ブルースとは? わかりやすく解説

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blues

別表記:ブルース

「blues」の意味・「blues」とは

「blues」とは、アメリカ黒人音楽文化起源を持つ、特徴的な音階リズムを持つ音楽ジャンルである。また、その音楽表現する悲しみ苦悩感情を指すこともある。この音楽形式は、19世紀南部アメリカ奴隷として働いていた黒人たちの間で生まれその後ジャズロックなど多く音楽ジャンル影響与えてきた。

「blues」の発音・読み方

「blues」の発音は、IPA表記では/bluːz/となる。カタカナ表記では「ブルーズ」と読む。日本人発音する際のカタカナ英語読み方も「ブルーズ」である。この単語発音によって意味や品詞が変わるものではない。

「blues」の定義を英語で解説

「blues」は、"a type of slow, sad music, originally from the southern US, in which the singer typically sings about their difficult life or problems"と定義される。これは、「南部アメリカ出身の、ゆっくりとした悲しい音楽で、歌手通常自分困難な生活や問題について歌う」という意味である。

「blues」の類語

「blues」の類語としては、「jazz」、「soul」、「gospel」などが挙げられる。これらはすべて、黒人音楽文化一部であり、互いに深い関連性を持つ。特に「jazz」は、「blues」から発展した音楽ジャンルである。

「blues」に関連する用語・表現

「blues」に関連する用語としては、「blues scale」、「blues music」、「rhythm and blues」などがある。「blues scale」は、「blues」特有の音階指し、「blues music」は「blues」の音楽全般を指す。「rhythm and blues」は、「blues」から派生した音楽ジャンルである。

「blues」の例文

1. He is playing the blues on his guitar.(彼はギターブルーズ演奏している)
2. She is a famous blues singer.(彼女は有名なブルーズ歌手である)
3. The blues has a profound influence on jazz.(ブルーズジャズに深い影響与えている)
4. I've got the blues today.(今日ブルーズ気分である)
5. The blues originated in the southern United States.(ブルーズ南部アメリカ生まれた
6. He is listening to blues music.(彼はブルーズ音楽聴いている)
7. The band's music is a mixture of blues and rock.(そのバンド音楽ブルーズロック混合である)
8. She is singing the blues with deep emotion.(彼女は深い感情込めてブルーズ歌っている)
9. The blues scale is often used in jazz improvisation.(ブルーズスケールはジャズ即興演奏でよく使われる
10. Rhythm and blues is a genre derived from the blues.(リズム・アンド・ブルーズはブルーズから派生したジャンルである)

ブルース

英語:blues

ブルースとは

ブルースとは、19世紀アメリカ南部起源をもつ歌唱主体音楽のジャンルである。ジャズR&Bリズム&ブルース)、およびロックンロールなどの源流としても位置づけられており、今日大衆音楽多大な影響与えている。

ブルースの語源・背景

ブルースは、黒人奴隷の身としてアメリカ渡ったアフリカ系民族の間で生まれた音楽とされる。その根底には、自ら(アフリカ系アメリカ人)の境遇への憂い嘆き基調として横たわっており、総じて哀愁帯びている。

なお、ブルースは英語ではblues」と表記する。これは blue(青)の複数形である。英語では青色憂い悲しみ気持ちを表す色であり、blues にも「憂鬱のような意味合いがある。

ブルースの特徴

ブルースの音楽的特徴としては「ブルー・ノート・スケール」(blue note scale)と呼ばれる独特の音階挙げられる伝統的な西洋音楽音階である長音階ドレミファソラシド)と比較すると、第3音(ミ)・第5音(ソ)・第7音(シ)が半音下がった音階である、といった特徴がある。

ブルースの種類

ブルースの下位ジャンルとして扱われるジャンル区分として、デルタ・ブルースカントリー・ブルースシカゴ・ブルースなどが挙げられる

ブルースの類語

ブルースの類語としては「エレジー」などが挙げられるエレジーelegy)は、悲哀歌った詩や歌の総称であり、日本語の「哀歌」に対応する言葉である。ブルースも哀歌一種であり、その意味でブルースはエレジー含まれる

悲哀に関する歌という意味では「レクイエム」もあるが、レクイエムRequiem)はカトリック教会において死者安息を祈る(もしくは悼む)ために演奏歌唱される音楽のことである。

ブルースの派生語

ブルースの派生語としては、ブルースっぽい曲調である、という意味で「ブルージー」(bluesy)という表現がある。

ブルース【blues】

読み方:ぶるーす

奴隷制下のアメリカ黒人の間に、宗教歌・労働歌などを母体生まれた歌曲。のち、ダンス音楽ジャズなどにも取り入れられた。


ブルース

英語表記/番号出版情報
マルティヌー:ブルースBlues作曲年1929年 
カッツ=チェルニン:ブルースBlues作曲年2004年  出版年2005年  初版出版地/出版社Boosey & Hawkes 
ナンカロウ:ブルースBlues作曲年1935年 

ブルース

作者水島裕子

収載図書あたしが一番ダサいとき
出版社実業之日本社
刊行年月1996.6


ブルース

名前 Brousse; Bluth; Bruce; Breus; Bruice; Bruse; Brusse

ブルース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 03:42 UTC 版)

