『セントルイス・ブルース 』, 1929年
ベッシー・スミス (Bessie Smith , 1894年 4月15日 - 1937年 9月26日 )は、アメリカ のブルース シンガー。「ブルースの女帝」と称された彼女は、1930年代 に最も人気のある女性ブルースシンガーだった。1989年 、ロックの殿堂 入りを果たした。テネシー州 チャタヌーガ 出身。
来歴
主に1920年代 から1930年代 にかけて活躍した歌手の一人。当時の黒人歌手としては大きな成功を収め、「ブルース の女帝」「ブルースの皇后」とも呼ばれた。「建造物を揺るがす」ほどの圧倒的な声量と芳醇な情感を保つ歌唱力で聴衆を魅了し、偉大なブルース・シンガーとして現代でもその人気と名声は語り継がれている。
近代アメリカのポピュラー音楽 史上、スミスの存在は後に活動する多くの歌手たちへジャンルを問わず幅広く巨大な影響を与えていた。スミスを尊敬したという歌手にビリー・ホリデイ 、マヘリア・ジャクソン 、ジャニス・ジョプリン 、ノラ・ジョーンズ 達が挙げられる。
作品では『セントルイス・ブルース 』、『どん底にあっても人は気づかず』、『難破ブルース』などの録音が有名。『セントルイス・ブルース』では、ルイ・アームストロング がコルネット の伴奏 をつとめている。
スミスも作詞および作曲を行い、2006年7月現在日本音楽著作権協会 (JASRAC ) には35作品がPD 状態として確認、登録されている。
スミスは、1937年に乗っていた車がトラック に追突するという不運な交通事故 に遭い、近くの病院 に搬送されたものの白人 専用病院だったので受け入れを頑なに拒否されたためたらい回し にされた。ようやくミシシッピ州 のクラークスデール にある黒人 専用病院に移送されたが、間もなくスミスは息絶えてしまった。43歳没。
主なアルバム
No.
タイトル
発売日
ローリングストーン レコードガイドによる評価[ 1]
Any Woman´s Blues
★★★★★
Empty Bed Blues
★★★★★
Nobody´s Blues But Mine
★★★★★
The Emperss
★★★★★
The World´s Greatest Blues Singer
★★★★★
参考文献
関連項目
出典
^ ローリングストーンレコードガイド 429・430ページ講談社 1982年3月20日発行
外部リンク
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