スケルツォとは? わかりやすく解説

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スケルツォ【(イタリア)scherzo】


ラフマニノフ:スケルツォ(メンデルスゾーンの劇音楽「真夏の夜の夢」より)


スケルツォ

英語表記/番号出版情報
レーガー:スケルツォScherzo作曲年1906年 
キュイ:スケルツォScherzo Op.1作曲年1857年 
ロッシーニスケルツォ イ短調Scherzo作曲年1843年 
タネーエフ, セルゲイ・イヴァノヴィチ:スケルツォ 変ホ短調Scherzo in E flat minor作曲年: 1873-4年  出版年1953年  初版出版地/出版社Moscow 
チェレプニン:スケルツォScherzo Op.3作曲年1917年  出版年1927年  初版出版地/出版社: Durand 
ブゾーニ:スケルツォScherzo Op.8作曲年1877年 
グリエール:スケルツォScherzo Op.15作曲年1904年  出版年1905年  初版出版地/出版社: Jurgenson 
リャプノフスケルツォ 変ロ短調Scherzo in B flat minor Op.45作曲年1911年  出版年1911年  初版出版地/出版社: Zimmermann 
アレンスキースケルツォ イ長調Scherzo in A major Op.8出版年1888?年  初版出版地/出版社Bessel 
フィビヒフィビフ):スケルツォ ホ短調Scherzo in E minor Op.4作曲年1866年  出版年1866年  初版出版地/出版社Leipzig 
フィビヒフィビフ):スケルツォ 変ホ長調Scherzo in E flat major作曲年1871年  出版年1953年  初版出版地/出版社: Editio Supraphon 
バークリースケルツォ ニ長調Scherzo in D major Op.32-2作曲年1949年  出版年1950年  初版出版地/出版社Chester 
ロパルツ:スケルツォScherzo作曲年1916年  出版年1917年  初版出版地/出版社: Durand 
フランセ:スケルツォScherzo作曲年1932年  出版年1935年  初版出版地/出版社: Schott 
ヘンゼルトスケルツォ ロ短調Scherzo, h-moll Op.9
ラフ:スケルツォScherzo Op.3作曲年1842年  出版年1844年 
ラフ:スケルツォScherzo Op.148作曲年1868年  出版年1869年 
エスプラ:スケルツォScherzo作曲年1909年 
タールベルクスケルツォ 嬰ハ長調Scherzo, Cis-dur Op.31初版出版地/出版社Schlesinger 
スカルコッタス:スケルツォScherzo作曲年1939?-40年 
カリヴォダ:スケルツォScherzo Op.141出版年1845年 
クラク, テオドール:スケルツォScherzo Op.125出版年: c1873年  初版出版地/出版社Berlin 
シャルウルフ:スケルツォScherzo Op.29出版年: c1870年  初版出版地/出版社Christiania 
セーヴェルー:スケルツォScherzo
ヴィークルンド:スケルツォ ヘ短調Scherzo
スタンフォードスケルツォ ロ短調Scherzo in B minor
ポッリーニ:スケルツォScherzo Op.56出版年: n.d.年  初版出版地/出版社Leipzig 
ボロディンスケルツォ 変ロ短調Scherzo作曲年1852年 
ボロディンスケルツォ ホ長調Scherzo作曲年1861年 
チェルニーツェルニー):スケルツォScherzo Op.671
シューマンスケルツォ ヘ短調Scherzo f-Moll (Op.14)作曲年1836年 
ヴォルフ, エドゥアール:スケルツォScherzo Op.28献呈先: dédié à son ami Auguste Léo
ラヴィーナ:スケルツォScherzo Op.75
マルモンテル:スケルツォScherzo Op.101
マルモンテル:スケルツォScherzo Op.104
ドライショック(ドライショク):スケルツォScherzo Op.19
ドライショック(ドライショク):スケルツォScherzo Op.43
ドライショック(ドライショク):スケルツォScherzo Op.107
バルトーク:スケルツォ(幻想曲Scherzo oder Fantasie作曲年1897年 
ザウアースケルツォ 変ロ短調Scherzo, b-moll
ギロー:スケルツォScherzo
ゲッツスケルツォ ヘ長調Scherzo, F-dur作曲年: c1862年 
ゲーゼガーゼ/ガーデ):スケルツォ ハ長調Scherzo, C-dur出版年1882年  初版出版地/出版社Hansen 
キルヒナー:スケルツォScherzo Op.8
リストスケルツォ ト短調Scherzo S.153 R.19作曲年1827年 
バツェヴィチ:スケルツォScherzo作曲年1934年 
マギン:スケルツォScherzo
カリンニコフスケルツォ ヘ長調Scherzo作曲年: 1888-89年 
スクリャービンスクリアビン):スケルツォScherzo  Op.46作曲年1905年  出版年1905年  初版出版地/出版社: Belaïev 
シベリウス:スケルツォScherzo作曲年1888?年 
サン=サーンス:スケルツォScherzo  Op.87作曲年1889年  出版年1890年 
リムスキー=コルサコフスケルツォ ハ短調Scherzo c moll作曲年1860年 
ムソルグスキースケルツォ 嬰ハ短調Scherzo作曲年1858年 
ムソルグスキースケルツォ 変ロ長調Scherzo作曲年1858年 
モシュコフスキ:スケルツォScherzo Op.1初版出版地/出版社: Un.-Ed., Ricordi 
ストラヴィンスキー:スケルツォScherzo作曲年1902年  出版年1974年  初版出版地/出版社: Faber 
シャルヴェンカ:スケルツォScherzo Op.4
グルリット, コルネリウス:スケルツォScherzo Op.140
カプースチン:スケルツォScherzo Op.95作曲年1999年 

