓の打拍数。また、それによって表す曲の規模。拍子八・拍子十など。
㋓能楽で、四つの伴奏楽器、すなわち笛・太鼓・大鼓・小鼓のこと。また、謡曲をうたう音声の節度。
ほう‐し〔ハウ‐〕【▽拍子】
拍子[time、meter]
拍子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/21 23:15 UTC 版)
拍子(ひょうし)は、一般には、拍や拍の連なりのこと。西洋音楽では強拍に連なるいくつかの拍の集まりの繰り返しを言う。日本では「三三七拍子」という言葉でわかるように、この言葉は、西洋音楽の定義の「拍子」とは異なる使われ方をする。アラブ古典音楽のイーカーア(イーカー)やインド古典音楽のターラ(サンスクリット読み)を「何々拍子」と表現することがあるが、これも西洋音楽の定義の「拍子」とは異なる。
- ^ 笠原潔「15 西洋の楽譜」『西洋音楽の歴史』放送大学教育振興会〈放送大学教材〉、1997年、363-366頁。ISBN 4-595-87722-6。
- ^ C.F.グース、W.アイゼンハウアー『ラーントゥプレイ 最新フレンチホルン教本 BOOK1&2』杉原道夫訳、全音楽譜出版社、1998年。ISBN 978-4115481152。
- ^ 笠原潔「1 西洋音楽の時代区分と時代様式の変遷」『西洋音楽の歴史』放送大学教育振興会〈放送大学教材〉、1997年、17-19頁。ISBN 4-595-87722-6。
- ^ 地上の祈り‐プラチナ★シンガーズ - Jimdo2018年8月28日閲覧。
- ^ Richard Powers、Nick Enge 『Waltzing: A Manual for Dancing and Living』 P.210 2013年 ISBN 978-0982799543
- ^ 「特集 Perfume――「アイドル」を回復する3人」『Quick Japan Vol.74』、太田出版、2007年10月12日、43頁、ISBN 9784778310936。
- ^ Donald Byrd (2018), Extremes of Conventional Music Notation, Indiana University Bloomington
拍子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 20:47 UTC 版)
アクセントのある拍が周期的に繰り返されると拍子が生まれる。拍子とは、1 つのアクセントが 1 つ以上の非アクセントを従えた構造を持ち、合計いくつの拍で動いているかで何拍子か決まる。 たとえば 2 拍子は 1 つのアクセントが 1 つの非アクセントを従えた合計 2 つの拍からなる拍子であり、3 拍子は 1 つのアクセントが 2 つの非アクセントを従えた合計 3 つの拍からなる拍子である。 次は 2 拍子および 3 拍子の例である。 2 拍子● ○ ● ○ ● ○ ● ○ 3 拍子● ○ ○ ● ○ ○ ● ○ ○ 次は拍子がない例である。 ● ○ ● ● ○ ○ ○ ● ○ ○
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拍子(ひょうし)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:24 UTC 版)
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拍子
出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 02:05 UTC 版)
名詞
- 音楽の旋律の進行に際し、そのリズムを時間的に測定する単位。二分の二拍子・四分の三拍子・八分の六拍子など。手で拍子を数えることを、「拍子を打つ」という[1]。
- 雅楽曲において、太鼓の右桴を打つこと。例えば『拍子数八』といえばその一曲に太鼓の右桴を八つ打つことをいう。ただし、加拍子はその初めの拍子だけを一つに数える[1]。
- 雅楽曲において、太鼓の拍子の間に数えられるべき鞨鼓の拍の数。例えば四拍子という場合、隣接する大鼓の拍の間に鞨鼓の拍が四つあるもの[1]。
- 楽器「笏拍子」の略[1]。
- 楽器「拍板」または「編木」の略。びゃくしとも訓む[1]。
- 神楽・東遊・催馬楽等の音頭の別名。笏拍子を打ちつつ歌うためその名がある[1]。
- 能楽及び長唄に用いる囃子楽器の奏楽。笛・小鼓・太鼓・大鼓の四つの楽器を四拍子というのはこの例[1]。
- (謡曲用語)地拍子または八ッ拍子。ただし、一曲全部が拍子に合う訳でなく、所々に合わない部局がある[1]。
- (能楽型用語)足拍子。足で踏む拍子の一切を含む[1]。
- 警戒または合図のため、太鼓・拍子木などを打つこと。合図。打ち方[1]。
- (多くは「拍子に」の形で)はずみ。途端。具合。調子[1]。
- 機会。おり。しお[1]。
- 拍子を失ふ
発音(?)
- ひょ↗ーし
関連語
複合語
成句
「拍子」の例文・使い方・用例・文例
- 拍子を取る
- 彼女はその曲の拍子に合わせて軽く足で調子をとった
- あのダンサーは拍子に合っていない
- 彼はその音楽の拍子に合わせて足で床を鳴らした
- うっかりした拍子に
- 拍子抜けしたと、彼がのちに感想を述べた
- パストラーレは普通8分の6拍子だ。
- 万事トントン拍子にいった。
- 彼はとんとん拍子に現在の地位まで上がった。
- 聴衆は音楽に合わせて手拍子を打った。
- 全てとんとん拍子に進んだ。
- トムと飲みに行くんだったら、突拍子もないホラを吹くだろうから、覚悟した方がいいよ。
- この国の経済は近年とんとん拍子に成長しています。
- 2.大根は拍子木に切る。
- 歌に合わせて手拍子を取る.
- 拍子を取る.
- 【音楽】 2 拍子.
- やたらに急いだため, あわてた拍子に.
- 拍子木を打つ.
拍子と同じ種類の言葉
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