ハイブリッド‐システム【hybrid system】
ハイブリッドシステム
ハイブリッドシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/05 04:40 UTC 版)
ハイブリッドシステム(英: hybrid system)は、連続的な挙動と離散的な挙動が混在する動的システムである。 形式的には、連続的な振舞いを記述する常微分方程式や差分方程式に離散事象システムを組み合わせることによって記述される。 他の用法との混同を避けるため、ハイブリッドダイナミカルシステム (hybrid dynamical system; HDS) とも呼ばれる[1]。
ハイブリッドシステムでは連続的および離散的な挙動を統一的に扱うことが出来るため、伝統的な動的システムに基づいた制御理論と比べて広範な制御対象へと適用することが可能である。 その概念は古くから知られていた[2]が、計算機科学における離散事象システムの研究の発展を契機にシステム制御分野での関心が高まり、近年急速に発展を遂げている。
一般的なシステムモデル
ハイブリッドシステムの一般的なモデルは次のように記述される[3]。
ハイブリッドシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/13 09:42 UTC 版)
「日産・Y51」の記事における「ハイブリッドシステム」の解説
フーガハイブリッド(インフィニティ・M35h)およびシーマに採用されるハイブリッドシステムは、車両前方から、エンジン、乾式単板クラッチ、モーター(電動機)1基、遊星歯車式トランスミッション、湿式多板クラッチの順で配置したパラレル方式である。搭載されるモーターの出力は50 kWで、モーターのみでEV走行のできるフルハイブリッド(ストロングハイブリッド)車でもある。 上がフーガハイブリッド(写真は欧州仕様車のインフィニティ・M35ハイブリッドのもの)の、下が標準車(写真はY50型フーガのものだが、トランク容量はY51型と同一の500 L)のトランクルーム。ハイブリッド車はバッテリーの搭載により標準車で採用されるトランクスルー機構が省略されている。 バッテリーには同社とNECの合弁企業であるオートモーティブエナジーサプライにより製造される1.3 kWhのリチウムイオンバッテリーが採用される。耐用年数は最悪条件下において10年/24万kmを見込んでいるという。バッテリーは後席後方に配置されるため、トランクのスペースは標準車よりも小さくなり、標準車には採用されるトランクスルー機構は採用されない。 エンジンには先代フーガの後期型にも採用されたV6 3.5 L VQ35HR型エンジンをアトキンソンサイクル化したものが搭載される。なお、「370GT」系および「370VIP」に搭載されるVQ37VHR型ではなく旧型に搭載されたVQ35HR型エンジンが搭載されたのは5,000 rpmで最大トルクを発揮するVQ35HR型のトルク特性のためである。トランスミッションにはコンバータハウジング内にモーターとクラッチが収められるガソリン車用の7速ATをベースとした非トルコン式のJR712E型7速ATが採用される。トランスミッションのトルコンレス化によりトルコンによるエネルギーロスをなくし燃費を10 %向上させており、トルコンを搭載しない代わりに高度なモーターの制御を行って車両後方のクラッチの繋ぎ離しを行うことで変速時のショックを和らげている。 搭載されるHM34型モーターは神奈川県の横浜工場で製造される。また、インバータの生産は座間事業所において、バッテリーの生産は同事業所内のオートモーティブエナジーサプライにおいて行われ、ハイブリッドシステムの中核となる部品は日本市場向けのリーフ同様に神奈川県内で生産される。 パワーステアリングには世界で初めて操舵時のみにモーターが駆動する「電動油圧式電子制御パワーステアリング」が採用され、電動パワステの利点である燃費向上への有効性と油圧パワステの利点である滑らかな操舵感を両立し、燃費を2 %向上している。 2019年12月の仕様変更でWLTCモードによる排出ガス並びに燃料消費率に対応し、ガソリン車・ハイブリッド車問わず全車で「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」を取得するとともに、ハイブリッド車は燃料消費率が12.8 km/Lで、「2020年度燃費基準+20%」を達成している。 また、2011年(平成23年)9月21日には北米仕様車のM35ハイブリッドが0 - 400 m加速13秒9031を記録し、「フルハイブリッド車の世界最速0 - 400 m加速記録」としてギネス世界記録に認定された。
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