バッハ:スケルツォ ニ短調

英語表記/番号出版情報
バッハ:スケルツォ ニ短調Scherzo d-Moll BWV 844

作品解説

2008年5月 執筆者: 朝山 奈津子

 19世紀作成された「小トッカータ」と題される筆写資料伝えられる。ここには、《5曲のプレリュードフゲッタ》の〈プレリュード ニ短調〉BWV899/1、および〈フーガ ホ短調〉BWV900/2、《プレリュード ロ短調》の初稿BWV923a、《スケルツォ ニ短調》BWV844、《アンダンテ ト短調》BWV969、《プレスト ニ短調》BWV970が順に収められている。選ばれた曲種と配列から、これらがまとまり持った曲集として構成されたことは明らかだが、バッハ通例用いた曲種や構成とはいえない。むしろ、19世紀好まれ小品によくみられるようなものばかりである。残念ながらこのうち確実なバッハ真作はBWV899のみである。
 《スケルツォ》はシンコペーション主題に持つが、全体リズム単調で、主題特徴的なリズム生かし切れていない。ホ短調初稿BWV844aも残されているが、長男フリーデマンの作と考えられる


メンデルスゾーン:スケルツォ ロ短調

英語表記/番号出版情報
メンデルスゾーン:スケルツォ ロ短調Scherzo h-Moll U 69作曲年1829年 

作品解説

2007年10月 執筆者: 和田 真由子

1829年作曲され同年6月音楽新聞Berliner Allgemeine Musikalische Zeitungに掲載され作品。全2ページで1分強の小曲両手交互に8分音符奏する歯切れのよい部分と、ペダルでの響き用いて旋律的な動ききかせる部分対比的におかれており、曲に面白み与えている。ダイナミックレンジも、ppからffまであり、短いながら変化を楽しむことができる。


ボロディン:スケルツォ 変イ長調

英語表記/番号出版情報
ボロディン:スケルツォ 変イ長調Scherzo作曲年1885年  出版年1885年  初版出版地/出版社Bessel 

作品解説

2007年11月 執筆者: 齊藤 紀子

 ボロディンは、グリンカロシア民族主義精神受け継いだロシア国民楽派の「五人組」の一員である。そして、他の4人(バラキレフムソルグスキーキュイリムスキー=コルサコフ)があまり向かい合うことのなかった交響曲分野積極的に取り組んだ作曲家である。そのこと冠してチャイコフスキーとともにロシアにおける交響曲創始者として捉えられることもある。貴族私生児として生まれたボロディンは、ピアノチェロフルート加え医学科学学んでいる。とりわけ化学の研究のために派遣されイタリアスイスにおいて、19世紀ロマン派代表する作曲家作品触れ徐々に傾倒していったことが、作曲活動にとって1つ転機となった考えられている。そして、亡くなるまで化学者として活動と作曲としての活動両立させた稀有音楽家として知られている。
 この作品は、晩年作曲活動円熟期1885年52歳の年で作曲された。同年に、サンクト・ペテルブルクから出版されている。当初オーケストラ作品として構想された作品を、ボロディン自身がピアノ・ソロのために編曲したのであるボロディン死後グラズノフ18651936)が《小組曲 作品1》をオーケストレーションした際に、この作品オーケストレーション行い組曲フィナーレとして置かれた。アレグロ・ヴィヴァーチェの8分の12拍子音楽運ばれ3部形式の形をとっている。また、フラット系とシャープ系のいずれかに偏ることのない調号変化見られる。尚、この作品は、リストが非常に好んだとされている。


ブラームス:スケルツォ 変ホ短調

英語表記/番号出版情報
ブラームス:スケルツォ 変ホ短調Scherzo Op.4作曲年1851年  出版年1854年  初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel 

作品解説

2007年7月 執筆者: 和田 真由子

ブラームス18歳のときに作曲した唯一の独立したスケルツォである。ちょうど彼が作曲活動に力をいれはじめた頃の、初期ピアノ作品1851年8月ハンブルク完成1854年2月出版された。ブラームス生前出版された作品のなかでは、記念すべき第一作目にあたる。ブラームスシューマン訪問する前にヴァイマルリストのもとを訪れていて、そのとき持参した自作の曲の楽譜のなかにこのスケルツォも含まれていた。リストが、その自筆譜を、初見演奏してブラームス感嘆させたというエピソード知られている。
この曲の第一主題は、ショパンの『スケルツォ第一番』の主題にかなり似ており、このことはリストからも、指摘された。しかし、当時ブラームスショパンの曲を何も知らなかったという。ただしブラームスの師マルクスゼンがショパン音楽親しんでいたことは事実である。
また、この曲はハインリヒ・マルシュナーオペラ《ハンス・ハイリング》の序曲からの引用指摘されている。曲は2つトリオをもつA-B-A-C-Aといったロンドふうの構成をとる。楽譜は、ブラームス友人ピアニストヴェンツェル献呈された。


スケルツォ

作者縁田新

収載図書たぬさんの領分
出版社文芸社
刊行年月2007.2


スケルツォ

作者芦原すなお

収載図書ユングフラウ
出版社東京創元社
刊行年月2008.1


スケルツォ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/16 18:42 UTC 版)

ヴィクトル・シュフィンスキードイツ語版「スケルツォ」(1902)

スケルツォ(scherzo)は、楽曲の区分に用いられる名前のひとつ。イタリア語で「冗談」を意味し、語源的にはふざけた音楽を指すが、その意味あいは形骸化していった。諧謔曲(かいぎゃくきょく)。

スケルツォは、メヌエットに代わって多楽章形式の器楽作品に組み込まれるようになり、室内楽曲ハイドンが導入したり、器楽ソナタ交響曲ベートーヴェンが導入したのをきっかけに、頻繁に用いられるようになった。その後、ショパンが独立した楽曲として芸術性を高めた。

楽曲の性格を現す語であり、特定の形式や拍子テンポに束縛されないが、一般的に3拍子で速めのテンポを持つものが多い。交響曲や、室内楽曲でソナタ形式を持つ多楽章の曲に組み込まれる場合、4拍子のスケルツォもあり得る。初期のものは、テンポが速いことを除けば、3拍子だったり、舞踏的な性格を持ったり、トリオ(中間部)を持つ複合三部形式をとったりと、メヌエットの性質を借用していることが多い。主部は「舞踏的な性質」「歌謡的性質の排除」「強拍と弱拍の位置の交代」「同一音型の執拗な繰り返し」「激しい感情表現」などが目立ち、中間部は逆に「歌謡的な性質」「牧歌的な表現」が目立つことが多いのは、緩徐楽章との対照を狙っていると考えられている。

主要曲


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