カデンツ【(ドイツ)Kadenz】
カデンツァ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 04:36 UTC 版)
カデンツァ(伊: cadenza, 独: Kadenz)とは、一般に、独奏協奏曲やオペラ等のアリアにあって、独奏楽器や独唱者がオーケストラの伴奏を伴わずに自由に即興的な演奏・歌唱をする部分のことである。なお、イタリア語の「カデンツァ」もドイツ語の「カデンツ」も、もともとは終止形としての和音進行を意味しているが、日本では一般に和音進行についてはドイツ語の「カデンツ」、協奏曲やアリアの即興的独奏・独唱部分についてはイタリア語の「カデンツァ」が使われることが多い。ごく稀に、室内楽曲(モーツァルトのヴァイオリンソナタ第30番終楽章、作り付け)、ピアノ独奏曲(リストのハンガリー狂詩曲第2番、任意)などにもみられる。
- 1 カデンツァとは
- 2 カデンツァの概要
- 3 関連項目
カデンツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:47 UTC 版)
(英: cadence, 伊: cadenza f, 独: Kadenz f, 仏: cadence f) 機能和声においては、Tに戻ることで一段落となる。言い換えると、和音の移り変わりは、Tから他の機能に移行して、またTに戻るまでがひとまとまりである。このひとまとまりをカデンツという。 機能和声においてDは、Tへ移行する力が強いので、Sには移行しないのが原則である。TとSはいずれの機能にも移行する。このことを考えると、カデンツは、 T→D→T T→S→D→T T→S→T の3種のいずれかとなる。 注)パウル・ヒンデミットの「和声学I&II」と林達也の「新しい和声」では、ドミナントからサブドミナントへ進む例外にも言及がある。DからSへの進行を考慮に入れるならば、上記に T→D→S→Tのカデンツが加わることとなる。実際の音楽においては、他のカデンツに比べて少ない。
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