派生した音楽ジャンル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 09:16 UTC 版)
「ハード・ハウス」の記事における「派生した音楽ジャンル」の解説
ハード・ハウスは、数々の付随的な音楽ジャンルを発生させたことも特筆すべきである。主な音楽ジャンルに140bpm以上のテンポと明るいメロディラインを特徴とし、ロンドンの人気パーティ「TRADE」でレジデントDJを勤めていたトニー・デ・ヴィット、ピート・ウォードマン、イアン・M等が推進したワープ・ハウス、ハードコア・テクノの隆盛やレイヴ・カルチャーに対するカウンタームーヴとして発生し、グルーヴ感やダブ感を強調したプログレッシブ・ハウスを筆頭に、イタロ・ハウスを意識した歌謡曲的なメロディラインのハンド・バッグをハードにしたハード・バッグ、レイヴやトランスの特徴を取り入れて、テンポをさらに加速させたニュー・エナジー(NU-NRG、その後ハード・ダンス~テック・ダンスと称される)などが上げられる。 このうち、ワープ・ハウスは現在UKハード・ハウスと称されることが多い。これは、当時のアメリカ・ニューヨークを中心とした従来のハード・ハウスがトライバルな方向性を特徴としていたのに対し、イギリスのハード・ハウスはよりハードでかつアップリフティングな方向性を志向していたため、従来のものとの差別化・差異化を図る目的があったものと思われる。しかしイギリスではこのような呼び方はされておらず、単にハード・ハウスと称される。あくまでもワープ・ハウスは日本でしか通じないハード・ハウスの中のひとつのスタイルの呼び方であり、現在では死語となっている。 近接するジャンルにディープ・ハウス、フィルター・ハウスなどがあるが、ハード・ハウスとの関連性には諸説がある。さらに近年はテクノとの接近から数多くの音楽ジャンルが発生しており、細分化の一途を辿っている。
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