ブルースBlues、英語発音・[blú:z][1][注釈 1])は、米国深南部アフリカ系アメリカ人の間から発生した音楽の1ジャンルである。19世紀後半ごろに米国深南部で黒人霊歌、フィールドハラー (農作業の際の叫び声)や、ワーク・ソング(労働歌)などから発展したものといわれている。ジャズが楽器による演奏が主体なのに対して、ギター伴奏に用いた歌が主役である[2]アコースティック・ギターの弾き語りを基本としたデルタ・ブルース[3]カントリー・ブルース[4]エレクトリック・ギターを使用したバンド形式に発展したシカゴ・ブルース[5]など多様に展開している。


注釈

  1. ^ ピーター・バラカンはブルースについては必ず、ブルー‘’と発音している。

出典

  1. ^ ニュースクール英和辞典 p.124。研究社
  2. ^ https://allabout.co.jp/gm/gc/455201/all/
  3. ^ https://www.allmusic.com/style/delta-blues-ma0000002549
  4. ^ https://www.allmusic.com/subgenre/country-blues-ma0000002533
  5. ^ https://www.allmusic.com/style/chicago-blues-ma0000002504
  6. ^ ベルガミーニ(2000)p.55
  7. ^ Davis, Francis (1995). The History of the Blues. New York: Hyperion.
  8. ^ Partridge, Eric (2002). A Dictionary of Slang and Unconventional English. Routledge. ISBN 978-0-415-29189-7.
  9. ^ 『初心者のためのブルース・ギターハンドブック ISBN 4-401-14143-1/浦田泰宏著/シンコー・ミュージック』p.10,p.11
  10. ^ 『ポピュラー・音楽理論 ISBN 978-4-8456-1148-5/北川裕編著/リットーミュージック』 p.194,p.195
  11. ^ Blind Boy Fuller: His Life, Recording Sessions, and Welfare Records”. Jas Obrecht Music Archive. Jasobrecht.com. 2022年1月2日閲覧。
  12. ^ 『男の隠れ家』 2011年1月号 ロック&ポップスのルーツ、黒人音楽を知りたい pp.24, 47
  13. ^ 『男の隠れ家』 2011年1月号 ロック&ポップスのルーツ、黒人音楽を知りたい pp.46, 47
  14. ^ a b 『男の隠れ家』 2011年1月号 ロック&ポップスのルーツ、黒人音楽を知りたい p.48
  15. ^ https://www.discogs.com/artist/272142-Robert-Johnson
  16. ^ 『男の隠れ家』 2011年1月号 ロック&ポップスのルーツ、黒人音楽を知りたい pp.48, 49, 54
  17. ^ 『ブルース&ソウル・レコーズ No.34 /ブルース・インターアクションズ』 p.24
  18. ^ 『BLUES GUITAR BOOK /シンコー・ミュージック』 p.59
  19. ^ 『男の隠れ家』 2011年1月号 ロック&ポップスのルーツ、黒人音楽を知りたい pp.78, 79
  20. ^ 「ブラック・ミュージック」ピーター・バラカン選、p.178、学習研究社
  21. ^ バラカン、p.169
  22. ^ 「ブラック・ミュージック」ピーター・バラカン選、p.161。学研
  23. ^ Koda, Cub. “Slim Harpo – Biography”. AllMusic. 2021年12月8日閲覧。



ブルース(Blues)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/05 09:38 UTC 版)

ロックマン8 (漫画)」の記事における「ブルース(Blues)」の解説

ロックマンの兄に当たる戦闘用ロボット戦闘の無い状態における姿も存在する劇中では描かれないワイリー根城とする山脈付近の街に深い思い入れがある

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ブルース(Blues)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/13 23:56 UTC 版)

ロックマン 甦るブルース」の記事における「ブルース(Blues)」の解説

ロック試作型ロボット(ただしロックそのこと知らない)。過去戦いの中で幾度もロック助けてきたが、今作においては暴走ロボット守りロックやワイリーパトロールを攻撃するなど不審な行動が目立つ。

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ブルース (死亡)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 07:07 UTC 版)

ザ・ウォーキング・デッド」の記事における「ブルース (死亡)」の解説

総督右腕スキンヘッド大男総督命令忠実に動き、どんな残忍な事でも平然と行う。スーパー物資調達し行った際にグレン達と遭遇し銃撃するが逆にやられてしまい死亡する

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ブルース (死亡)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 07:07 UTC 版)

ザ・ウォーキング・デッド」の記事における「ブルース (死亡)」の解説

防壁建設担当者。ダグラス配置方法に異を唱えている。アレクサンドリアゾンビ近付いた際に、逃げ遅れて噛まれてしまう。エイブラハムトドメ刺される

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ブルース (BLUES)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/19 08:26 UTC 版)

Dance Dance Revolutionの登場キャラクター」の記事における「ブルース (BLUES)」の解説

FESTIVAL』にて登場

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ブルース(Bruce)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 04:13 UTC 版)

ファインディング・ニモ」の記事における「ブルース(Bruce)」の解説

ホホジロザメ。三匹組のリーダー格。アンカーチャムと共に食べないように努力している。父親人間殺されたらしく顔を知らない語っている。息子探しているマーリンを「父親の鑑」と評している。普段陽気な性格だが血の臭いを嗅ぐと野生目覚めアンカーチャム制止無視して追い回す短所がある(しかし、映画ラストシーンではその短所克服している)。一人称「俺」

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