小組曲とは? わかりやすく解説

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タンスマン:小組曲

英語表記/番号出版情報
タンスマン:小組曲Petite Suite作曲年1919年  出版年1965年  初版出版地/出版社Max Eschig  献呈先: à ma sœur

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1  Vision : moderatoNo Data No Image
2  Berceuse : andante cantabileNo Data No Image
3  Méditation : andanteNo Data No Image
4  Petite chanson polonaise : moderatoNo Data No Image
5  Plainte orientale : moderatoNo Data No Image
6  Caprice : andanteNo Data No Image
7  Scherzino : allegro moltoNo Data No Image

ヴェラスケス:小組曲

英語表記/番号出版情報
ヴェラスケス:小組曲Petite Suite

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ガヴォット Gavotte2分00 No Image
2 メヌエット Minuetto3分00 No Image
3 ミニョーネワルツ Valsa mignone 1分30秒 No Image

バルトーク:小組曲

英語表記/番号出版情報
バルトーク:小組曲Kis szvit Sz.105作曲年1936年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1  Lassu (Slow tune)2分30秒 No Image
2  Forgatos (Whirling dance)1分00 No Image
3  Pengetos (Quasi pizzicato)1分30秒 No Image
4  Oroszos (Ruthenian dance)1分00 No Image
5  Dudas (Bagpipes)1分00 No Image

レビコフ:小組曲

英語表記/番号出版情報
レビコフ:小組曲Petite Suite

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ワルツ ValseNo Data No Image
2 勿忘草踊り Danse des myosotisNo Data No Image
3 タランテッラ TarantelleNo Data No Image
4 東洋風踊り Danse orientaleNo Data No Image
5 マズルカ MazurkaNo Data No Image

オベール, ルイ:小組曲

英語表記/番号出版情報
オベール, ルイ:小組曲Suite Breve

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 メヌエット MenuetNo Data No Image

ドビュッシー:小組曲

英語表記/番号出版情報
ドビュッシー:小組曲Petite suite作曲年: 1886-89年  出版年1889年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 小舟にて "En bateau"4分00 No Image
2 行列  "Cortege"3分30秒 No Image
3 メヌエット "Menuet"3分00 No Image
4 バレエ "Ballet"3分30秒 No Image

作品解説

2007年8月 執筆者: 和田 真由子

1888年89年4手ピアノのために作曲された。ドビュッシー作曲初期の作品にあたる。声楽曲ジャンルにおいては早い段階から個性をみせていたドビュッシーであったが、同時期のピアノ作品においては、まだ伝統的なからぬけだせてはいるとはいえない。
 しかしながら、この《小組曲》では、のちの革新への第一歩感じさせるような要素随所みられる
魅力的な旋律リズムをもち、難易度としても取り組みすいものとなっているため、ドビュッシー連弾曲の中でも特に広く親しまれている。

《小組曲》は、18世紀ロココ画家ワトーが、好んで描いた貴族優雅な宴「艶なる宴」と深い関係をもっている。よって、この曲の演奏に際しては、そのような優雅繊細軽妙洒脱な雰囲気大切にしたい。

以下の4曲からなりいずれも複合3部形式で、対照的な性格中間部をもつ。
第1曲:小舟にて
ヴェルレーヌフランス著名な詩人)の詩集艶なる宴』にある詩と同じタイトルをもっている。波のような分散和音の上旋律優雅に、そしてゆるやかに流れていく。
管弦楽的な色彩感を意識して奏する

第2曲:行列
第1曲と同様にヴェルレーヌ詩集艶なる宴』にある詩と同じタイトルをもっている。詩の内容は、貴婦人ロングドレスの裾をかかげて行進するつき人や、ペットいたずらな様子描写したのである軽快で楽しい雰囲気をもった曲。

第3曲:メヌエット
この曲には、ドビュッシーバンヴィルフランス著名な詩人)の詩を用いて作曲した歌曲艶なる宴(1882)》の旋律がとりこまれている。ゆっくりとしたテンポの、優雅な舞曲

第4曲:バレエ
後うちのリズムによって、テンポ切迫することが多いので、休符しっかりと意識する必要がある管弦楽的な色彩満ちた華やかな曲。

《小組曲》は、管弦楽用や、ピアノ独奏のための編曲、ほかにもさまざまな楽器のための編曲がある。


ボロディン:小組曲

英語表記/番号出版情報
ボロディン:小組曲Petit suite作曲年: 1878-85年  出版年1885年  初版出版地/出版社Bessel 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 修道院にて "Au couvent"No Data No Image
2 間奏曲  "Intermezzo"No Data No Image
3 マズルカ ハ長調  "Mazurka"No Data No Image
4 マズルカ 変ニ長調  "Mazurka"No Data No Image
5 夢想  "Reverie" No Data No Image
6 セレナード "Serenade"No Data No Image
7 夜想曲  "Nocturne"No Data No Image

