テープ転写型(修正テープ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/24 03:51 UTC 版)
「修正液」の記事における「テープ転写型(修正テープ)」の解説
本体の内部に複数の回転軸を内蔵し、それが回動しながら文字修正テープを転写していくタイプのものでテープ転写型という。一般には修正テープと呼ばれている。 裏に糊の付いた、薄いテープ状の製品である。表面に汚れが付かないようシートに貼り付けられており、シートをこすって紙に転写する。テープが貼られた細長いシートがロール状に巻かれてカートリッジに納められた製品が一般的で、カートリッジを押さえつけて修正したい箇所を滑らせると、容易に転写されるようになっている。修正液と違い、すぐに再筆記可能な利点があるが、修正部分を強めにこすると剥がれやすいので注意を要する。曲線などの修正には不向きだが、ある程度の伸縮性は有する。 修正テープは、日本の文房具メーカーであるシードが開発したものである。修正液の弱点を克服すべく、修正液をドライタイプのテープ状にできないものかという発想の基に、世界初の修正テープの開発が始まる。紙に転写しやすく、かつ剥がれ難い商品を製作するために様々な試行錯誤を繰り返し、1989年に修正テープの第1号商品が市販された。 近年は環境に配慮し、詰め替えタイプの修正テープも市販されている。 シートフィルムに修正テープが貼り付けられており、インスタントレタリングのように紙へ転写する製品もある。形状からして修正テープとは言い難いが、原理は同じである。
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