サリー・ライドとは? わかりやすく解説

サリー・ライド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/23 10:18 UTC 版)

サリー・ライド
宇宙飛行士
国籍 アメリカ合衆国
生誕 (1951-05-26) 1951年5月26日
カリフォルニア州ロサンゼルスエンシノ
死没 (2012-07-23) 2012年7月23日(61歳没)
カリフォルニア州サンディエゴラホヤ
他の職業 物理学者
宇宙滞在期間 14日7時間46分
選抜試験 1978 NASA Group
ミッション STS-7, STS-41-G
記章
受賞 大統領自由勲章

サリー・クリステン・ライド(Sally Kristen Ride, 1951年5月26日 - 2012年7月23日)は、アメリカの女性宇宙飛行士である。

生涯

1983年men yippie4日にSTS-7 スペースシャトル・チャレンジャー女性としては初のスペースシャトル乗組員に、そしてソ連ワレンチナ・テレシコワ1963年)、スベトラーナ・サビツカヤ1982年)に次ぐ3人目の女性宇宙飛行士(MS: Mission Specialist、搭乗運用技術者)となった。因みに、アメリカで訓練を受けた宇宙飛行士を「アストロノーツ」と呼び、ロシア及び旧ソ連で訓練を受けた宇宙飛行士を「コスモノート」と呼ぶので、アストロノーツとしては初の女性宇宙飛行士となる[1]。また、彼女より先に女性宇宙飛行士となった2人はロシア人のコスモノートなので、米国人女性としても初の宇宙飛行士となる[2]

スタンフォード大学物理学を学び、1983年の飛行のあとも1984年10月に、同じくチャレンジャーで2回目の宇宙飛行をしている。1986年チャレンジャーの爆発事故後、事故調査委員会のメンバーになった。1987年NASAを辞任し、スタンフォード大学を経て、カリフォルニア大学サンディエゴ校の教授を務めた。なお、小惑星(4763)のライドは、彼女にちなんで命名された。

2012年7月23日膵臓がんのためカリフォルニア州サンディエゴ市の自宅で死去[3]。61歳没。彼女の死を受けてアメリカ大統領バラク・オバマは、彼女の事を「国民的英雄で、力強いロールモデル」と呼び、「何世代にもわたって幼い女の子たちに宇宙の星へ近づくという夢を与えた」と讃えた[4]。また、オバマ大統領は2013年には彼女に対して文民に贈られる米国最高位の勲章である大統領自由勲章を授与している[5]。2018年5月23日には、アメリカ合衆国郵便公社より切手が発売された[6]

サリーは、1982年に同じく宇宙飛行士のスティーブン・ホーリーと結婚し、1987年に離婚した。彼女の死後、ライドの同性パートナーであり教育者のタム・オショーネシーにより、彼女が同性愛者であることが公表された[7]。サリーとタムは12歳からの幼馴染で、サリーの死まで共に連れ添ったが、サリーは生前、自身が同性愛者であることを公表しなかった。

脚注・出典

  1. ^ “Googleロゴがアストロノート初の女性宇宙飛行士の生誕64周年を祝うアニメーションに!”. ITライフハック. (2015年5月26日). http://itlifehack.jp/archives/10758 2015年5月26日閲覧。 
  2. ^ “サリー・ライドさん61歳で死去、米国初の女性宇宙飛行士”. 世界のこぼれ話. ロイター通信社. (2012年7月24日). https://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE86N04420120724/ 2015年5月26日閲覧。 
  3. ^ NED POTTER (2012年7月23日). “Sally Ride Dead, First American Woman Astronaut to Fly in Space” (英語). ABC. ABC News. http://abcnews.go.com/Technology/sally-ride-dead-american-woman-astronaut-fly-space/story?id=16840463#.UA3F17QV_dd 2012年7月24日閲覧。 
  4. ^ “米国初の女性宇宙飛行士が死去、サリー・ライドさん 61歳”. AFP BB News. フランス通信社. (2012年7月24日). https://www.afpbb.com/articles/-/2891252 2015年5月26日閲覧。 
  5. ^ “今日のGoogleロゴはサリー・ライド生誕64周年”. MdN Design Interactive. (2015年5月26日). http://www.mdn.co.jp/di/newstopics/41215/ 2015年5月26日閲覧。 
  6. ^ “2018 U.S. Stamp Program”. Linn's Stamp News. (2018年5月23日). https://www.linns.com/insights/stamp-programs/united-states/2018-u-s--stamp-program.html.html 2018年5月24日閲覧。 
  7. ^ ROXANNE PALMER; 加藤仁美 (2012年7月30日). “同性愛の科学者たち:アラン・チューリングからサリー・ライド”. International Business Times. http://jp.ibtimes.com/articles/320409 2015年5月26日閲覧。 

参考記事


サリー・ライド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 17:39 UTC 版)

宇宙飛行士一覧」の記事における「サリー・ライド」の解説

1983年6月18日アメリカ人女性として初の有人宇宙飛行遂げた

※この「サリー・ライド」の解説は、「宇宙飛行士一覧」の解説の一部です。
「サリー・ライド」を含む「宇宙飛行士一覧」の記事については、「宇宙飛行士一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「サリー・ライド」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サリー・ライド」の関連用語

サリー・ライドのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サリー・ライドのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサリー・ライド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの宇宙飛行士一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS