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ボロディン:小組曲

英語表記/番号出版情報
ボロディン小組曲Petit suite作曲年: 1878-85年  出版年1885年  初版出版地/出版社Bessel 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 修道院にて "Au couvent"No Data No Image
2 間奏曲  "Intermezzo"No Data No Image
3 マズルカ ハ長調  "Mazurka"No Data No Image
4 マズルカ 変ニ長調  "Mazurka"No Data No Image
5 夢想  "Reverie" No Data No Image
6 セレナード "Serenade"No Data No Image
7 夜想曲  "Nocturne"No Data No Image

作品解説

2007年11月 執筆者: 齊藤 紀子

 ボロディンは、グリンカロシア民族主義精神受け継いだロシア国民楽派の「五人組」の一員である。そして、他の4人(バラキレフムソルグスキーキュイリムスキー=コルサコフ)があまり向かい合うことのなかった交響曲分野積極的に取り組んだ作曲家である。そのこと冠してチャイコフスキーとともにロシアにおける交響曲創始者として捉えられることもある。貴族私生児として生まれたボロディンは、ピアノチェロフルート加え医学化学学んでいる。とりわけ化学の研究のために派遣されイタリアスイスにおいて、19世紀ロマン派代表する作曲家作品触れ徐々に傾倒していったことが、作曲活動にとって1つ転機となった考えられている。そして、亡くなるまで化学者として活動と作曲としての活動両立させた稀有音楽家として知られている。
 この作品は、晩年作曲活動円熟期1885年52歳の年で作曲された。同年に、サンクト・ペテルブルクから出版されている。ボロディン死後グラズノフ18651936)によりオーケストレーションなされている(ボロディンの《スケルツォ》も参照のこと)。「少女の愛の小詩」として構想されており、ある種標題音楽となっている。ボロディン書簡には、「修道院円天井の下で 想うのは踊りだけ 踊り手踊り手とを想う 想うのは踊り手だけ 愛の歌夢見る 愛されている幸福が子守歌となる 修道院 甘き夢」とプログラム言及されている。
 <修道院にて>。アンダンテ・レリジオーソの4分の4拍子書かれている鏡像構成をとる形で音楽運ばれる
 <間奏曲 ヘ長調>。テンポ・ディ・ミヌエットと指示されこの間奏曲は、ボロディン書簡では「社交界の生活を夢見始める」として言及されている。半音階的音の動き多用される。しかし、ウン・ポコ・メーノ・モッソとなる中間部では、音階的音の動き優勢となる。
 <マズルカ ハ長調>。ハ長調明記されたこのマズルカでは、しかしながら頻繁に調号変化するまた、主としてアレグロ書かれているが、途中終結部分でメーノ・モッソの指示なされる
 <マズルカ 変ニ長調>。ボロディン書簡では、「踊りと・・・・・・踊り手のことを夢見る」として言及されている。アッレグレットのこのマズルカでは、メロディーはまず低音歌われる。そして、曲全体通して低音上声との間をメロディーが行来する。
 <夢>。ボロディン書簡では、「想うのは踊りのことだけ 新たな感情」として言及されている。そして、アンダンテの4分の4拍子書かれており、多声的な手法用いられる
 <セレナード 変ニ長調>。アッレグレットの8分の6拍子書かれている響き低音域に集められ導入部開始しその後高音域も扱われる。しかし、導入部とまったく同じ音楽により曲を閉じる。
 <ノクターン 変ト長調>。ボロディン書簡では、「愛されている夢が子守歌となる」として言及されている。そして、アンダンティーノの4分の4拍子書かれており、曲全体通して隣り合う2つ8分音符に短いスラーをかけたアーティキュレーション特徴となっている。




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