数字譜とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 数字譜の意味・解説 

すうじ‐ふ【数字譜】

読み方:すうじふ

数字によって音高休止などを表した楽譜。1から7までの数字をドからシまでの音にあてはめたものなど。


数字譜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/11 06:35 UTC 版)

数字譜(すうじふ)は文字譜の一種である。アラビア数字を音名(音名・階名表記)に用いる。

1234567がドレミファソラシに相当し、休符を0で表現する。五線譜の音符に付記される。

五線譜に付記しない場合には、音域を区別をするために、低音域は数字の下に・を、高音域は数字の上に・を書く。

音符の種類を表現するために、数字の上に八分音符や十六分音符の旗に相当する-や=を表記したり、数字を二分音符に相当する○で囲む。

数字譜の長所は、五線紙など専用の用紙を必要としないことが挙げられる。その反面、数字譜の欠点としては、和声ポリフォニー(多声部音楽)などを記す場合は、五線譜より読みづらくなる。これは数字譜を含む文字譜全体に言えることでもある。

日本では明治から昭和前期までは、五線譜よりむしろ数字譜のほうが普及していた。現在でも一部の楽器、例えば大正琴や複音ハーモニカ、二胡の楽譜は数字譜のものが多い[注釈 1]

『明笛清笛独稽古』1893年より。「ドレミファ・・・」(ドレミ唱法)のそれぞれにあたる音階名を、工尺譜「上尺工凡・・・」、数字譜「1(ひ)2(ふ)3(み)4(よ)・・・」、かな譜「ハニホヘ・・・」を並べて表記している。明治中期まで日本人はドレミ唱法を知らなかった。日本の小学校の初等教育に「ドレミ唱法」が導入されたのは明治の末、20世紀に入ってからである。

中国へは、数字譜は西欧から直接伝わり、または近代の日本を経て広まったともいわれている。現在の日本や欧米諸国では、五線譜が一般に使われていて、数字譜はほとんどみかけない。しかし中国では、近代以前から西洋の数字譜と似た発想の工尺譜という記譜法が普及していたことも多少影響してか、今日でも五線譜より数字譜(中国語では「簡譜」と言う)の方が大多数であり(例:賛美詩・新編)、最近は海外との接触が進むに連れて大変徐々にではあるが五線譜も使われてきている。


オンライン数字譜:

インターネットの導入後、単純な ascii 文字で入力できるように、数字譜より簡単になりました。 たとえば、Amazing Grace の最初のスタンザは次のように転写できます。

/ 005 //
/ 1'0(3'1') / 3'02' / 1'06 / 505 //
/ 1'0(3'1') / 3'0(2'3') / 5'00 / 00(2'3') //
/ 5'0(3'1') / 3'0(3'2') / 1'06 / 505 //
/ 1'0(3'1') / 3'02' / 1'00! / 000 //

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 近年では創作楽器一五一会専用の楽譜もコードを数字で表記する方式をとっている。

数字譜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/30 15:02 UTC 版)

文字譜」の記事における「数字譜」の解説

数字記譜の手段として用い記譜法。 「数字譜」を参照

※この「数字譜」の解説は、「文字譜」の解説の一部です。
「数字譜」を含む「文字譜」の記事については、「文字譜」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「数字譜」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「数字譜」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「数字譜」の関連用語

数字譜のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



数字譜のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの数字譜 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの文字譜 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS