テープ音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/24 08:40 UTC 版)
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テープ音楽(テープおんがく)は電子音楽の一種で、その媒体をテープに記録し編集することによって作られた音楽。具体音楽の素材などが用いられるが、テープの前はフランスでレコードを切り貼りして音楽の素材が組み合わされていった。フランスで勉強を終えた後のドイツのシュトックハウゼンはその作業を録音テープで行うことにより作業自体を単純化させていったその「少年の歌」が有名であり、ドイツの電子音楽の編集方法の基礎となった。同じ頃フランスではレコードが使われていて、当時のドナウエッシンゲン音楽祭にはドイツ側がテープを、フランス側がレコードを携えて参加したのはとても印象深い事実となった。今日では、ライヴエレクトロニクスでない電子音楽を指すこともある。
問題点
テープをコピーし切り貼りをして音楽を作るために、コピーした分だけ音質が劣化するという難点があった。またその上演においては舞台で演奏する奏者がなく会場を音楽に集中させるために真っ暗にし再生機のスイッチを入れるだけなので、自宅でレコードやテープを聞くのと変わらないので誰も聴きに来ないという問題もある。そのため、テープ音楽の上演には音響の空間移動への配慮や何らかの視覚的演出を取り入れたり、生の楽器と一緒に奏でるなどの工夫が必要となってくる。
テープ音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 08:50 UTC 版)
「クセナキスの楽曲一覧」の記事における「テープ音楽」の解説
作品タイトル作曲年代編成備考ディアモルフォーズ(Diamorphoses) 1957-58 2-trac 『ディアモルフォセス』とも コンクレP-H(Concret PH) 1958 2-trac アナロジークA/アナロジークB(Analogique A et B) 1958-59 2-trac 室内楽版あり 東洋 - 西洋(Orient-Occident) 1960 2-trac 『東方・西方』とも テッサロニキの世界博覧会(The Thessaloniki World Fair) 1961 1-trac 1961年の映画音楽 ボオール(Bohor) 1962 2-trac 『ボホール』とも ヒビキ - ハナ - マ(響き・花・間)(Hibiki Hana Ma) 1969-70 12-trac 多チャンネル360度の再生装置を伴う電子音楽 ペルセポリス(Persepolis) 1971 8-trac クリュニーのポリトープ(Polytope de Cluny) 1972 8-trac ポリトープⅡ(Polytope Ⅱ) 1974 エルの伝説(La legende d'Eer) 1977 4/8-trac WDRの委嘱による電子音楽作品。後に『ディアトープ』として完成
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