拍子木とは? わかりやすく解説

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ひょうし‐ぎ〔ヒヤウシ‐〕【拍子木】

読み方:ひょうしぎ

方柱形の堅い木で、打ち合わせて鳴らすもの。拍子とったり劇場などでの合図夜回り警戒などに用いたりする。(き)。


拍子木

読み方:つけ

  1. 道具方受持つ。「大ばたばた」「大ばつたり」等がある。
  2. 拍子木。

分類 演劇芸能


拍子木

読み方:ひょうしぎ

  1. 沢庵漬或は焼豆腐をいふ。

拍子木

読み方:ひょうしぎ

  1. 焼豆腐。〔第六類 器具食物

拍子木

読み方:ひょうしぎ

  1. 大根漬ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・福井県
  2. 沢庵漬。〔第六類 器具食物

分類 福井県

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拍子木

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 05:04 UTC 版)

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拍子木

拍子木(ひょうしぎ)とは、「拍子」を取るための木の音具。(き)。『和漢三才図会』には、「俗にいう拍子木(と表記する)」と記され、近世期では、「柝」と記して、「ひょうしぎ」と読ませている。両手に持って打ち合わせると、「カンカン」と高く澄んだ音が出る。日本では古来様々な用途に用いられてきた。

紫檀黒檀花梨など堅い木材を細長い四角の棒状に切り、2本1組にして紐で男結びにしてつなぐ。紐は長めで、使わないときは自分の首にかけてぶら下げておくことができる。

紐を結ばない「かまぼこ型拍子木」もある。2本組であることが基本で、数え方の単位は「組」「対」である。

用途

楽器として

雅楽祭りのお囃子などのほか、インストルメンタルなど、現代音楽でも打楽器として用いられることがある。

相撲で

呼出し」が拍子木を打って、力士の名を呼ぶ。大相撲の呼出しが使う拍子木は、の木が使われている。

相撲では「柝の音」は「きのね」と読む[1]

舞台で

歌舞伎の演出では柝を用いる事があり、芝居の開始時の合図として打ったり幕切れで打ったりし、これらの時には2本を打ち合わせる[2]。また役者の足取りに合わせて打たれたる等動作や物音を強調する為にも、「ツケ」という呼び名で用いられ[3]、この場合には床に置いた板(ツケ板)に打ちつける。[2]歌舞伎の拍子木はシラカシのものが使われる。

歌舞伎では「柝の音」は「きのおと」と読む[4]

紙芝居で

昭和初期から30年代にかけて下町で人気のあった街頭紙芝居屋は、自転車で町々を回って、拍子木を打ち鳴らし、子供を集めてを売り、紙芝居を見せた。

夜回り、夜警

警防団や消防団などが夜、見回る時に、 「戸締り用心、火の用心」と声をあげながら、拍子木をカチカチッと打ち鳴らして歩く。

格闘技で

プロボクシングでは、ラウンド終了10秒前を知らせるためにタイムキーパーが拍子木を打つ。これは日本のみならず世界共通であるが、実際に拍子木を使うのは日本だけで、アメリカ等では機械で打っている。また、K-1などの格闘技でも行われている。

市場取引で

証券市場商品市場などでは取引が電算化されていなかった時代において、拍子木を打つことで取引価格の決定を知らせていた。 これを撃柝売買という( 撃柝とは拍子木を打つこと)

宗教行事

  • 祭礼
    • 山車の運行に、拍子木の音によって、止まれ、ススメ、回れ、などの合図をする。拍子木を使う進行役自身が「拍子木」と呼ばれることもある。
  • 仏教など
    • 宗派によっては、読経の折などに拍子木で拍子をとることがある。
  • 天理教
    • 天理教おつとめに使う鳴物のひとつ。お歌の拍子をとるために使われ、鳴物の中でこの拍子木が芯となってつとめられる。

関連用語

拍子木切り
野菜などを小さく細長く、拍子木状に切る方法。おおむね1cm角で長さ5cm程度に切る。根菜類を揚げ物や煮物にする場合に使われることが多い。
千切りはこれよりもっと細く、短冊切りは平たく切る。
送り拍子木
夜、江戸の町角に人の姿は無く拍子木の音だけが響くとき、人々は「送り拍子木の妖怪が出た」と考えた。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 角界余話(3) 2021年5月16日朝日新聞東京版
  2. ^ a b 今尾哲也『歌舞伎をみる人のために』(玉川大学出版、1993年)V「柝」
  3. ^ 「付け拍子木」の略。今尾哲也『歌舞伎をみる人のために』(玉川大学出版、1993年)p106
  4. ^ 角界余話(3) 2021年5月16日朝日新聞東京版

関連項目

外部リンク


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