作曲法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/29 06:27 UTC 版)
作曲法(さっきょくほう)とは、作曲に関する方法論を指す言葉である。
歴史
作曲に関する理論を文書化、方法化、概念化しようとする試みは古代中国から始まっており、孔子は音楽に関する理論書を書いたといわれているが焚書処分で現存しない。
古代ギリシャでは数学と音楽の重要度は同等とされ、全音、半音、微分音に関する定義が行われたといわれている。
インドでは、「音が階段のように連なる」音階、という概念を世界で初めて立項したといわれている。音組織で考える民族が多い中、カースト制度からの連想に伴う「音の列」を「音階」と考えたのはインド人の発明である。今日では、作曲法は主に西洋音楽の楽器法や作曲技法を理論化したものを指すことが一般的である。
注意
作曲法とエクリチュールを同義に考えるのは、実は正しくない。エクリチュールには「和声」・「厳格対位法」・「フーガ」・「コラール」・「様式模倣」・そして「作曲法」も含まれるからである。作曲法の教科書としてアンリ・ビュッセルの「作曲提要」、アントニン・レイハの「作曲法」、カール・チェルニーの「実践的作曲技法」は広く読まれてきた作曲法の著作である。
参考文献
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作曲法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 19:11 UTC 版)
「拓郎節」とも呼ばれる個性の強いメロディライン 拓郎のフォロワーが多く現れた理由としては、拓郎の曲がとっつきやすいといわれるテンションが少なくシンプルなコード進行であり、にもかかわらず非常に個性の強いメロディラインで構成されていることが考えられる。フォークっぽい雰囲気を持ちながらポップでメロディアスな楽曲は、オリジナル・ナンバーだけでなく、アーティストへの提供曲でも拓郎節が滲み出ている。 拓郎節、拓郎調とも称される独特のコード進行については、小室等との対談や、小室哲哉との対談でその一端を言及している。 近田春夫は著書の中で、「無理のない曲で、シロウトにでも作れそうな、しかもプロを感じさせる作曲家こそ天才で森田公一と拓郎にそれを感じる」と述べている。 喜多条忠は、拓郎を「当代一のメロディ・メーカー」と評価している。 Charは「『Char meets ???? 〜TALKING GUITARS〜』での仲井戸麗市とのセッションで、JOHNNY, LOUIS & CHAR (PINK CLOUD) 1979年のライブ盤『フリー・スピリット』に収録されている「籠の鳥」という曲は、拓郎がよく使ったG#sus4から作った」と話している。 小西康陽は、好きな作曲家として"歌謡曲作家としての拓郎"を挙げ、「一発で拓郎の曲と分かる、オリジナルのメロディを持っている、素晴らしい才能」と評している。 小林武史は、「あくまでこれは僕の見方ですけど、『吉田拓郎という作曲法』の人と言っていいんだと思う。何しろ、ものすごいオリジナリティがある。詞がウンヌンより曲作りがものすごい。それは『襟裳岬』一つ取っても分かる。拓郎さんもボブ・ディランから影響されているんだろうけど、Aメロ→Bメロ→サビじゃない構成も普通にあって、"何なんだろう、あれ?"って思う」と話している。 福田和也は、「吉田拓郎はメロディメーカーとしても、すごい独特。『襟裳岬』は本当に"話し出す"みたいなどこにもないメロディラインで完璧にオリジナル、山田耕筰のあとは吉田拓郎しかいないんじゃないか、と誰かが書いてた」などと話している。 佐藤良明は著書の中で、日本語によく馴染み、私的コミュニケーションの雰囲気を作りだす拍どりを「しゃべり拍」と名づけ、「これを1970年代の日本のうたに浸透させたのは、この拍どりを多用した拓郎らフォークシンガーの功績」と論じている。
※この「作曲法」の解説は、「吉田拓郎」の解説の一部です。
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