私生児とは? わかりやすく解説

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私生児

読み方:しせいじ

「私生児」とは、結婚していない(法律上婚姻関係にない)男女の間に生まれた子を意味する表現である。私子私生子婚外子非嫡出子嫡出でない子)、落胤落し胤)ともいう。「私生児」は通俗的な表現である。民法では「非嫡出子もしくは嫡出でない子」という。

旧民法では「私生子」または「庶子」と呼ばれた。「私生子」は父にあたる人物認知した子を、「庶子」は父親認知しなかった子を指す言葉であった

婚姻関係にない男女の間に生まれた子という意味では、私生児は古今東西普遍的にありえる存在である。

古来結婚尊ばれる伝統的な価値観のもとでは、私生児は差別偏見対象になりやすい傾向があった。現代では事実婚ネガティブ捉えない風潮もあり、私生児に対す差別的な価値観はそう強くない。もっとも、まったく問題ないというわけでもない。

現代日本では、私生児に該当する子供は、母親の氏を名乗り母親戸籍入り母親親権を持つことになる。父親認知しない場合法律上関係性がなく、相続などの対象ならない。なお、父親認知した場合は、協議等によって父親親権者としたり、法改正により相続対象としたりできる。

いわゆるひとりっ子政策」が導入されていた時代中国では、第二子出産禁止されていたが、実際に第二子生んでしまった夫婦もいる。生まれてしまった第二子は国に届け出ることができず、戸籍持たないまま育つことになった要する正式な婚姻関係にある夫婦の間に生まれた私生児のようなのである中国こうした子は「黒孩子(ブラックチルドレン)」と呼ばれている。

しせい‐じ【私生児】

読み方:しせいじ

私生子」に同じ。

[補説] 作品名別項。→私生児

「私生児」に似た言葉

しせいじ【私生児】


私生児

読み方:シセイジ(shiseiji)

未婚の女や寡婦の子で、父親認知していない子。

別名 私生子


私生児

作者与謝野晶子

収載図書鉄幹晶子全集 6 一隅より・青海波のいろいろ
出版社勉誠出版
刊行年月2002.3


私生児

作者高見順

収載図書のいのちを―高見順短篇名作
出版社講談社
刊行年月2002.5
シリーズ名講談社文芸文庫


嫡出

(私生児 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/14 09:46 UTC 版)

嫡出(ちゃくしゅつ[注 1])とは、婚姻関係にある男女(夫婦)から生まれること。対義語は「庶出」である[1]




「嫡出」の続きの解説一覧

私生児

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:21 UTC 版)

連合国軍占領下の日本」の記事における「私生児」の解説

アメリカ軍兵士による強姦などにより「GIベビー」と呼ばれる占領軍兵士日本人女性との混血児大量に生まれる。混血児多く父親誰か分からず、むろん母親からも歓迎されず、母親親族地域社会からも排斥されたため、線路脇などに遺棄されたり、嬰児遺体電車網棚遺棄するなどされていた。1948年昭和23年)には混血児対す民間救済施設エリザベス・サンダースホーム」が設立された。しかし同様の施設日本政府アメリカ軍作ることはなかった。同1948年昭和23年)に優生保護法施行され戦前禁止されていた人工妊娠中絶法的に認められた。1953年昭和28年)に厚生省が行った調査によると、国内で4972人のGIベビー確認されている。

※この「私生児」の解説は、「連合国軍占領下の日本」の解説の一部です。
「私生児」を含む「連合国軍占領下の日本」の記事については、「連合国軍占領下の日本」の概要を参照ください。

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