作品解説

2007年11月 執筆者: 齊藤 紀子

 ボロディンは、グリンカロシア民族主義精神受け継いだロシア国民楽派の「五人組」の一員である。そして、他の4人(バラキレフムソルグスキーキュイリムスキー=コルサコフ)があまり向かい合うことのなかった交響曲分野積極的に取り組んだ作曲家である。そのこと冠してチャイコフスキーとともにロシアにおける交響曲創始者として捉えられることもある。貴族私生児として生まれたボロディンは、ピアノチェロフルート加え医学化学学んでいる。とりわけ化学の研究のために派遣されイタリアスイスにおいて、19世紀ロマン派代表する作曲家作品触れ徐々に傾倒していったことが、作曲活動にとって1つ転機となった考えられている。そして、亡くなるまで化学者として活動と作曲としての活動両立させた稀有音楽家として知られている。
 この作品は、晩年作曲活動円熟期1885年52歳の年で作曲された。同年に、サンクト・ペテルブルクから出版されている。ボロディン死後グラズノフ18651936)によりオーケストレーションなされている(ボロディンの《スケルツォ》も参照のこと)。「少女の愛の小詩」として構想されており、ある種標題音楽となっている。ボロディン書簡には、「修道院円天井の下で 想うのは踊りだけ 踊り手踊り手とを想う 想うのは踊り手だけ 愛の歌夢見る 愛されている幸福が子守歌となる 修道院 甘き夢」とプログラム言及されている。
 <修道院にて>。アンダンテ・レリジオーソの4分の4拍子書かれている鏡像構成をとる形で音楽運ばれる
 <間奏曲 ヘ長調>。テンポ・ディ・ミヌエットと指示されこの間奏曲は、ボロディン書簡では「社交界の生活を夢見始める」として言及されている。半音階的音の動き多用される。しかし、ウン・ポコ・メーノ・モッソとなる中間部では、音階的音の動き優勢となる。
 <マズルカ ハ長調>。ハ長調明記されたこのマズルカでは、しかしながら頻繁に調号変化するまた、主としてアレグロ書かれているが、途中終結部分でメーノ・モッソの指示なされる
 <マズルカ 変ニ長調>。ボロディン書簡では、「踊りと・・・・・・踊り手のことを夢見る」として言及されている。アッレグレットのこのマズルカでは、メロディーはまず低音歌われる。そして、曲全体通して低音上声との間をメロディーが行来する。
 <夢>。ボロディン書簡では、「想うのは踊りのことだけ 新たな感情」として言及されている。そして、アンダンテの4分の4拍子書かれており、多声的な手法用いられる
 <セレナード 変ニ長調>。アッレグレットの8分の6拍子書かれている響き低音域に集められ導入部開始しその後高音域も扱われる。しかし、導入部とまったく同じ音楽により曲を閉じる。
 <ノクターン 変ト長調>。ボロディン書簡では、「愛されている夢が子守歌となる」として言及されている。そして、アンダンティーノの4分の4拍子書かれており、曲全体通して隣り合う2つ8分音符に短いスラーをかけたアーティキュレーション特徴となっている。


小組曲

英語表記/番号出版情報
オーリック:小組曲Petite Suite作曲年1927年  出版年1928年  初版出版地/出版社: Heugel 
チェレプニン:小組曲Petite Suite Op.6作曲年: 1918-19年  出版年1923年  初版出版地/出版社: Durand 
ヨンゲン:小組曲Petite Suite Op.75作曲年1924年  出版年1926年  初版出版地/出版社Bosworth 
グレチャニノフ:小組曲Petite suite Op.176作曲年1944年 
イラーク:小組曲Little Suite Op.12作曲年: 1915-16年 
クジェネーク(クジェネク、クレネク):小組曲Little Suite Op.13a作曲年1922年 
ストロング:小組曲Petite suite作曲年1917年 
清瀬 保二:小組曲作曲年1931年 
ハリス:小組曲Little suite作曲年1938年  出版年1939年  初版出版地/出版社: Schirmer 
清瀬 保二:小組曲作曲年1935年 

小組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/07 02:24 UTC 版)

小組曲(しょうくみきょく)




「小組曲」の続きの解説一覧

小組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 16:46 UTC 版)

管弦楽組曲第1番 (ドビュッシー)」の記事における「小組曲」の解説

ドビュッシーは、1888年から翌1889年にかけてピアノ連弾のための「小組曲」を書いたが、この「管弦楽組曲第1番」を意識して書かれたと考えられている。タイトルにつく「小」という形容詞、「管弦楽組曲第1番」と「小組曲」共に、「行列」と「バレエ」という題名使われていることがその理由である。

※この「小組曲」の解説は、「管弦楽組曲第1番 (ドビュッシー)」の解説の一部です。
「小組曲」を含む「管弦楽組曲第1番 (ドビュッシー)」の記事については、「管弦楽組曲第1番 (ドビュッシー)」の概要を参照ください。

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